表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

加護

2話投稿しました。

 目を開けると目の前には草原が広がっていた。

 うまく転送できたようだ。


 先ほど全身が消えたときに自然的に目を瞑ることになったのだが、瞬きするくらいの速さで転送された。

 転送速度が速かったのかエリスが焦って早くしたのかわからんが、感謝しておく。


 エリス表情には出さなかったけど、結構忙しそうだったからな。

 最後の言葉も意味不明だったし、口調もめちゃ変わってた。


 まあわからないことは後回しだ。

 さて、これからどうするかだな。

 とりあえず近くに腰を下ろせそうな石があったのでそこに座る。


 どうするかと言っても大体の目標は決っている。


 大金集めて、家買って、一生食って寝てダラダラとして過ごすのだ。


 そう! 目標はニート生活!

 地球では生まれたときから色々ありすぎて、全くのびのびと暮らしたことがない、俺の夢でもあるのだ。

 だからこそ勇者などにはなっていられなかったのだ!

 俺はこの世界でニートを目指す!


 あれ? そういえばこの世界の名前知らないぞ、てかこの世界の情報すら俺は知らない・・・・・・。

 ああ! 勇者の件のせいですっかり忘れていたよ・・・・・・。


 ショックのあまり数分OTL状態になってしまった。


「・・・・・・なんとかなるだろう」


 幸いにも地平線に微かに見える壁みたいなものがある。

 たぶんあれが街だな。

 街に行けばここがどんな世界か、など大体はわかるはずだ。

 エリスとの会話で魔法があるファンタジー世界ってのもわかっているし、王様や勇者がいるのも知っているからどうにでもなるはずだ。

 ・・・・・・正直、この情報に不安がありすぎるけど、ポジティブに考えていかなければ。

 行くとしますか。


 歩いてる最中に加護の確認しなくては。

 知っている加護は魔力付与だけだ。

 エリスが、など、とか言っていたので複数あるのは間違いない。

 じゃあまずは魔力の確認だ。


 小説や漫画などでは魔力は体の中にあって、それを操作することによって魔法や自身を強化できると書いてあったはずだ。

 さっそく体の中にある魔力を探してみる。

 ・・・・・・・・・・・・。

 お、なんかもやもやしているのがあるぞ、これが魔力か、意外にすぐにわかるもんだな。

 よし、魔力を指先に集めて、炎みたいなのを出すようなイメージをしてみる。

 ・・・・・・・・・・・・。

 だめだできん。

 魔力を動かすのには神経使うな、予想以上に大変だこれ。

 慣れていないせいもあると思うが、少しでも気を抜くと途端に魔力が体中に分散してしまう。


 数十秒程度で諦めた。

 イメージ通り出るかもわからないし、魔力操作が以外にも難しかった。

 移動中や暇があったら練習しとくか。


 スキル 『魔力操作Lv1』を入手


 ん? 今頭の中で声が聞こえたぞ。

 もしかして魔力操作したからスキル覚えて教えてくれたと。

 これ、たぶん加護だな。

 スキルがあるならスキルの確認ができなければおかしい。

 なのでスキル確認っと


 スキル:魔力操作Lv1

     精霊魔法Lv1●


     無限収納インベントリ


 おお、スキル欄が頭の中に出てきたよ。

 魔力操作はともかく精霊魔法ってなんだ? 

 この世界精霊いるのか、その精霊を使った魔法とはわかるんだが。


 あとは無限収納ってアイテムボックスのことか。

 これはものすごい役に立ちそうだ、ありがたい。


 それに無限収納だけLv表示がなく、精霊魔法だけ黒文字で表示されている。

 他は白文字だ。

 他のスキルとは違うのか? 要検証だ。

 スキルの後ろにある黒丸は加護で手に入れたスキルのことだな。


 精霊魔法と唱えたいのだがやり方がさっぱりわからない。

 もしかすると、黒文字は使えないという意味かもしれない。

 残念だが諦めるしかなさそうだ。


 スキル確認ができるならあれもできるよな。

 ステータス


  リュウト・サイトウ(16)

 称号:召喚者

 種族:人間種ヒューマン

 職業:不明

 スキル:魔力操作Lv1

     精霊魔法Lv1●


     無限収納インベントリ


 やっぱり出てきたかステータス確認。

 称号は必要なものなのか?

