2章 僕の疑念
人間と関わる上では人生で1回は疑念を抱く。
人は思考の繰り返し、嫌な事ばかり考える。
そして、人との距離というのは全く難しい。
それは恋も同様として言える。
少し時が進む。僕は、テスト期間を迎えた。
全く、小テストこまめにしてるくせになんでテストもしなきゃなんないんだ。
まぁいい。このテストが終わったら夏休みだからな
光崎、あれから話せてないな。あいつは友達にいつも通り接してるみたいだ。
「テスト期間はみんなで勉強しないようにしよ!?ね!?ね!?」光崎は真剣に話している。
僕はそれを見て嘲笑してしまった。全くバカらしくて可愛いやつだ。
光崎は信之介と目が合った少しきまずがっている、信之介だが光崎は信之介の目を真っ直ぐ見つめながら。
信之介に近づいてくる。
「ねぇ、一緒に帰ってくれないの。」光崎はぼそっと呟いた。
「あ、い、いいよ、別にもうどうだっていいのかなって思っちゃってさ。」
光崎はほっぺを膨らます。「どうでもいいわけないじゃん、夜差が言ってくれたから誘ってくれるの待ってたの。」
なんだ、この気持ちは、可愛いな、光崎が。
信之介はハッとした「ごめん!これからは俺が誘うから!」
僕と一緒に帰りたいと思ってくれたのか、寄りによって、陰キャで何も取り柄のない。
暗いだけの人間。
あれ。光崎と比べると何故か、どうでも良くなる。
そっか、俺は光崎と生きる世界が違う。
信之介の目が曇った。
全ての世界が見えきっていたと信じていたのだ。
「夜差?大丈夫?」
あーあ、馬鹿だ俺は。
信之介はさらに暗くなる「気にしないでくれ。あっちいっててくれ。」
嬉しかった心も全て疑念に変わる。
自分はもう、全部分かっているつもりだった。
人のことも、距離の取り方も。
期待しないで生きる方法も。
……違ったか
ほんの少しだけ、考えが揺らぐ。
けれど、その揺れを認めるのが怖くて、
すぐに押し込めた。
信之介は、まだ
自分以外を信じきれない人間だった。
チャイムが鳴っても、信之介はすぐには動かなかった。
周りの生徒たちは一斉に立ち上がり、ざわざわと音を立てて教室を出ていく。
その中で、光崎の声も混ざっていた。
明るくて、軽くて、遠い声。
信之介は机に肘をついたまま、ぼんやりとその背中を見ていた。
さっきまで近くにいたはずなのに、もう別の場所にいるみたいだった。
少し手を伸ばせば届きそうで、でも実際には届かない距離。
そんな感覚だけが残る。
やがて教室には人がいなくなり、静けさが戻る。
信之介はゆっくりと立ち上がった。
鞄を持つ手に、少しだけ力が入る。
帰るだけだ。
いつも通り、一人で。
そう思って、教室を出ようとした時——
廊下の先に、小さな影が見えた。
見慣れた後ろ姿。
壁にもたれかかるようにして、誰かを待っている。
気づいた瞬間、足が止まる。
その影は、こちらに気づくと、少しだけ顔を上げた。
「……遅い」
小さく、そう言った。
その声は、さっきまで聞いていたものよりもずっと静かで、
どこか、安心したような響きがあった。
信之介は、何も言わずに歩き出す。
その距離は、思っていたよりも遠くなかった。
暇だったら今日お話作ろうと思います!




