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異世界からの勇者と俺

小説を書くのって楽しいけどむずかしい・・・

良かったら読んで行ってください

さすが異世界!

学校の勉強はなんと魔法だよ!

信じられる?

俺もこの学校に入学したかった・・・


俺がミーシャの後ろに立ち、授業を眺めているとほかの生徒がなにか言っている。

「ねぇ、ミーシャ。その子あなたの弟?」


ミーシャにそう聞いてきたのは、青い髪をした女の子。

なんと驚き、この国のお姫様らしい

・・・・・・・黒髪じゃねえじゃん

俺がそう不思議に思っているとミーシャは俺にお姫様に聞こえないように話す

「姫様は王妃の血を色濃く引き継いだらしく、勇者の血は薄いらしいの。

もう1000年も前の血だしね」


へ~

王女様は髪が青色なのか。

「姫様、この子は私の家で雇っている騎士なんです。

今日は護衛のためと学園を案内させるために連れてきました」

「騎士?その小さな子供が?」

「はい、小さくともアスラが認めた力の持ち主ですの」

「なんと!あのアスラ様がお認めになったのですか・・・それはすごいですね」


女の子たちは授業を無視して話し合っている。

教師と思わしき人も姫様相手に叱ることができないのか、俺の方をみて困った顔をしている

何?

俺にどうにかしろってか?

無理言うなよ。

俺がどうにかしてもらいたいわ


「あの・・・お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

お姫様は俺にそう聞いてくる

「ロイといいます。」

「ロイ…様ですか。私は第二王女のミティスといいます。」

お姫様の名前はミティスというらしい

俺に自己紹介をした後、姫様は前に向きなおして授業を聞いている

そういえばさっきミーシャがいってたな。

同い年の姫様が勇者の魔王退治についていくって

それがこの子か。

まったく、こんな女の子に魔王をまかせてこの国は情けないな・・・


俺もおとなしくミーシャの後ろでたったまま授業を聞いてみる。

授業内容は魔法の概念を話しているようだ。

残念ながら俺はこの世界の文字が見えないので聞いてない部分はわからないが

途中から聞いた内容をまとめると

魔法というのは魔力を用いて行使する力のことらしい

魔力に言葉でイメージを持たせて、発動する。

魔力は人、魔物などの生き物。

草や木、土にも宿っているらしい

人の魔力量はその人の才能と血筋で変わってくるらしい

ミーシャや姫様のような貴族はその魔力量も桁違いみたいだ

そして異世界から来た勇者はその魔力量がこの世界の人間とはくらべものにならないらしい

その理由は、勇者のいた世界とこの世界の違い

勇者の世界は魔力もなく、その大地にかかる力もこの世界の比じゃないらしい

故にこの世界にきた勇者は、この世界の魔力を吸収して、その力を増大させるとか

しかし勇者は魔力が無限なのかって言われたら違うらしい

どんな生き物にもその違いがあろうが、かならず限界があるらしい

違う世界からやってきた勇者もその限りではないとか

・・・・・・俺には魔力があるのかな?


肉体そのものが俺とは違う俺はいったいどれだけの魔力があるのか

1とか言われたらどうしよう

魔法使ってみたかったのに


いつのまにか授業は終わっていたようで、教室には俺とミーシャと姫様しかいなくなっている

「ねぇミーシャ、あのアスラ様が認めたって力を見せて頂戴よ。」

「どうするのですか?」

「一樹様と手合せなんてどうですの?」

かずき?

日本人っぽい名前だな

誰だよ?


「そんな・・・勇者様と手合せなんてしたらロイが死んでしまいます。」

「別に本当に殺し合うわけじゃないわ。すこし手合せをして、もし勇者様が認めるなら魔王討伐について来てもらうってのはどう?」

「それは・・・」

姫様がそういったとたんミーシャの言葉がつまる

俺にあの勇者と戦えってか。

無理言うなよ・・・

そのアスラさんが認めったっていうのは俺じゃないだろ

あ、知らないか・・・

「それはいいですね。ではいつ手合せしますか?」

「今からよ、ちょうど一樹様もこの学園に私の護衛として来ているから」

「わかりました。

ちょっとロイ?話聞いてたでしょ?

一樹様と手合せして頂戴。」

何言ってんのこの子?

