第12話
マジーラ「ちょっといいか?」
メロディル「何かしら?」
マジーラ「ちょっと軽い愚痴なんだが。」
メロディル「書類整理の合間に聞いてあげるわ。この後、ちょっと荒業時にも出てもらう予定だし、判断ミス起こると面倒臭いからね。」
マジーラ「すまない。」
マジーラ「師匠って何すればいいのかいまいちわからないのだ。」
メロディル「あら意外ね。貴方弟子結構持っていたって聞いたけど。」
マジーラ「まあ魔術師はだな。とりわけ全員自立している。今考えているのはあの魔女のことだ。」
メロディル「ああ、あの子?別に特別扱いする必要ないんじゃない?ちょっと問題児かもしれないけど。」
マジーラ「力という意味では自分を凌駕しているから、まあ、使える魔法の種類も違うしそこら辺は自分が決めるから構わん。」
メロディル「じゃあなんの話よ?」
マジーラ「いわゆる常識の教育だな。お前も問題児と言っただろう。そこのことだ。」
メロディル「一応私は貴方の上司なんだけど。まあ言葉遣いはこの際どうでもいいわ。というより、あの魔女に常識通じるのか疑問だけど。」
マジーラ「というと?」
メロディル「言わば自由をそのまま言葉にした存在ということよ。束縛は通じない。ミズハだってそれ理解しているからうまく接している感じがするけど。上は下の性格までしっかりみないと使うことは出来ないわよ。」
マジーラ「自分に対してもそうなのか?」
メロディル「貴方戦闘民族レベルじゃない。貴方に今やっているこの事務作業なんて任せないわよ。貴方は犯人を追い詰める専門。要はそういうことよ。」
マジーラ「よくわからんが。。。」
メロディル「まあ、魔女に対しては自由にやらせてあげなさいということよ。多分あの子はそれが一番成長するわ。」
マジーラ「本当か?」
メロディル「私の感よ。」
マジーラ「うーむ。。。」