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プロローグ

初投稿です。

 突然で悪いが俺は死んでいる・・・・・・はずだ。

 はず、というのは意識や肉体がしっかりあるからだ。


 では何故死んだかと言えると、意識が戻ったときの場所が地球ではなく、おかしな空間だったからだ。

 空などもなく物や人も全くいない真っ白な空間に俺一人ポツリといた。

 夢ではないのは確認済み。


 あと意識を失う前にナイフで刺され、血だらけになって道端に倒れていたこともある。

 通り魔とかではない、あれは確実に故意のあった殺しだった。


 理由があるとすれば金だな。

 お袋が死んだことにより俺に莫大な金を手に入れた。

 それにより、金を手に入れようと親戚共や知ってる友人が躍起になって俺から奪おうとしていた。


 そして、実に無様な死に方だった。

 唯一信頼していた友人に騙され、金を奪われた後に友人以外の誰かに不意打ちのナイフで一刺しだ。


 まあ、死んだなら仕方がない。

 特に未練があったということもないしな。

 ただ一つ、俺の人生は最悪だったなと。

 もし生まれ変わることがあるなら、楽していい人生送るとしますか。


『リュートよ、サイトーリュートよ』


 ん? なるべくポジティブに生まれ変わった後のこと考えてたら、誰かが呼んでいる。

 ついでに俺の名前は斉藤龍斗(サイトウリュウト)という。

 歳は今年で16になる予定だった。


 とりあえず俺の名前を呼んでいるほうに視線を移してみると不思議な女性がいた。

 身長は中学生くらいだろうか白く長い髪に白い肌、ワンピース状の服までも白い、そんな美少女がただずんでいた。

 さっきここに来たときに辺りを見回したのだが、白で統一されているせいで擬態しているかのように見えなかったのか。

 そしてなによりも目立つのが背中にある大きな2対の翼だ。

 見るからに人ではないのはわかる。


『私は天使の1人、名はエリスという。ここ天界にそなたを呼んだのはこの私だ』


 ほう天使か、翼もあるから本当なんだろうな。

 あとここ天界というのか、寂しすぎるだろ天界。


「なぜ俺を呼んだ?」

『そなたに1つ機会を与えようと思ってな』

「機会だと?」


 なんだ、生き返らしてくれるとでも言うのか?


『うむ、その前に先に一つ言っておかなければな。そなたはまだ生きておる」


 まだ生きてるのか俺。

 説明によれば、死ぬ直前になった俺をこのエリスが助けてくれたということ。


 じゃあこの天使は俺の命の恩人・・・・・・恩天使なのか。

 相手は人間ではないし、命の恩天使となれば信用に値する。


「で、その機会とはなんだ?」

『私の友人に頼み込んで、その友人が管理している異世界に転送してやろう』


 大体予想通りの話だ。

 テンプレだしな。

 地球に召喚ではないのも最高にいい。

 だが一つ疑問に思うことがあるが。


「なんで俺なんだ?」


 もし死にそうな奴限定だったとしても、たくさんいただろうに。

 とてもありがたい話だが、頼み込むと言ったあたりどうしても気になる。


『秘密だ』


 秘密なのかよ!


「どうしてもか?」

『乙女の秘密を聞き出そうとするな』


 何か言い方がむかつくが仕方がない。

 それと自分のことを乙女とか言うな、絶対何万歳とか生きているだろ。


『何か言いたそうだが?』

「言うと転生させてくれなさそうだからやめておく」

『それならばよい。話は戻すが受けるのか?』

「ああ、受ける」


 これは受けないほうがおかしいだろ。

 別世界に生き返るチャンスだし。


『よかろう、では少し待っておれ』


 そう言うとエリスが自分の目の前に半透明状のゲームでよくあるウインドウを出した。

 そして手を動かし、何か確認して誰かと話しているようだ。

 相手はさっき言っていた友人かな。


『うむ、準備は整った』


 数分で話はまとまったようだ。


『転送された後にいきなりその世界の王様に会うと思うが、耐えてくれ』

「おい」


 いきなり王様に会うってどういうことだよ。


『む、なんだ?』

「もしかして・・・・・・勇者として召喚されるのか?」

『そうだが、なにか問題でもあるのか?」

「大ありだ。そんなめんどうなことできるか!」


 勇者なんてどうせ王様の使いパシリになって、魔王倒したらはい終わりって捨てられるだけだろ。

 それに人に命令されるのは嫌いだ。


『勇者になるのが嫌だと申す人間は珍しい』


 俺の迫力にエリスの顔がやけに引き攣っているようだが気にしない。

 生き返るチャンスを失う可能性があるが、ここは何としてでも押し通して普通に転送してもらう。


「大体、勇者やってくださいといきなり言われて、やるって答える奴が変だ」

『そうなのか?』

「ああ、勇者って人のために命がけで戦いに挑むんだろ? そんなものには俺はなれない、自分のことで精一杯だ」

『たしかにそなたはそんな性格だったな』


 俺の性格とか知っているのか? ならば話は早い。


「頼む、普通に転送してくれ」

『ふむ・・・・・・少しまて』


 エリスが考えたような仕草をした後に、またウインドウを出して友人らしき人と話をしている。

 内容は日本語ではないのでさっぱりわからん。

 たまに顔を赤くして怒っているようだが、なんの話してるんだ?


『わかった、普通に転送してやろう』


 どうやら許可自体はあっさり下りたらしい。

 いつのまにか凜とした表情に戻ってるし。


「俺が勇者にならなくてその世界、大丈夫か?」


 勇者になれということはその世界の人類ではどうしようもない災害が起きているはずだ。


『大丈夫だ、勇者なら他にも複数いると言っておった。しかし勇者でないと簡単な加護しかつかないが本当によいのか?』


 勇者複数いるのか、巻き込まれなければいいんだけど。


 ・・・・・・しまった、巻き込まれるフラグだこれ。

 言葉にしていないからセーフだよな?

 もし、フラグがたちそうなら逃げるのみ、たってもひたすら逃げる一択だ。


 加護のことはおしいが勇者にはなりたくないから仕方がない。

 簡単な加護で我慢しよう。


「勇者にならなければそれでいい。加護はどんなのだ?選べるのか?」

『そなたには元々魔力がないから、魔力を付与したりなどだな。加護はすまぬが選ぶことは出来ぬ』


 なるほど、勇者や王様という言葉でわかっていたが魔力で確定した、ファンタジー系の世界か。

 魔力があるから魔法も使えるはずだし、加護が選べないのは残念だけど、複数つけてくれるっぽいからいいか。


「それでいい」

『では確認も取れたのでさっそく転送するがよいか?』

「ああ」


 それにしてもエリス、結構急かすな。

 そんなに天使って忙しいのか?


 地球よりは危険は多そうだが俺にとっては都合のいい世界かもしれないな。

 自由度高そうだし。


「ありがとな、助かった」


 今更だが助けてくれたのと新しい世界に連れて行ってくれるお礼をしておく。


『気にするな。転送するぞ』


 エリスがウインドウを出し操作すると、俺の足から徐々に消えていく。

 おお、すげえ。


 体がほとんど消えたあたりで、エリスの後ろにいた何か・・・・・・がにっこりと微笑み。


『じゃあね、またあと(・・・・)で』


 は?いつからそこにいた?さらにまたあとって・・・・・・。


 しかし、そのことを聞けずに俺はこの空間から消滅し、これから行く世界へと転送された。

 

就活中の作者が鬱憤を晴らすために書いたものです。

文章構成力は皆無ですので、温かい目で見守ってくれるとありがたいです。



お読みいただきありがとうございました。

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