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スライムはやばい

1ヶ月が経ってやっと3話目投稿

 現在俺は草原にて魔物を捜索中だ。

 門番のおやじが周辺では草原や森に魔物がいると教えてくれた。

 草原のほうが森林よりも弱い魔物が出るらしく初心者にはおすすめだということ。

 ただ弱い分臆病なので、隠れているから探すのが大変みたいだ。


 森でもよかったけど、武器無しで勝てるかわからないし、魔物の戦闘力も全く持って不明、そういう理由から草原で魔物探しをしている。

 のんびり探しているついでに、魔力操作の練習もしているので一石二鳥である。


 腰まで草が生えている箇所もあり、捜索は予想以上に大変だ。

 すでにスキルを手に入れている。


 『採取Lv1』


 採取は邪魔な草を抜いているときに入手した。

 どうやらLv1は簡単に手に入るみたいで、スキルがあっても採取が急にうまくなったりはしないようだ。


 それにしても1時間くらい探しても魔物は一向に現れない。

 本当に見つからないな、少しだけどんなのが出るか楽しみなのに。

 街が近くということもあって、人が俺の近くをよく通る。

 あまり今の姿、特に服装は目立つことから見られたくないので、草を利用して隠れやり過ごしている。

 街に行けなかったから服買えないんだよ。


「出ない・・・・・・あのおやじ嘘ついたんじゃないか」


 ガサッ

 などと言うと出てくるもんなんですよ。


 音の鳴ったほうを向くと1匹のネコみたいな生物がいた。

 大きさも50センチくらいのネコなのだが、背中に小さく翼が生えている。

 これが魔物か、動物とほとんど変わらないな、もっと恐ろしいものかと思ったよ。

 そんなの街の近くにいたらすぐに討伐されるか。


 さて、こいつをどう仕留めるかだな。

 武器があれば楽チンだったんだけどなあ、殴って蹴ってで殺すか。


 ネコは・・・・・・っと、こっちを見てジッとしている。

 逃げないでくれたのか、よし殺るか。


 近づくと逃げそうなので一気に距離を詰める。

 不意を突かれたのか、ネコが一瞬硬直するが、すぐさま逃走を図る。

 硬直してくれたおかげでネコに追いつくことに成功、そのまま全力で蹴り飛ばした。

 蹴りはネコの腹に見事命中して、ネコが舞った。

 動物愛好家が見たら激怒するな・・・・・・・動物ではなく魔物なんだけどな。


 そのまま地面に激突したが体勢を整えてこちらを威嚇してくる。

 翼があるけど飛ばない、期待はずれのネコだ。

 一発攻撃すると反撃してくるみたいだな。


 ネコが爪を出して襲い掛かってきた。

 意外に速い、リーチも長くなったから避けるのが大変そうだ。

 右手の爪を振り下ろしてくるネコに右拳でクロスカウンターっぽいものを入れ、殴ってみる。

 何気なくやってみたんだが、うまくいくもんだな。

 今度は翼を利用してうまく着地して、何事もなかったように爪で連続攻撃を繰り出してくる。

 俺は回避し続けて、さっきと同じようにカウンターを決める。

 再び吹き飛ぶネコは、最初飛んだときのように地面に激突して動かなくなった。


 あれ、倒したのか、あっけない。

 俺がネコの側まで来ると、ネコは急に動き出して何かを飛ばしてきた。

 騙された! 飛び道具なんてあるのかよ! よくよく見ると翼の羽か。

 翼の羽を飛ばしてくるのは予想外で数発当ってしまったが、チクリとしただけで血も出ず、痛くはなかった。


 距離を離そうとするネコを俺が首根っこを両手で捕まえて、絞るように力を入れる。

 ネコが爪を振り回して暴れるが、ガッチリ掴んでいるので離れない。

 そして、


 パキッ


 乾いた音が草原に鳴り響き、放すとネコは崩れ落ちた。

 やっと倒したか、中々の死闘だった。

 実際、時間にして1分くらいだったが。

 次からは殴る蹴るよりも首狙って骨折ったほうがいいな。


 倒したネコを無限収納インベントリに入れる。

 ウインドウを出して確認すると、


 ウイングキャット×1


 と出ている。

 このネコの名前か、そのまんまだな。


 またスキルもゲットした。


 『格闘Lv1』

 『回避Lv1』


 格闘と回避か、中々使えるな。

 特に回避がいいな、Lv1だけど攻撃を問題なく避けれそうだ。


 このネコを門番に渡して街に入ってもいいが、あんまり金にはならなそうだ。

 服が買えなければ意味が無い、あと身分証もだ。

 もっと探して売って金にせねば。


 など考えても草原で捜索は懲り懲りである。

 なんたって、いくらのんびり探していたとしても1時間でネコ1匹って・・・・・・無性に虚しい。


 魔物の強さもわかったことだし、今度は森で捜索してみることにする。

 たぶん素手でも時間はかかるが、格闘Lv1もついていることだし余裕だ。

 森の場所はすぐそこである。

 もともと森には行く予定だったので近くの草原で捜索していた。


 森は結構暗くて視界が悪い。

 草原とは違って襲い掛かってくるのだろう、不意打ちをくらいそうだな。

 俺は敵の気配で探してみることにした。

 特に地球にいたことから気配を探るのは得意だった、もし探れなかったら俺はすでにこの世にはいない。

 疲れるから草原では使っていなかった。

 

