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EP4 『理由。』

「ねぇ、どこまでいくの?」

「黙ってついて来い。もうすぐ着く。」

「わかったわよ。あっ、真美に遅くなるってメールしなきゃっ!!」

「あっ、そうだ。姫野。本部に入る前に必ず携帯の電源は切った方がいい。いや、切れ。」

「えっ?マナーモードじゃダメなの?」

「アイツは、自分携帯以外が話しの途中で鳴るのが嫌いなんだ。」

「ただの自己中じゃん!!」


なんか、こうして話してると意外とこいつも普通なんだなぁ〜・・・


そんな事を考えているうちに人気のない廃工場に着いた。

「ここだ。」

「ここが本部?なんか、いかにもって感じ。あっ、電源切るんだよね?」

「あぁ、アイツがキレても俺は助けないぞ。痛い思いをするはずだ。俺は痛いのが嫌いなんでな。」

コツコツコツ・・・。自分の足音が鳴り響く。奥へ行くに連れて響く足音は大きくなる気がする。それほど中は静かであった。

「この部屋だ。」

そう言って、光は扉を開いた。すると、今までの風景とは打って変わってキレイな会議室のような部屋に出た。

「やぁ。『姫野 瑞希』さん。」

「あなたは?」

「あいつは、狩人日本支部の長だ。皆、支部長と呼んでいる。本名は『火渡(ひわたり) (じん)』だ。」

「はじめまして。姫野さん、火渡です。」

「はじめまして。」

火渡は、以外にも普通で穏やかそうな顔つきだった。髪は耳にかかるくらいあり、顔はきりっとしていて真面目そうだ。メガネをかけているせいか、少々弱々しい印象を受ける。

「こいつが、このあいだ話した奴だ。大体話はした、この世界の真の姿の・・・。」

「そう。で、君はどうするつもりなんだい?」

「こいつにも、狩人の任務をやらせてみる。真実を知った以上、こいつにも戦う必要も出てくるはずだ。」

「そうだね、知ってしまった以上彼女にも狩人へ入隊してもらいましょう。」

「ちょっと!!そんなの困るわよ!!」

瑞希は、当然の如く拒絶した。

「いや、お前に断る権利はない。入らざるを得ないんだ。たとえ、どんな理由があってもだ。」

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