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〜伝説ノ村〜
ー初めに、一つの村があった。
ほんの小さなその村は、ある伝説がある…
年に一度、現れるか否か と言われる、伝説の神、『琥珀』。
その色の光を放つ、夜空の満月が現れ…
その中から降臨する、一匹の美しき狐。
狐は、たちまち麗しき若い女性の姿へと身を変え、一つの祠を創る…
その祠は、不思議な力を放ち、辺りを小さな村へと変えたのだ。
またその祠から、幾つもの淡い光が放たれ、村人達がうまれた。
こうして村ができあがると、若い女性は、いつの間にか、姿を消してしまうのだった…
村人達は、村と、自分達を生み出してくれた祠を、神『琥珀』の御神体として、奉ることにしたのだった。
その村の名は、『封月村』となった。