8 透かし詰めと蜂蜜色の酒
評価ページの下にコトブキ君の解いた詰将棋のリンクがあります。本章は「詰将棋8」です。ご参照ください。
卯月の青空は、日の光によって黄みがかっていた。受付の窓の外では、温かい陽気が降り注ぎ、白い羽の蝶々が空をヒラヒラと舞っている。誰しもが過ごしやすい、土曜日の午後だった。
だが、僕らはそうした光景を呑気に眺め続ける事は出来ない。何故なら、今日は詰将棋解答選手権の当日だからだ。実際の試験会場は、ここから遠く離れた首都で行われる。その試験が終わった後、電子情報網を通じて問題を解く事が出来るようになっていた。その問題の回答は監視下の中で行えない為、僕やナツミさんは賞状を取得出来ない。
だが、現地に行けない人にとって、試験の雰囲気を味わえる機会であり、大変ありがたい取り組みだった。それに、僕にとっては賞状の名誉など、どうでも良かった。ただ、腕試しがしたい。
巷では、二十年ぶりに母国で行われる、国際博覧会の話題で持ちきりだが、そんなことに脇目も触れず、僕は詰将棋を解いてきたのだから。そして、それがどれくらいの力を付けているのかを知りたかった。
携帯の電源を付ける。ウェブ上にある、詰将棋解答選手権の試験会場へ行き、指で画面に氏名と居住地を入力する。すると、試験開始時間の数値が現れ、試験開始までの残り時間を刻々と刻んでいった。
開始時間になると、何もなかった盤面に駒の文字が浮かび上がった。駒に触れ、動かしたい位置にもう一度指を触れると、駒の文字が移動するようだ。左上には、一手戻るボタンがあり、駒を不成に動かしたい場合は右上のボタンを押せばいい。操作を少し確かめたところで、一問目を熟考する。
*詰将棋8*
最初の問題は、自陣に敵玉が侵入している、いわば、入玉されている状態だ。ただ、攻め方には香車の槍が二本眠っている。冬眠から目を覚まさせるような、暖気を呼び起こす春一番のような、力強い手順は無いだろうか。
一目、持ち駒の角を一番下から打ってみたい。しかし、それは玉方から王手の隙間のマス目に合い駒を打たれてしまう。王手を続けるために角で取ると、香車の支えの幹が切断される形になり、最初から盤上に咲いていた角行の花がむしり取られる。
他の王手は桂馬を跳ねるか、角を上から打つか。角は打ち場所が複数あり、一つ一つ試してみる。遠くから打つのは、龍の利きの検閲が厳しいようだ。
僕はある位置に角を打つ。すると、さっきまで凍り付いていた盤面に、連続王手が流れるように発生した。最後の王手を指した時、遠くに置かれていた攻め方の歩の意味が理解した。僕はこの手順が正解であることを確信し、次の問題に進んだ。
けれど、問題を解いていくにつれ、難易度は上がっていった。王手だけでなく、玉型の最善手にも、趣向が施されている。詰みまでの手数が書かれていないだけあって、自力で探さなければいけなかった。玉は詰むのに、手順が二つ生じる理由に気づけず、モヤモヤしながら次の問題に進む。結局、分からずじまいで試験時間が終わってしまった。
別の神社から、ナツミさんが帰ってきた。彼女は解後感に浸っていて、その姿には少々、哀愁を感じた。大きな行事が一つ終わった。勿論、あの手順だったら、と頭の中で葛藤を抱く事もある。時間が過ぎればそうした熱も消えていく。
心の中は凪いでいき、世界から音が消える。食卓で、風呂場で、不動の水は、僕の流れる血流を否定するように肉体を支配した。
僕はお風呂から上がり、洗面所で寝巻に着替える。そのまま、廊下を通って大広間を抜け自分の和室に行こうとする途中だった。ナツミさんが大広間の奥で、黄金色の液体に肉桂を一本入れていた。彼女は僕の存在に気づき、左目を瞬きさせた。
「気づかれちゃったか。ねえ、良かったら一緒に飲まない。コトブキ君の部屋で」
