表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

できる男の盗賊講座

作者: 香乃木 雪兎(かのき ゆと)

2:0:0声劇台本です


自作発言禁止

BGMはOK

キャス画にこだわりはございません。

所要時間は10分程。

録画が残っていたらききに行くかもしれません

できる男の盗賊講座/作者:香乃木かのき 雪兎ゆと


2:0:0の声劇台本です


【親分(45):♂】

腕力の強い大柄な男性

【子分(30):♂】

乙女チックな盗賊見習い


※セクシャル的な方の否定はせずに、作者は受け入れるスタンスです。

あくまでも、キャラクター位置づけによりの台詞となっております。


配役表

親分:

子分:


━━━━━━━━━


親分:「おぅ、準備はいいかーー!」


子分:「はぁーい」


親分:「おいっ、そこは『へい!親分』だろ?」


子分:「へ…へい!親分」


親分:「慣れてないんかい!」


子分:「当たり前じゃないっすかぁ」


親分:「その小さな語尾をやめやがれ!女々しいじゃねえか」


子分:「えぇえええ…でも」


親分:「なさけねぇ声出すんじゃねえよ…なんだか虚しくなんだよ」


子分:「うぅ…」


親分:「泣くんじゃねーよ!俺が悪者みたいじゃねえか。それに“でも“じゃねえ!おとこだろーーー?!」


子分:「そんなこと言われても…無理なものは無理なんですぅ」


親分:「……」


子分:「親分?どうかしました?」


親分:「いや、ちとなフリーズしちまって」


子分:「ご自愛くださいっ。」


親分:「いやいや、それが丁寧だってんだよ。変に気遣うな!!いや、気にしてくれる。っつうのはいいが、言葉遣い!」


子分:「すいません」


親分:「『すっません…!』だろ」


子分:「しゅっましぇん…!」


親分:「噛んでるじゃねーかよ」


子分:「すっません…!」


親分:「やればできるじゃねーか」


子分:「ほっ…よかったぁ」


親分:「こら!そこぉぉおおお。安心して乙女おとめチックになるんじゃねぇよ」


子分:「はっ」


親分:「情けねぇ…てめぇはなんつーやつだ」


子分:「え、親分の弟子です」


親分:「弟子なのは認めるが、迫力がねーんだな…」


子分:「あら…迫力ですか」


親分:「あら…ってなんだ?!てめぇ女か?」


子分:「つい、言葉が…」


親分:「つい、て」


子分:「以後気を付けますね」


親分:「わかってねぇ…!『気を付けるっす!』だろ」


子分:「気を付けるっす(棒読み)」


親分:「こらそこぉぉおおお。棒読みだぁあああ」


子分:「気を付けるっす♪」


親分:「音符つけて楽しくすな!」


子分:「気を付けるっすぅ」


親分:「語尾丸くなったし、なんか違ぇんだよ!」


子分:「え、どうすればいいんですか」


親分:「…はぁあああ(盛大な溜息)」


子分:「どうしたんですか?大きなため息ついて」


親分:「てめぇはもう、家に帰れ、んで家業でも継いでろ」


子分:「え、なんでっすか!俺は盗賊業をやりたいっすよ!!」


親分:「やればできるじゃねーかよ!」


子分:「すっません。親分」


親分:「そこで謝んなよ。誇っていいんだ」


子分:「ありがとうございやす」


親分:「次はおさらいだ。俺たちの生き方は?」


子分:「盗むっす!」


親分:「いい返事だ。何を盗む?」


子分:「相手の心っす」


親分:「金品だろ!相手の心じゃねぇよ」


子分:「金品…それは金銭と品物の事。そして用いられる場面は…」


親分:「そんなこと聞いてない。辞書でも頭の中に入ってんのか?」


子分:「頭の中には延髄えんずい視床下部ししょうかぶ。あと、視床ししょう間脳かんのう小脳しょうのう。更に付け加えると、脳梁のうりょう大脳皮質だいのうひしつと、大脳辺縁系だいのうへんえんけい小脳しょうのう中脳ちゅうのう下垂体かすいたいなどの名称がついたものが入ってるっす」

(もし長セリフの途中で噛んでしまったら、アドリブを入れてください)


