6話
クローバーの家
「コンコン!クローバーしますか?」
「ルシアちゃん…」
「クローバー…」
凄く緊張する…
「とりあえず家に上がって」
「はい」
「どうしたの?ルシアちゃん」
「エルフィンさんを助けてください。時間が無いんです!」
「ルシアちゃんの目的はグレースを助ける事じゃなかったの?」
「姉さんは別の方法を使います。直私の魔力ではクローバーが月でエルフィンさんを助けたら地球に強制送還されると前に言いました。2人も助ける余裕なんて無いです」
「使った魔力は回復しないの? 月に行くのに必要な魔力はどれくらい?」
「魔力は悪事を働けば回復します。月に行くのに必要な魔力はゲージが100%中20%程度です」
「そうか…」
「正直貯めるのは大変でした。ポイ捨てや高い商品を小銭だけで会計を済ませる等をしていましたがそれじゃ殆ど力はたまりませんし心がとても痛みました…」
「このお人好し…それを大切な人を奪った人を助ける為に使うなんて」
「あなたにとっては姉でもあるんですよ。もし月で死んだら二度と会えないんですよ?」
「…分かった。姉さんを助けるよ。後悔しても知らないんだから」
「はい!」
外
「月が良く見えるようになりましたね。準備はいいですか?」
「いいよ。それと最後に。本当にいいんだね?」
「はい!悪魔は月に居てもそう簡単には死にません。太陽なら危なかったですが…」
「分かった!じゃあ月に飛ばしてくれ」
「はい。最後に。転送する際は強力なフラッシュが発生します。失明しないように気をつけてくださいね!いきますよ!私の魔力よ!クローバー・テイラーを月に転送したまえ!」
月
「ここが月…フラッシュの影響で目が…う!さすがは悪魔の源。太陽の光の力の恩恵を受けられないからキツい!」
「クローバー!時間がありません!」
「分かった。封印の解き方は封印の解除には20分かかる!なんとか持ちこたえてくれ」
「封印解除の詠唱!」
20分後
「詠唱!終了!我が名はクローバー・テイラー!エルフィン・テイラーの封印を解除せよ!」
「封印の解除は出来ましたか?!」
「できた。姉さんが私の近くで寝込んでる。意識はない!」
「もうすぐ魔力切れです!エルフィンさんの手を掴んでください!」
「どうして…」
「いいから!早く!」
「はい!」
「地球へ強制送還です」
「く、光が!」
外
「いたた!」
「大丈夫ですか?!クローバー!」
「うん。それより姉さんは…」
「となりにいますよ」
「姉さん」
「…クローバー?」
「久しぶりだな」
「ルシアちゃん…夢の中ぶりだね。ぐは!」
「太陽の光を浴びてないのに無理しないでください!死にますよ?!」
「とりあえず私の家に運ぶよ」
クローバーの家
「姉さんをベットに運んだ。明日太陽が登れば力も回復するだろ」
「良かったです。あれ?なんだか力が…」
「ルシアちゃん!」
「あはは。無茶、しすぎたみたいです」
「この馬鹿!ルシアちゃんは悪魔としては強くないはずなのに…」
「安心してください。疲れただけです」
「この嘘つき。魔力不足なんだろ?」
「バレちゃいましたか?」
「悪事を働けば回復するって言ってたよね?」
「ですが私には…」
「他に手はないの?」
「ない訳では無いですが…」
「教えて」
「でもそれは」
「教えて!」
天使の血があれば魔力が回復するなんて言えない!
「言えません。言ったらクローバー、自分を犠牲にしてでも私を助けると思いますから」
「それは…」
「私がするなと言ったらしないでください。それが約束出来るならいいですよ」
「分かった」
「天使の血を悪魔の体に足らせば回復します」
「それって?!」
「私が言うの躊躇った理由、分かりましたか?」
「残酷すぎるよ…どうして!ルシアちゃんは自分の大切な人を奪った人を助けたのに…こんなのあんまりだよ!」
「クローバー…」
「ごめん。ルシアちゃん!」
裁縫セット?!まさか中にある針で?!止めなきゃ!
「やめて!クローバー!」
クローバーを止めなきゃ!
「クローバー!やめてください!」
「離して!ルシアちゃん!」
力が!でも止めなきゃ!
「行動禁止!」
玄関のドアが開いた?!誰だ?!
「くっ!どういうこと?!」
「勝手に入って悪いわね。見に来て正解だったわ。事情はクローバーが全て聞いてるわ」
「みのりさん…」
どうしてみのりさんがここに…
「どうして止めるんだ!ここままじゃルシアちゃんが!」
「ルシア、あなたがこうなる事は予想してたわ。そこの不良天使さん、一旦落ち着きなさい!」
「人の家に勝手に入ってきてなんだ?!お前は誰だ?」
「あなたには事故紹介まだだったわね。私の名前は赤河みのり。よろしくね」
コロナに感染してしまいた。ぴえんですよ。ぴえん。初期の段階で気づけて熱も下がりつつあるので安心してください。私は元気です。これを見ている方へ Twitterでいいねしてくれた方ありがとうございます。Twitterでいいねしてくれた人がこれ見てくれてるのは限りませんが感謝の限りです。言うことはこれだけです。次回もお楽しみに〜