僕が自室で待っていると、ナツミさんがお盆を持って入室してきた。盆の上には、硝子で出来た盃が二口と、先程の黄色く光る、お酒の瓶。それから、電球の入った角灯が一つ置いてある。
彼女は縁側を仕切る大きな窓かけを開け、さらに、部屋の明かりを消した。夜空の月と角灯の光がぼんやりと僕らを照らす。
「このほうが、幻想的でしょ」
彼女がお酒を注ぐ。消毒液で嗅いだりする、アルコールのきつい匂いの中に、ほのかな甘い香りが立ち込めた。
「このお酒は何ですか」
「これはミードって言って、蜂蜜で出来たお酒だよ。人類が飲んだ一番古いお酒らしいね」
ナツミさんと乾杯をした後、蜂蜜酒を僕は飲み干す。強烈な甘さが口内を襲ったが、舌触りはまろやかで飲み心地が良い。さらに、肉桂の匂いが鼻を突きさす。そして、うっとりした酔いが体を怠惰にさせていく。
「どう、美味しい」
「甘くて、飲みやすくて、グイグイいけちゃいますね」
「よーし、じゃあ今日はとことん酔っぱらおう」
そう言うと、ナツミさんは自分の部屋からに行き、両手に瓶を一本ずつ持って帰ってきた。いいじゃないか。べろべろに酔っぱらってやる。僕もそんな気分だった。
待宵月が頂点で輝くころ、僕らのお酒は残り一本になっていた。ナツミさんは顔を紅潮させ、声も眼もとろんとさせている。可愛らしい、食べてしまいたい。そんな、気持ち悪い欲望が頭をよぎった。いけない。僕は理性を取り戻し、酔いに耐える。しかし、無情にも僕らは酔いが激しくなるにつれ、次第に本音を隠さなくなっていった。話の話題は、仕事や趣味の話から、恋愛の話へと切り替わった。
「コトブキ君のぉ、初恋の相手はどんな人ぉ」
いつもの凛とした声ではなかった。甘えるような、間延びした口調で尋ねられた。
「人によって恋の定義はさまざまだと思いますけど、明確に意識してしまったのは高校生の時ですかね」
あの不倫小説を借りた、水辺で泳ぐ、美しい妖精の事だ。
「明るくて元気な子ですけど、知的さも持っています」
「それでぇ、その人とはどこまで仲良くなれたの」
ナツミさんは普段と違い、かなり切り込んでくる。しかし、彼女が求めている甘い返答を用意することは出来ない。そのことが、僕を卑屈にさせる。
「ナツミさん、僕みたいな男が告白したってね、たかが知れていますよ。黙って見ているぐらいがちょうどいいですよ」
「そうかなぁ、誠実な愛さえあれば関係ないと思うよ」
「いいえ、女なんて結局強い男を選ぶのですからぁ。それに、僕は誠実さも無い男です」
「そんなことないよ。コトブキ君は繊細なだけだよぉ。他人を傷つけないように思いやりを持って接することが出来る、優しい人だよぉ」
「どうですかね」
少し間を開けてから、僕はたまにひっそりと考えている事を正直に打ち明けようと思った。
「神様はどうして僕らに性欲なんか与えたのでしょうね。確かに性欲が無ければ、僕らは性行為を行おうとしないかもしれません。でも、そのせいで、強姦事件とか起きて、多くの女の子が憂き目にあったりするじゃないですか。そもそも、子供が欲しいという気持ちさえあれば、性欲なんて性行為には必要ないでしょう。他人の体を求めようとする不気味な欲望は要らなかったはずです」
彼女は少し考えた後、深く頷いた。
「そうかもしれないね。でも、コトブキ君だって性欲はあるでしょう。君は、可愛い女の子に対してどんな事をしてみたいの」
ナツミさんは僕をおちょくる。顔を見ると、にやけながら、頬を赤めさせていて、僕はアリサの事を一瞬、思い出した。
お互い、酔いが回っている。僕は普段なら絶対に避けるべき汚れた欲望を告白した。