親分:「専門知識きたーーー!?」


子分:「へへへ」


親分:「いやいや、そこ、照れんなよ!」


子分:「え、褒めてくれたんじゃないっすか?」


親分:「褒めてねぇ!」


子分:「すっません…」


親分:「なんつーか…謝るのが癖なのかよ。ほれ、おとこならしっかりしろ!」


子分:「へーい!了解しやした!」


親分:「おお、いいぞ、その調子だ!てめぇならできる!」


子分:「嬉しいっす!」


親分:「次!武器は?」


子分:「日本語力」


親分:「いやぁ…日本語は使えないと困るが、そこじゃねえ!」


子分:「うーん、じゃ、甘い雰囲気を邪魔しない能力っすか?」


親分:「うんうん、襲う相手が甘い雰囲気の時邪魔しないように。そぉーっと奪う…って違う!」


子分:「違うんっすか?」


親分:「おぅ、正解は怪力と格闘と剣術だ」


子分:「そうなんっすね、華麗にくるっと舞って…」


親分:「表現が…」


子分:「表現おかしい?!」


親分:「こっちが驚く方だろうが、ひらひらと女じゃあるまいし」


子分:「蝶のように舞い、蜂のように刺す。は、どうっすか?」


親分:「いやいや、ちげぇな。おとことなら、豪快にいかないとな」


子分:「それで苦しまないように一刺し…っすね」


親分:「相手に妥協はしない主義でな。苦しませた方が愉しいもんよ」


子分:「それじゃ、強奪するのに時間がかかりません?」


親分:「そうだな、下手に助け呼ばれたら厄介だな…さくっと、やるときは一刺しがいいのかもな」


子分:「そうっすよ!絶対その方が効率的でいいっす」


親分:「かもな。よし、斧をもって素振りの練習するぞ」


子分:「へい、わかりやした!」


(間)


親分:「こうやってもって…はぁあああ!!えいや!!」


子分:「かっこいい…やっぱり好きっす」


親分:「え゛今なんて?」


子分:「好きっす!」


親分:「俺は、そっち系の趣味はねぇええええ!!」


子分:「あ!親分どこいくっすか~~~!!」


親分:「一人にしてくれぇぇぇ!!」


子分:「あらま…こういうシチュエーションが好きなんっすね!今行きます(走って追いかける為遠ざかる声)」


親分N:~後日談~


親分:「おーい、薪を割ってくれないか」


子分:「へーい!わかりやした。」


親分:「おぅ、頼むぜ」


(間)


子分:「これでいいかな…っと、親分―!できました」


親分:「できたか?ありがとよ!助かったぜ」


子分:「次は何をしたらいいですか?おいら的には狩りがいいと思うっす!」


親分:「そうだな、狩りの時間だぜ!」


子分:「麻袋とトング、ナイフを用意しますね。あとは…竹籠っと。手袋も用意しないと!」


親分:「あさ…ぶくろ?薬草採取じゃないんだぞ?」


子分:「へ?狩りって言ったら栗拾いやキノコ狩り…じゃないんですか」


親分:「何故そうなる?!」


子分:「ほら、食欲の秋っす~!旬の食材を食べる機会を逃しますよ?」


親分:「いや…あの。美味いのはわかるが。盗賊と言えばあれだろ!あれ!」


子分:「あれっすか?…うーん」


親分:「ほら、脅したりして、金品を…」


子分:「あ!わかったっす。貴族から金品を強奪する奴らを撃退するんですね」


親分:「ちげえぇえええええ!!」


子分:「?」


親分:「俺たちが強奪するんだよ!わかるか?俺たちは盗賊!!と・う・ぞ・く!」


子分:「物申す部族ですね!」


親分:「それは物事を問うに一族の漢字の変換だ」


子分:「じゃあ…砂糖のように甘い足ですね」


親分:「誰が甘味だ!甘辛の手羽先のような表現するんじゃねえ」


子分:「じゃあ、陶磁器のようなお肌に足のデザインのタトゥーっすか?」


親分:「それは、陶磁器という壊れ物にデザインを施したもんだろ!いつ女になった?!」


子分:「じゃあ…」


親分:「もういい」


子分:「え?」


親分:「実家に帰れ」


子分:「親分…!」


親分:「てめぇは、怪我したところを俺様に助けられて、魅入られ、盗賊業に入ったそうだが」


子分:「そうっす、親分は命の恩人っす」


親分:「だがな、てめぇは盗賊に向いてない」


子分:「そんな…!!」


親分:「帰るところがあるんだろう?こんなところで将来を台無しにするな」


子分:「そんなことないっす。おいらは…!」


親分:「いいから、実家に戻るんだ」


子分:「おいらの家は…代々続く医者の家系っす。それが嫌で飛び出してきたんですよ?!」


親分:「それで医療の専門用語をすらすらと言えたんだな」


子分:「うっす…勉強ばかりの毎日で、遊びにも行けない。自由のない生活っす」


親分:「それでも、お前はここにいちゃいけない」


子分:「…」


親分:「自由が欲しいなら、自らの力でつかみ取れ!態度で示すんだ!てめぇの本気をみせつけてやれ」


子分:「え…」


親分:「自由が欲しいんだろう?なにかなりたい職業はないのか?それを貫くんだ」


子分:「おいらの夢…おいらは…」


親分:「そうだ、あるのなら、それをしっかり主張しろ、俺様が遠くから見守ってやるから」


子分:「親分――――っうぅ…ひっく…うぅ」


親分:「な、泣くな!俺様まで…もらい泣きするだろうが!」


子分:「それでもいいっすよーーー!ありがとうございます」


親分:「おぅ!頑張ってこい」


使用してくださりありがとうございます!


Twitter↓

@hello_good_haro 全角の@を半角にしてください。

DMでなら反応が早いと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