友忘れノ章 第四話 あとのはなし
今日は、多分人生で最初で最後のとんでもなく不幸な日だろう。だって…友達のうち一人が血まみれで見つかって…友達二人が…死んでしまったから…。
勇馬くんと宮人さんが死に、宮魅ちゃんが血まみれで発見されたと聞いてから大体4時間ぐらいたった。今もまだ警察署にいる。隣には紗倉ちゃんも。最初聞いたときは信じられなかった。いや、今も信じられてはいない。家にいたら警察の人から急に電話がかかってきて、三人のことを聞かされた。紗倉ちゃんにはもうすでに連絡してあったらしく、一緒に警察署に来てくださいと言われたのだ。警察署に着いてすぐ、三人がどういう状態だったのか、どこで見つかったのかなどをくわしく話された。そしてそのあと、あちら側から三人についての質問をされた。あのとき、みんなで行こうと言っていたら…少なくとも勇馬くんが死ぬことはなかったのかも知れない。もう後悔しても遅いとわかっていてもついそう思ってしまう。
「紗倉ちゃん、お腹、空いてない?」
連絡があったのは午後3時ごろだったのでまだ夕飯は食べていないはずだ。紗倉ちゃんの親は来ていたが、警察がまだ紗倉ちゃんは警察署にいてほしいと言ったら8時までには帰してください、といって帰ってしまったのだ。
「……うん。」
そう言ってこちらを見上げてきた紗倉ちゃんの目元は腫れぼったい様子だった。さんざん泣いたからだろう、私はそんなところを隣で見ていた。もちろん私もものすごく泣いた。生まれて初めてあんなに泣いたと思うぐらいに…。
「じゃあ、コンビニで何か買ってこようか。外出ること、警察の人に言ってくる。あ、紗倉ちゃんはここで待ってて大丈夫だからね。」
「あ、あたしも行きますわ。一人は怖いですもの…」
「そっか。じゃあ一緒に行こうか」
そうだよね…一人は怖いよね……私だって…。ふと三人のことを思い出して、少し泣きそうになったが、なんとかこらえた。紗倉ちゃんも私が泣いてたら不安になっちゃうはず。私がちゃんとしないと!
警察の人に外出することを伝え、外に出た。しかし、困った。ここらへんはあまり来ることはないのでどこに何があるのかわからないのだ。まあでも適当に歩いていればコンビニぐらいすぐに見つかるだろうと思い、歩き始めた。その後ろを紗倉ちゃんがついて来る。そして歩き始めてから少しした頃、紗倉ちゃんが
「こんな世界嫌だ…なんであたしなの…!!!」
そう呟いた。続けて、
「また一からやりなおしたい…この未来を消し去りたい…」
と言った。その言葉は先程よりも力強く紡がれたものだった。私は、紗倉ちゃんにこんな思いをさせてしまっていたことを深く後悔した。紗倉ちゃんには私しか頼れる人がいないのに…
やっとコンビニを見つけて、道路を渡っていた時、少し考え事をしていた。ぼーっとしていた。気がつくと目の前に大きなトラックが迫ってきていた。