「確かに僕は、女の子に対して、守ってあげたいとか、そういう気持ちをもつこともあります。でも同時に、女の子の白くて美しい曲線美を誇る肉体を見るにつれ、服を脱がして裸にさせたいとか、手で触ったり、口づけして舐めたりしたいとか、噛みついて後を残してみたいとか。そして、僕のけがわらしい象徴を、くっつけてこすりつけて、そこから放たれる僕の汚い体液を、女の子の体に放ちたい。ほら、気持ち悪いでしょう」
彼女は口を手で覆いながら、声を立てずに笑っていた。
「アリサちゃんの言った通り、コトブキ君って女の子、大好きだね」
女の子大好き、という言葉は彼女の心配りであり、もっと厳しい侮辱を浴びてもおかしくはないと思った。
「僕は最低な男ですよ」
「そんなことないよ。それは人間のあるべき姿だよ。だってさぁ、生まれてきた赤ん坊は、まずお母さんの乳を吸うでしょ。皆、その懐かしさが体のどこかに残っている。だから、人肌を求めてしまうのは自然なことであって、コトブキ君みたいに変にふさぎ込んで自分を傷つける必要なんてないと思うよ」
彼女はどうやら僕を慰めるつもりだったのだろう。しかし、その慈悲は僕のいたずらな好奇心によって破壊された。
「じゃあ、ナツミさんは人肌が恋しいと思うことはあるのですか」
ナツミさんは顔を赤くして、しどろもどろになっていた。
「い、一応、私も、あ、あるよ。私だって誰かに、求められて、溶け合って愛し合って、素敵な人のために肉体を捧げたい」
清潔の象徴のような彼女にとっては、性欲ですら神聖な物に聞こえる。彼女はその美しい夢を語り始めた。
「コトブキ君、人間はいつか死んじゃうよね。友達を作っても、恋人を作っても、名誉を得ても、いつかはお別れしないといけない。それってすごく虚しい事だと思わない」
「ええ、思います」
「でもね、一つだけ残せるものがある」
「何ですか、それは」
「それは愛だよ。人はね、愛し合った人と子孫を残すでしょ。それは遺伝子となって、その子供へ、そのまた子供へと受け継がれていく。愛は尊いよ」
それから、ナツミさんは酔いしれるようにつぶやいた。
「そう、愛は永遠」
彼女の理論は決して同意出来るものではない。同性愛者や不妊治療を行う夫婦等、子供を産むことに苦労している人々に対しての配慮が欠けている。だが、ナツミさんの信教には、死によって全てを失う人生の儚さを、打ち砕く希望があった。
少し間が出来、蜂蜜酒が注がれる。それを二人して飲む。
「ああ、何を話していたか覚えてないや」
「初恋の人は、どんな人だったかです」
「そうだそうだ、思い出した」
「ナツミさんの初恋の人。教えてくださいよ」
「ええ、私はその、想像にお任せします」
「僕は喋ったのに、不公平じゃないですか」
「そうだね、私の初恋は近所で飼われていた可愛い子犬」
「ずるい」
「ずるくないよ。伝承では馬と結婚した娘だっているって話だよ。まあ、流石に結婚はしないけど、一度でいいから飼ってみたいなぁ」
そう聞いてきたナツミさんの声はいつもよりどことなく甘い。素朴な彼女の、数少ない夢を叶えさせてあげたい。そうだ、僕が犬になればいいじゃないか。僕は君の為ならなんだってしてあげる。
「アゥーン、アンアンアゥーン」
「ちょっと、コトブキ君。どうしちゃったの」
突然の出来事に、驚いたナツミさんだったが、僕は気にしない。構わずにお尻を振りながら、四つん這いになって犬の真似を続けた。すると、彼女もだんだん理解してきたようだ。
「なんか本物の犬みたい。私のいうこと聞いてくれるのかな、お手」
差し出された手に右手を重ねる。すると、ナツミさんは興奮しているのか、えらいえらいと僕の上半身を抱きかかえ、頬ずりをした。柔らかい女の子の肌が密着する。男には無い、しっとりとした柔らかい触感が気持ちいい。ああ、女の子って素敵だ。
「あーん、ちょっとじゃれないで。じゃあ、次は、お座り」
