喫茶「ファントム」
どうも初めまして、凪さんです。「パンケーキにカフェラテを添えて~」を今回小説家になろうでい書いてみました。自分が思うままに、日常にこんな穏やかで、落ち着ける場所があったらという妄想を小説として文字に起こしてみました。是非、日々の疲れを癒していってください。
「すいません。カフェラテを一つ」
どこかで、聞いたようなそんな何も変わりのない声が一つ
「かしこまりました。」
心地よい音楽が流れる中で一つ穏やかな声が聞こえる。それはまるで、ずっとそこにいたくなるような、もう何もしたくなくなるよな、そんな甘い声。
「がりっがりっ」と珈琲豆を削る音が店内に響いている。でも、それは決して不快でもなくずっと聞いていたいような、最近はやっている「ASMR」という奴だろうか。そんな音に耳を傾けていると
「お待たせしました。」
いかにもテンプレートな声が私の耳に届いた。それは、私が先ほど頼んだカフェラテだ。見た目はとてもかわいらしく、これは確かに写真に撮って残しておきたくなる。そう心の中で思い、そっと携帯を取り出す。「パシャリ」珈琲豆を削る音とともに私の携帯のシャッター音が店内に響いた。少し音が大きかっただろうか。そう思いあたりを見回すと店内には店員さんが二人。一人は受付をしている。もう一人は珈琲を入れているようだ。客は今、私しかいなかったらしく、ほっと息をのんだ。冷めないうちに飲んでしまおう。そう思い、カップを手に持ち静かにすする。
「ーーーー」
すごく美味しい。あまり珈琲には詳しくないもののこれが普通の人には入れれないのぐらいは分かる。
「おいしいですね」
「ありがとうございます」
そんな何気ない会話が、この喫茶店 「ファントム」で心地よい音楽とともに響いていた。
カフェラテを飲み終える頃になると、一人、また一人と次々に新しい客がやってくる。今は昼の10時。
「そうか」と私は客が増え始めてきた理由を察し、声を漏らす。
もうそろそろお昼時の様だ。
私は、カフェラテを飲みに来ただけなので、飲み終わり次第さっと席を立ち、会計へと向かう。
「560円になります。」
1000円を財布の中から取り出し店員に渡す。
「1000円お預かりします。」
それをさっと受け取った店員は、静かにレジ打ちを済ませ、おつりの440円と領収書をもらい
「カラン カラン カラン」
と鈴のついた扉を開き店の外に出る。時期は10月初旬なので少し寒くなりつつある。
外に出たとたん、先ほどまでいた店の中とは、一気に変わり人の喋り声や車の走る音、いつも通りの音がこれもまた何とも言えない気持ちに苛まれつつ今日も仕事に向かうのだった。
この小説を読んでくれた人へ
ありがとうございます。少しは日々の疲れを癒してくれたでしょうか。これからもまだ書く予定なので、どこか息が詰まった時とか苦しくなった時に読みに来てくれるとありがたいです。
これからもよろしくお願いします。