第11話
シャロル「うーんー。飛べないですわ!」
アマミ「箒を貸しているんです!飛べるんです!」
シャロル「辛うじて浮き上がっても私の体力が持ちませんわ。いえ、魔力が持たないが正しいかも知れませんわ。」
アマミ「どうしてですか!シャロルさん魔法がお強いんです!」
シャロル「アマミさんは桁違いに強すぎますわ!空を飛ぶのにも相当魔力を有しているようですわ!私では無理そうですわ!」
アマミ「ムー。なんとかするんです!」
シャロル「と言われましても無理ですわ。魔力はほぼ潜在能力。生まれた時に持っている量から大幅に上げる方法は残念ながらありませんわ。」
アマミ「ムー。なんとかするんです!なんとかするんですー!」
ミネガル「なんだい。放課後に騒がしい。」
アマミ「放課後は自由時間なんです!やりたいことやるんです!」
ミネガル「やりたいことやるにしても、校庭でここまで騒がれると気になるんだよ。」
シャロル「ミネガル先生はこの箒乗れますこと?」
ミネガル「箒?ああ、アマミがいつも乗ってるやつね。乗ったことないが、おそらく乗れないだろうよ。」
アマミ「どうしてですか!やってみるんです!」
ミネガル「私も詳しくは知らないけどね。その箒魔力の力で動いているとのことだよ。我々魔術師程度の魔力では制御出来ないことも見ていればわかる。それとも強引に乗ろうとして箒が折れてしまっても良いのかい?」
アマミ「ムー!皆酷いんです!帰るんです!」
シャロル「行ってしまわれましたわ。」
ミネガル「全く。あの子ほど手を焼く生徒もいないよ。」
シャロル「アマミさんはあのような性格ですので、しょうがありませんわ。」
ミネガル「はぁ。じゃあ私も職員室戻るから、シャロルも早く帰りなさい。」
シャロル「わかりましたわ。お手数をおかけしましたわ。」