できる男の盗賊講座
2:0:0声劇台本です
自作発言禁止
BGMはOK
キャス画にこだわりはございません。
所要時間は10分程。
録画が残っていたらききに行くかもしれません
できる男の盗賊講座/作者:香乃木 雪兎
2:0:0の声劇台本です
【親分(45):♂】
腕力の強い大柄な男性
【子分(30):♂】
乙女チックな盗賊見習い
※セクシャル的な方の否定はせずに、作者は受け入れるスタンスです。
あくまでも、キャラクター位置づけによりの台詞となっております。
配役表
親分:
子分:
━━━━━━━━━
親分:「おぅ、準備はいいかーー!」
子分:「はぁーい」
親分:「おいっ、そこは『へい!親分』だろ?」
子分:「へ…へい!親分」
親分:「慣れてないんかい!」
子分:「当たり前じゃないっすかぁ」
親分:「その小さな語尾をやめやがれ!女々しいじゃねえか」
子分:「えぇえええ…でも」
親分:「なさけねぇ声出すんじゃねえよ…なんだか虚しくなんだよ」
子分:「うぅ…」
親分:「泣くんじゃねーよ!俺が悪者みたいじゃねえか。それに“でも“じゃねえ!漢だろーーー?!」
子分:「そんなこと言われても…無理なものは無理なんですぅ」
親分:「……」
子分:「親分?どうかしました?」
親分:「いや、ちとなフリーズしちまって」
子分:「ご自愛くださいっ。」
親分:「いやいや、それが丁寧だってんだよ。変に気遣うな!!いや、気にしてくれる。っつうのはいいが、言葉遣い!」
子分:「すいません」
親分:「『すっません…!』だろ」
子分:「しゅっましぇん…!」
親分:「噛んでるじゃねーかよ」
子分:「すっません…!」
親分:「やればできるじゃねーか」
子分:「ほっ…よかったぁ」
親分:「こら!そこぉぉおおお。安心して乙女チックになるんじゃねぇよ」
子分:「はっ」
親分:「情けねぇ…てめぇはなんつーやつだ」
子分:「え、親分の弟子です」
親分:「弟子なのは認めるが、迫力がねーんだな…」
子分:「あら…迫力ですか」
親分:「あら…ってなんだ?!てめぇ女か?」
子分:「つい、言葉が…」
親分:「つい、て」
子分:「以後気を付けますね」
親分:「わかってねぇ…!『気を付けるっす!』だろ」
子分:「気を付けるっす(棒読み)」
親分:「こらそこぉぉおおお。棒読みだぁあああ」
子分:「気を付けるっす♪」
親分:「音符つけて楽しくすな!」
子分:「気を付けるっすぅ」
親分:「語尾丸くなったし、なんか違ぇんだよ!」
子分:「え、どうすればいいんですか」
親分:「…はぁあああ(盛大な溜息)」
子分:「どうしたんですか?大きなため息ついて」
親分:「てめぇはもう、家に帰れ、んで家業でも継いでろ」
子分:「え、なんでっすか!俺は盗賊業をやりたいっすよ!!」
親分:「やればできるじゃねーかよ!」
子分:「すっません。親分」
親分:「そこで謝んなよ。誇っていいんだ」
子分:「ありがとうございやす」
親分:「次はおさらいだ。俺たちの生き方は?」
子分:「盗むっす!」
親分:「いい返事だ。何を盗む?」
子分:「相手の心っす」
親分:「金品だろ!相手の心じゃねぇよ」
子分:「金品…それは金銭と品物の事。そして用いられる場面は…」
親分:「そんなこと聞いてない。辞書でも頭の中に入ってんのか?」
子分:「頭の中には延髄や視床下部。あと、視床と間脳と小脳。更に付け加えると、脳梁と大脳皮質と、大脳辺縁系…小脳…中脳…下垂体などの名称がついたものが入ってるっす」
(もし長セリフの途中で噛んでしまったら、アドリブを入れてください)
親分:「専門知識きたーーー!?」
子分:「へへへ」
親分:「いやいや、そこ、照れんなよ!」
子分:「え、褒めてくれたんじゃないっすか?」
親分:「褒めてねぇ!」
子分:「すっません…」
親分:「なんつーか…謝るのが癖なのかよ。ほれ、漢ならしっかりしろ!」
子分:「へーい!了解しやした!」
親分:「おお、いいぞ、その調子だ!てめぇならできる!」
子分:「嬉しいっす!」
親分:「次!武器は?」
子分:「日本語力」
親分:「いやぁ…日本語は使えないと困るが、そこじゃねえ!」
子分:「うーん、じゃ、甘い雰囲気を邪魔しない能力っすか?」
親分:「うんうん、襲う相手が甘い雰囲気の時邪魔しないように。そぉーっと奪う…って違う!」
子分:「違うんっすか?」
親分:「おぅ、正解は怪力と格闘と剣術だ」
