ラブソングにはならなくて
誰にも言えない気持ちを、音にすることしかできなくなった。
高校2年生の春、音楽室のピアノをぎこちなく弾くクラスメイト、瀬戸に心を奪われた奏かなで。
何気ない笑顔、ふとした沈黙、指先の震え—。
すべてが旋律になって、奏の心に流れ込んでいく。
けれど、それは決して「好き」と言ってしまってはいけない想いだった。
言葉にすれば壊れてしまう。
だから、奏は自分の恋心を曲に変えて、そっと閉じ込めた。
これは声に出せなかった片思いの話。
君に届かないまま終わった、僕だけのラブソングじゃないラブソング。
それでも、僕はきっとあの日の音を一生忘れない。
高校2年生の春、音楽室のピアノをぎこちなく弾くクラスメイト、瀬戸に心を奪われた奏かなで。
何気ない笑顔、ふとした沈黙、指先の震え—。
すべてが旋律になって、奏の心に流れ込んでいく。
けれど、それは決して「好き」と言ってしまってはいけない想いだった。
言葉にすれば壊れてしまう。
だから、奏は自分の恋心を曲に変えて、そっと閉じ込めた。
これは声に出せなかった片思いの話。
君に届かないまま終わった、僕だけのラブソングじゃないラブソング。
それでも、僕はきっとあの日の音を一生忘れない。
プロローグ
2025/10/02 23:27
(改)
第一章 君の音が聴こえた日
2025/10/03 00:15
第二章 知りたくなるほど、言えなくなる
2025/10/03 19:40
第三章 触れそうで、触れられない音
2025/10/03 22:07
番外編 高山悠の葛藤
2025/10/03 22:08
第四章 同じ音なんてきっとどこにもない
2025/10/03 22:08
第五章 好きになんてならなければよかった
2025/10/03 22:08
第六章 届かない音に名前をつけるなら
2025/10/03 22:08
第七章 未完成のまま、君と奏でる
2025/10/03 22:08
第八章 前夜の和音
2025/10/03 22:09
第九章 本番の音
2025/10/03 22:09
第十章 揺れる残響
2025/10/03 22:09
第十一章 最後の演奏
2025/10/03 22:09
第十二章 それぞれの道
2025/10/03 22:09
エピローグ
2025/10/03 22:09