 ステータス、俺にしか見えないしな。

 もしかしたらこの世界の住民全員ステータス確認できるかもだがな。


 種族欄があるということは、人間以外の亜人や魔人という、ファンタジー小説の世界ではありふれた種族がいるかもしれない。

 街に行くのが楽しみになってきた。


 職業は魔法使いとか騎士とか村人とか表示されると思われる。

 俺はこの世界では何もなっていないので不明になっているのか。

 目標はニートなのでここにはニート、もしくは自宅警備員と入れたいものだ。


 そしてスキルは変わらずか、当たり前か。


 どうでもいいことなんだけど年齢を括弧にするのはやめてほしい。

 21歳になったとき困るだろ。


 無限収納というのだけは試しておくか。

 精霊魔法は使おうとしても使えなかった。


 適当に落ちている石を持ち、収納と唱えて石を入れるイメージをしてみる。

 すると石が一瞬で消えて無くなった。

 すごいな、容量限界とかあるのか?

 あ、名前が無限というだけあった容量は無限に入るのか。

 しかし、たくさん入れたときに何入れたか忘れないかこれ。

 これも確認できるのか?


 石(小)×1


 エリスが使っていたみたいな半透明状のウインドウが出てきた。

 見た感じかなり種類わけできるようだ。

 石(小)と表示されているからな。


 石を手の上に出してみると、消えたときと同じように一瞬で現れた。

 再び石を収納して、今度は足元の地面に出すと、収納した石が現れる。

 思ったとおりだ、指定された場所に出現するのか。

 色々試してみた結果、取り出せる範囲は俺から1メートルくらいで、収納のときは必ず手に触れていないといけない。


 ウインドウの下に設定ってあるので押してみると、自分で倒した敵や敵の装備、素材などを自動で回収してくれる機能がついているみたいだ。

 敵というと魔物のことかな。

 他にも少々あるが主なものはこれだな、設定はそのままにして、ウインドウと閉じる。

 しかし改めて、無限収納便利すぎる。


 その後ウインドウがあるならメニューがあるのではないかと試したが出なかった。

 ゲームっぽくていいなと思ったのに残念だ。



 今現在予測される加護数は5つ

 魔力付与、精霊魔法、無限収納、ステータス、スキルの声? である。


 簡単な加護しかつけられないと言いながらも便利な加護たくさんつけてくれますね、こちらとしては大助かりですが。

 しかし、精霊魔法は加護として必要なのか?

 使うことが出来ないし、他の加護とは違い魔法だから覚えようとすれば、加護ではなくても覚えられるはずだ。

 まあ、ないよりはいいけどな。


 と、まあこんな感じで色々やっていると時間は過ぎていく。

 街の寸前まで来ていた。

 魔力操作の練習は残念だがまた今度にしよう。


 こうやって近づくと中々大きいな。

 壁は10メートルよりは少し低めで、ガッチリと街を守っている。

 街の景色が見れないのが残念だけど、中に入ればどんな街かよく見えるはずだ。


 壁にある門に向かうと鎧を着たおやじが2人いた。


「見慣れない格好だな。旅の者か?」


 言語が日本語ではないが何故か言葉の意味がわかる、加護のおかげか。

 そうなると加護の数が6個になる。

 多いな、もし勇者を選択していればどのくらい加護がついたんだろう。


 見慣れない服装とは日本で着ていた服だからだ。

 街で早々に服は買って、目立たないようにしておきたい。


「そうだ」


 天使によって召喚されましたなんて言えるか。

 世界をまたいでこっちの世界に来ているのだから、旅の者とも言えなくはないので決して嘘は言っていない。


「じゃあここを通るには身分証を見せるか、銅貨1枚払ってもらうぞ」

「は?」


 身分証もなければお金すら持っていないぞ。


「身分証もないし、金もない」

「おいおい、おまえどうやって生きてきたんだ? まあいい、魔物か薬草などのの素材はないのか? それでも通してやる」

「ない」

「・・・・・・すまんが規則によってここは通せないな。 草原にいる魔物でも狩って、持って来るんだな」


 マジデスカ、街に入ろうとして門前払いをくらいましたよ。

 エリス・・・・・・加護くれて感謝はしているが、せめて街の中に召喚するか、金くらいくれよ。



 兎も角、魔物がこの世界にはいて、今からそいつ等を狩らなければならないことが確定した。

 武器はないがなんとか狩ってやるよ。




少しずつ修正していくかもしれません。

お許しください。


お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