子分:「そうなんっすね、華麗にくるっと舞って…」
親分:「表現が…」
子分:「表現おかしい?!」
親分:「こっちが驚く方だろうが、ひらひらと女じゃあるまいし」
子分:「蝶のように舞い、蜂のように刺す。は、どうっすか?」
親分:「いやいや、ちげぇな。漢となら、豪快にいかないとな」
子分:「それで苦しまないように一刺し…っすね」
親分:「相手に妥協はしない主義でな。苦しませた方が愉しいもんよ」
子分:「それじゃ、強奪するのに時間がかかりません?」
親分:「そうだな、下手に助け呼ばれたら厄介だな…さくっと、やるときは一刺しがいいのかもな」
子分:「そうっすよ!絶対その方が効率的でいいっす」
親分:「かもな。よし、斧をもって素振りの練習するぞ」
子分:「へい、わかりやした!」
(間)
親分:「こうやってもって…はぁあああ!!えいや!!」
子分:「かっこいい…やっぱり好きっす」
親分:「え゛今なんて?」
子分:「好きっす!」
親分:「俺は、そっち系の趣味はねぇええええ!!」
子分:「あ!親分どこいくっすか~~~!!」
親分:「一人にしてくれぇぇぇ!!」
子分:「あらま…こういうシチュエーションが好きなんっすね!今行きます(走って追いかける為遠ざかる声)」
親分N:~後日談~
親分:「おーい、薪を割ってくれないか」
子分:「へーい!わかりやした。」
親分:「おぅ、頼むぜ」
(間)
子分:「これでいいかな…っと、親分―!できました」
親分:「できたか?ありがとよ!助かったぜ」
子分:「次は何をしたらいいですか?おいら的には狩りがいいと思うっす!」
親分:「そうだな、狩りの時間だぜ!」
子分:「麻袋とトング、ナイフを用意しますね。あとは…竹籠っと。手袋も用意しないと!」
親分:「あさ…ぶくろ?薬草採取じゃないんだぞ?」
子分:「へ?狩りって言ったら栗拾いやキノコ狩り…じゃないんですか」
親分:「何故そうなる?!」
子分:「ほら、食欲の秋っす~!旬の食材を食べる機会を逃しますよ?」
親分:「いや…あの。美味いのはわかるが。盗賊と言えばあれだろ!あれ!」
子分:「あれっすか?…うーん」
親分:「ほら、脅したりして、金品を…」
子分:「あ!わかったっす。貴族から金品を強奪する奴らを撃退するんですね」
親分:「ちげえぇえええええ!!」
子分:「?」
親分:「俺たちが強奪するんだよ!わかるか?俺たちは盗賊!!と・う・ぞ・く!」
子分:「物申す部族ですね!」
親分:「それは物事を問うに一族の漢字の変換だ」
子分:「じゃあ…砂糖のように甘い足ですね」
親分:「誰が甘味だ!甘辛の手羽先のような表現するんじゃねえ」
子分:「じゃあ、陶磁器のようなお肌に足のデザインのタトゥーっすか?」
親分:「それは、陶磁器という壊れ物にデザインを施したもんだろ!いつ女になった?!」
子分:「じゃあ…」
親分:「もういい」
子分:「え?」
親分:「実家に帰れ」
子分:「親分…!」
親分:「てめぇは、怪我したところを俺様に助けられて、魅入られ、盗賊業に入ったそうだが」
子分:「そうっす、親分は命の恩人っす」
親分:「だがな、てめぇは盗賊に向いてない」
子分:「そんな…!!」
親分:「帰るところがあるんだろう?こんなところで将来を台無しにするな」
子分:「そんなことないっす。おいらは…!」
親分:「いいから、実家に戻るんだ」
子分:「おいらの家は…代々続く医者の家系っす。それが嫌で飛び出してきたんですよ?!」
親分:「それで医療の専門用語をすらすらと言えたんだな」
子分:「うっす…勉強ばかりの毎日で、遊びにも行けない。自由のない生活っす」
親分:「それでも、お前はここにいちゃいけない」
子分:「…」
親分:「自由が欲しいなら、自らの力でつかみ取れ!態度で示すんだ!てめぇの本気をみせつけてやれ」
子分:「え…」
親分:「自由が欲しいんだろう?なにかなりたい職業はないのか?それを貫くんだ」
子分:「おいらの夢…おいらは…」
親分:「そうだ、あるのなら、それをしっかり主張しろ、俺様が遠くから見守ってやるから」
子分:「親分――――っうぅ…ひっく…うぅ」
親分:「な、泣くな!俺様まで…もらい泣きするだろうが!」
子分:「それでもいいっすよーーー!ありがとうございます」
親分:「おぅ!頑張ってこい」
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