嫌にきまってるじゃないか

ってか一樹ってのはあの黒髪のことか

やっぱ日本人なんだな

「ミーシャ・・・それは俺に死ねといっているのか?」

「そんなわけないじゃない!

ちょっと手合せするだけよ。

アスラともよくやっていたでしょ」

あ、そうなの?

残念ながら覚えてないんだけど

「えぇ~マジですか・・・めんどいな」

「私のためにもお願い」

ミーシャはかわいい顔でお願いしてくる

そんな顔されたら断れない・・・





「こんなガキと戦えっていうのか?」

黒髪の男は姫様に聞いてくる

男が無駄にイケメンでムカつく

このままだと勇者ハーレムになってしまうかもしれない

もう黒髪と話す姫様の顔は赤くなっているし

「はい、一樹様の力でこのお方の力をはかってもらいたいのです。

あのアスラ様が認めたという力を」

さっきからアスラさんの名前が出てきているがアスラさんってそんなにすごかったのか?

「アスラってあの竜殺しの?」

竜殺し!

凄い名前出たよ

なにその名前

てかアスラさん竜倒したの?

「はい、あの火竜がこの街を襲った際に見事この国を守った英雄です」

もうアスラさんが勇者でいいと思う


「おもしれえ・・・一度戦ってみたかったんだ。

それにさっき気になることも言っていたしな。

そうゆうわけだからいいなガキ?」

よくないよ・・・・

「ふっ、俺に勝てたら教えてやるよ。」

俺は黒髪を指さしかっこつけていう

そして無視された

・・・・・・恥ずかしい

ミーシャだけ頑張ってと言ってくれる

どうやら俺と黒髪の手合せはみんなの前でやるらしく

周りに人だかりができていた

大人も見に来ているらしく、心配そうに俺を見ている

見ているだけじゃなく助けてほしいです


「じゃぁ、始めるぞ」

そういった瞬間、黒髪の姿が消える。

よそ見していた俺はあっけにとられるがすぐに黒髪の姿を探すために周りを見回す

いた!

どうやら俺を後ろから攻撃しようとしているらしい

すっごい速い

男は俺の後ろで止まる

その際にすっごい土煙がおこるのでどれだけのスピードで動いていたかわかるってもんだ

「ファイア」

男が手の平を俺に向けてそう発した瞬間、男の手から大きな火の球が現れる


ボンッ!

と音がしたと思ったらすごいスピードで俺に向かってくる

「うああぁぁ」

俺は叫びながらその火の球を避けようかと思ったが、俺が避けたら俺の後ろにいる人に当たってしまう

・・・・・・構うものか!

俺は火の玉を左に避ける

すると俺に向かってきていた火の玉は俺の後ろにいる人にぶつかる前に消えた。

「俺のスピードを目で追いつけたのは驚きだが動きが素人だな。

こんなんで本当に竜殺しに認められたのか?」

黒髪は俺をみながら話している

ミーシャの方を見ていると、すこし恥ずかしそうに俯いていた

・・・いかんな

ミーシャにそんな顔をさせてならないと俺の何かが言っている気がする

「お前の本気を見せてみろよ!」

黒髪はでかい声でそんなことをいう


知るかよ!

俺は喧嘩もろくにしたことねえんだよ!

俺は思いっきり足に力を込めて黒髪のところまで走ろうとする

ベキッっと音がして、俺は黒髪のところに一瞬でたどり着く

黒髪はなにが起こったのかわからないようでいきなり現れた俺の姿を見て驚いている

・・・・俺も驚いている

俺はその勢いのまま黒髪の男の顔を思いっきり殴りつける

メキメキメキッっと音が男の顔から聞こえてきて、俺が拳を振り切る前に黒髪は飛んでいく

ドーンッ!と音が聞こえたと思ったらそこにはクレーンができており、そこに頭は地面に埋まった黒髪がいた

・・・・・・何がおこったの?

見ていた人もミーシャや姫様も口を開けて唖然としている

もちろん俺もなにがおこったのかわかっていないが、多分一番わかってないのは黒髪の方だろうな


「キャー!一樹様~!」

一番早く元に戻ったのは姫様で、叫びながら黒髪の元に駆け寄ってくる。


「ビ・・・・ビクトリ――!」

俺は勝利発言を高々とするがだれも拍手をしてくれない


その日、魔王を倒すべく召喚された勇者は倒された




って終われば話は簡単なんだけどそうはいかないのが現実らしい

今、俺は王様の前にいます。

どうしてこんなところにいるかって?