僕はナツミさんの玩具だ。君の命令は絶対であり、彼女が楽しめるなら、それは僕の幸せ。
「本当にお利口さんだね。じゃあ、逆立ち」
「そんなの無理ですよ」
「ごめん、冗談だよ。ちょっとふざけすぎたね」
「もう、人間に戻っちゃったじゃないですか」
「酔いが足りないのかも」
一杯ずつ注がれた酒を同時に酌み交わす。そして、一匹の獣とご主人様の幸せな時間が再開された。
酔いが深くなるにつれ、理性が消えて本能が露わになっていく。そのたびに、僕は獣に変わることを恐れ、ぎりぎりのところで前頭葉を刺激させて理性を取り戻した。だが、ナツミさんの目はそうした僕の態度を許さない。お酒を注ぎ、お互いの口の中に滑り込ませる。そうした行為を繰り返すにつれ、体が刹那的な快楽だけを求めるようになった。
少し眠っていたのだろうか。気が付くと彼女を下敷きにして僕は横たわっていた。たしか、二人でじゃれ合っていたような記憶がある。いつの間にか彼女の着物がはだけ、僕の頬は柔らかい胸にうずくまっていた。僕は鼻をこすりつけ、くんくんと匂いを嗅いだ。温められた牛乳のような、まろやかな匂いがする。
「こらぁ、どこを嗅いでいるのよぉ」
しかし、僕はその声を無視する。
「だってぇ、こんなの生殺しじゃないですかぁ」
「全くどうしようもない、ワンちゃんだねぇ」
「ええ、もうナツミさんと裸になって、絡まり合いたくてうずうずしちゃいます」
だが、彼女はこれには、応えず。体をひっくり返しのしかかる。
「ちょっと、酔いすぎだよぉ。コトブキ君」
「ごめんなさい」
「謝ることないよ。ちゃんと躾けられない飼い主が悪いから」
そう答えながらも、ナツミさんの指は僕の鼻をこすったりしている。彼女は僕と目を合わせると、少し悪い顔をした。
「ええ。虐めて下さい。でないと、僕」
暴走する僕に無関心を装い、ナツミさんは獲物を見るような眼をしながら。
「前から、コトブキ君の鼻って奇麗だなぁって思っていた。愛情をいっぱい注いであげる」
ナツミさんは僕に覆いかぶさり、耳の上の頭蓋骨を両手で押さえつける。彼女は口を開けながら近づき、牡丹の花びらのような舌が、僕の鼻を包み込んだ。
生暖かい粘膜と荒々しい呼吸が、触覚と嗅覚を支配する。視界は口腔に奪われ、まるでナツミさんに捕食されているような気分だった。彼女ならば、いっそこのまま食べられてしまっても構わない。そんな被虐的快楽に堕ちそうになったが、体内では酸素が不足していく。息苦しい。
遂に我慢できず、僕は鼻で息を吸ってしまった。蜂蜜酒の酒精から来る、強烈な悪臭が鼻孔を襲う。たまらず身体を仰け反ろうとしたが、目の前の娼婦は両手で頭をがっしりと掴み、許してはくれなかった。
「ダメッ、まだぁ」
舌は鼻の曲線を確かめるように、丁寧に輪郭を舐めまわし、そのまま鼻の穴へと侵入していった。粘ついた唾液が鼻毛と絡まり合う。次第に舌の感触が、口内の生暖かさが、気持ちよくなっていく。
ナツミさんは、最後に、これでもかというぐらいの力で、鼻を吸い付かれ、僕の鼻尖に涎を垂らしてから、口を離していく。
「ハアハア、どうだった。コトブキ君」
「ハアァ、正直、もっとしてほしいです」
すると、彼女は突然高笑いをした。治まるまでに結構な時間がかかった。
「ハハッ、果たせるかな。もっと刺激的な事しようよ。二人で一緒に」
そう言うとナツミさんは再び膝立ちになり、最後のお酒を注ぎ、二人で飲む。そして、残り数滴となった蜂蜜酒をあろうことか自分の顔にかけた。ナツミさんの顔が少しべたつく。彼女はそのまま正座の格好になる。それから、僕を布団の上に寝かせ、お互いの顔が、逆さに向かい合った。仰向けの僕に、彼女は土下座するような格好で、自分の鼻を、僕の唇にこすりつけてきた。蜂蜜酒が垂れて、僕の舌を通っていく。
「いいよ、食べて」