 『気配察知Lv1』


 森を歩き始めて数分、背中から突然殺気を感じた。

 油断させるためにも警戒をしながらも、俺は相手に背中を見せている。

 そのおかげか、すぐにそいつは飛び出してきた。

 事前にわかっていたので、余裕を持ってかわす。


 敵の姿を見た瞬間、感激してしまった。

 大きさは30センチくらいの円盤状で、青いプルプルしたゼリー状の体をしている。


「スライムだ」


 この世界にもいたのか定番のモンスター、スライム。

 さっさと狩ってやるよ。


 ・・・・・・まてよ、そんなこと言ってる場合でもないぞ。

 よくよく考えると、スライムは今の俺には脅威でしかない、相性が最悪だ。

 なぜなら骨もないから、首の骨を折って殺すことも出来ない。

 殴るにしても、プルプルしている体には意味がないし、そんなことよりもスライムといえば溶解能力がセオリーだ、そんなのに殴るなんて阿呆も同然である。


 ・・・・・・逃げるか。


 遭遇してから約5秒で撤退を決定する。

 戦略的撤退だ、決してスライムが怖くて逃げたのではない、素手では勝てる気が全くしないからだ!

 門の前で武器無しでなんとかなると、意気込んでいた俺が馬鹿だった。


 全速力で逃走を開始した。

 スライムには足がない、転がって移動するしかなく俺との距離がどんどん離れていく。

 あるゲームでは雑魚扱いされている敵から逃亡とは、プライドがずたずたである。

 絶対狩ってやるからな!


 ササッ


 スライムが見えなくなって数分、音が聞こえてきた。

 殺気はないから気づかれてはいない。

 気づかれる前に先制攻撃だ。

 敵がいる方向には草が邪魔をしているが、関係なく正面突破だ。

 しかし、突破する前に敵の姿を確認して、俺は無言で回れ右をして走り始めた。


 敵はスライムだった。


 それからしばらく、森を捜索したけど、スライムしか出てこなかった。

 この森、スライムしかいないのか、だとしたら時間の無駄ではないか。


 そして現在、丁度小川があったので休憩中だ。

 さすがに疲れるし喉も渇く。

 地球で食べた昼飯以降、何も食べたり飲んだりしていない。

 飲み物は川の水でなんとかなる、食い物は、我慢だ。


 そういえば、地球とこの世界の時空列が少しだけずれている可能性がある。

 気温や木々の状態から、季節はあっている。

 俺がエリスに天界に召喚される前、地球は夕方で、こちらの世界に召喚されたのが昼頃だった。

 まあ、召喚されるときに目を瞑っていたので、俺自身は一瞬と感じたけど、実際は1日近くかかっているとも考えられる。

 全くどうでもいいことだな、俺はニートに慣れればそれでいい。


 これからどうするかな。

 森にはスライムしかいない、草原では魔物を見つけにくい、スライムが倒せないから無難に草原でチミチミ狩るのが一番だ。

 しかし、しかしだ、どうしてもスライムは狩りたい。

 このまま逃げ続けるのは俺のプライドが許さん。

 だけど素手だと倒せないんだよな、木とか削って突刺武器でも作ってみるか。


 キーン!


 ん、何か鳴ったな。

 耳を済ますと金属同士が衝突しているような音が、微かに聞こえてくる。

 突然の音に少し疑問に思いつつも近づいてみると、次第に激しくなっていき、剣が打ち合っている音だと判明した。

 木を巧みに使って気配を消しつつ進んでいく。


 『隠密Lv1』


 スキルゲットだ。

 隠密も気配察知と同じで、地球でもよく行っていたことである。

 隠密のおかげでスライムに遭遇することはなかった。


 すぐ側まできたので茂みに隠れて様子を見ると、石で作られた街道があり、砂埃がひどいため見にくいが、数人の男が斬り合っている。

 すでに血だらけで倒れているものが複数いて、死んでいることがすぐにわかった。

 そこら中に血飛び散り、死体が転がっているので、ある意味絶景だ。

 特に気にしないが。


 いい服着たおっさん共と毛皮とか被った野郎共で分かれて、野郎共が優勢だ。

 野郎共は盗賊なのだろう、普通あんな汚い服着ないし「殺せぇ!」なども普通の人は言わない。


 早速だけど、


 盗賊だし殺してもいいよね。


 おっさん達のためではない。

 実は俺の間近に盗賊が一人、心臓を刺されて死んでいる。

 そいつの手には剣があり、さらに腰あたりにある袋から銅貨らしき金が見えるのだ。


 その剣と金を持ってここから離れても良いのだが、もし、俺が乱入して盗賊全滅できたら、金は俺のものではないか?

 下手をすれば死ぬ可能性はあるが、一か八かでやってみる価値はある。

 チマチマ狩りなんてしていられるか! 金のためだ全滅させてやる。


 なかなかいい奇襲も思いついたことだし、敵数人なら大丈夫だろ。



戦闘シーンって書くの難しいんですね

時間がかかり過ぎてしまいましたorz...


お読みいただきありがとうございました

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