そりゅ~もちろん

勇者様をぼこしちゃったからですよ

あれから意識を取り戻した勇者はなんか叫びながら俺のことを「バ、化物・・・」とか言ってくる始末で

本当、最近の子は根性なくて困るよ。

一発殴っただけじゃないか

それを王様に報告して、俺を処刑してもらおうとか言っちゃうんだから

ハハ、笑えない・・・


ミーシャは俺を助けようとしていたらしいが、いくらかつての勇者の仲間の子孫の末裔でもここにくることはできないらしい

あの子は本当にいい子だな


「お前は何者だ?」

王様が俺に聞いてくる

その声は低く、他者を威圧する声だ。

マジこえ―

「えっと・・・質問の意味がわかりません」

俺がそう答えると、王様の隣にいる槍を持った男が俺に近寄ろうとする。

「貴様!王に向かってその口のきき方はなんだ!」

男は俺の言い方に文句があるらしい

「よい、下がっておれ」

王様はそういう

「しかし・・・」

「下がっておれといっているのだ!」

王様こええ

そういえば王様の髪は黒色だ・・・

この人が勇者に子孫ってやつか

ってことは隣の青い髪の女性が女王様ね

「お前の正体はなにかと聞いておるのだ。

我が国の勇者を倒したというじゃないか」

クッ・・ここで誤魔化すのは無理っぽい

本当のことを話すか・・・

それしか助かる方法がないしな

「私は勇者と同じ世界から来たものです。」

「勇者と?」

「はい、今から七年ほど前にここにきたのです」

たしか七年たったんだよな・・・

「七年前・・・

どこの国がその召喚を・・・」

「いえ、召喚ではなく生まれ変わりのようなものだと聞かされました」

「聞かされたとは誰に?」

「いえ、わかりません。ここに来た時に初めて会ったのはドラゴンなので。」

俺は正直にすべてを話す

「ドラゴン?まことか?」

「はい、この街の近くにある森の中で出会いました。」

「この近くの森と言えば常世の森・・

そこにいるドラゴンといえば・・・第三位の龍フレイアスドラゴンのことか!」

なに第三位って・・・

よくわからないことを王様は言っている

「そうか・・・そうゆうことか・・・

お主が魔王を倒す宿命の者か」

「いえ、違います!」

やばい、この流れはダメだ

「勇者様はあの黒髪の男でしょう。」

「ふむ・・あの男か・・・たしかに力は申し分ない・・

しかしその性格に問題があってな・・・」

いいじゃん!どうせ魔王を倒すだけなんだから

「そうでしょうか・・

私との戦いも勇者様が手を抜かなければおそらく倒されていたのは私でした。

あのお方は間違いなく勇者だと」

俺は思ってもいないことを喋りだす


数分間、王様にどれだけあの勇者が強く、姫様にも慕われているか話す

まぁ一度しか会ってないからウソばっかだけど

「そうか・・・ならば引き続き一樹殿には勇者をやってもらうとするか、

そういえばお主名前は?」

「ロイといいます。」

「そちらの名ではなく本当の」

「申し訳ございません。

名前と数年の記憶がないのです。

なぜか忘れてしまって」

「そうか・・・やはりお主はあの国の・・・・」

王様はなにかを言おうとしてやめる

「わかった。ロイよ

お主の今回の行いは不問とする。

帰っていいぞ」


感謝しろよ黒髪

俺のおかげで勇者ができるんだから王のいる間からでると、外に姫様とミーシャがいた。

ミーシャの目は赤くなっており泣いていたのがわかる

「ロイ~」

俺をみたミーシャはまた泣き出し俺に抱きつく

「大丈夫なの?

勇者様があなたのことを処刑するって・・・」

そういってミーシャはまた泣き出す

「大丈夫だよミーシャ、王様は今回のことを不問にするって」

「本当?」

「あぁ、本当だよ」

「・・・・・」

ミーシャは俺に抱きついたまま眠ってしまった

女の子に抱きつかれる日がくるとは・・・・生きててよかった!


俺はミーシャを背中におぶりながら城を後にする

姫様はミーシャをよろしくって言って俺に出口を教えてから城の中に帰っていった


俺は街を歩きながらあることに気づく・・・俺ってどこに住んでんの?


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