流石に躊躇する。彼女の美しい顔を汚すなんて事、して良いのだろうか。しかし、彼女は僕の唇に鼻をこすりつけ誘惑してくる。漂う、甘い匂い。
「ねぇ、お願い。狂わせてよ」
我慢できなかった。僕はナツミさんの顔の真ん中にある果実にしゃぶりついた。赤ん坊が生きるために母の母乳を吸うように、僕は彼女の鼻を必死に求めた。彼女の喉から、はぁーん、と女の子特有の甘い声が漏れる。なんて可愛い声だろう。その可愛い音を発する彼女の鼻を支配するのは僕だ。僕の口の中で、せいぜいもがくがいい。
「もう、いいよね」
彼女の余っていた口から、涎が降り注がれる。そして、僕の鼻を覆う。男の口が女の鼻を、女の口が男の鼻を貪っている。傍から見れば狂気の光景だ。変態と言ってもいい。構わない。むしろ、もっとスケベな男にしておくれ。
ナツミさんは苦しそうだった。でも、離してあげない。彼女も離さなかった。そして、二匹の獣は、この狂い切った苦しみの中で、生きている実感を味わっていた。
やがて、舌と鼻を結びつけた二本の蜘蛛の糸が、光沢を放ちながら延びていき、音をたてて切れていった。僕はそれを美しいと思ってしまった。静寂に包まれた空間で二人の呼吸だけが聞こえる。僕の唾液で鼻をべっとりと汚したナツミさんは、顔を紅潮させながら、見つめ合い、一瞬だけ微笑した。それから、音をたてずに障子を開け、そのまま静かに自分の和室へと帰っていった。僕は思った。あの笑顔は、まさに悪魔そのものだと。
僕は自分の鼻を右手で擦る。女王様の唾が乾いてべとべとしていた。菜の花畑で風が吹いたときに漂う、濃くて甘い匂いに似ていた。僕はその匂いから逃げる事が出来ない。彼女の贈り物は、僕を発情させるには十分だった。僕の股間にたまった生命の雫は、白い鼻紙と共にその夜、流れ散った。フジサワナツミ。闇夜に君臨する僕の女王蜂。
僕の顔は今も、彼女の蜜が支配している。僕は顔を洗わないことにした。普通ではない関係を、彼女に望んでいる。
ああ、もう戻ることは出来ない。
== 補足 ==
本小説はフィクションですが、今回取り上げた、詰将棋解答選手権は実際に行われている大会です。一般戦や初級戦では、地方でもたくさんの会場で行われてきましたが、新型コロナウイルス感染症が流行してからはオンライン上での開催に留まっています。
少し未来を描いた本小説では、旧体制と新体制が織り交ざった形式になりましたが、詰将棋解答選手権に興味のある方は、実際に調べてみるとよろしいかと思います。
因みに筆者も第19回大会に参加しました。初級戦は4問正解、一般戦は1問正解と、自分の力量ではまずまずかなと思いましたが、表を見ると下から数えた方が早いようで、皆様の力量の凄さに感心致しました。
ただ、何気なく本名で参加してしまったため、一手詰めが解けない事などが、大衆の目に露見される結果となってしまい、大変お恥ずかしい限りです。
お会いしたことは無いのですが、噂によると、僕と同姓同名の方には、夫婦で将棋に取り組み、優秀な成績を納めた方もいらっしゃるとのことで、全国の福田晃大さんに泥を塗るような形になり、本当に申し訳ありません。
今後は皆様の名前に傷を付けぬよう、いっそう、精進して生きていきたいと思います。
最後になりましたが、毎年、大会を開催してくださる詰将棋解答選手権実行委員会の皆様。準備と設営の方、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
次回は、初級戦が全問正解できるよう、頑張りたいと思います!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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