生存権を獲得した世界で。
かくて一部の異世界に生存権を確立出来た三種のロマン武器、だけどもそれは再現が可能であって本当に生存出来るだろうか?
①パイルバンカー
制約が緩い世界で存在を確立出来たが実際に使用した場合をシュミレーションしてみよう。
ケース1 物質と魔力の融合した場合。
物質が関われば物理法則からは逃れられない。
だとすれば強力な力で打ち出した杭は空気抵抗の中で飛距離に比例して威力は落ちる魔力で空気抵抗を無くすなら魔力的なコストは飛距離に比例するんだろう。距離別で消費が大なり小なり変わるということ存外に無駄な気がする。
次に強力な力で打ち出して様々な物を破壊するという事は射出の衝撃が反対向きに生じるという事、尚且つ至近距離で打ち出そうものなら更に抵抗力と言う名の反動のオマケが付く。
海外や特殊な仕事で拳銃等の発砲経験があれば分かりやすいだろう。弾丸よりも速く弾丸よりも大きな物が打ち出される反動は拳銃よりも大きいのは間違いない、最悪肩から腕がもげるんではないだろうか?ヤバい、魔術や魔法で防御をしないとおちおち射っていられない。それじゃ一発撃つのに色々と自分を強化していかないと逆に自分が死んでしまう。割りに合わないし、反動に耐えられるだけの防御力を付与したり事前準備が色々と必要、それは攻撃対象の防御力により抵抗力も増すから比例していく、結果下手すれば打ち出す魔力<他に必要な魔力になりかねない無駄だ。
ケース2 魔力で全て再現
魔力で全てを再現したらどうなるか?当然魔力コストは物質融合よりもあがるでしょう。所詮は再現した見た目なので反動はないだろうそこら辺の問題はクリア出来たが魔力が物をいうなら相手の魔力によって防がれるのだ明らかに自分が格上でない限り通用しない。
結果、パイルバンカーは格下相手の殲滅用にしかならない。コスト的には絶望的な差がある方が好ましい。自分に近ければ近い程に連続戦闘は出来なくなっていく。格上に対しては使用厳禁、自身が反動で死ぬ可能性がある。
以降、ケース2は全てにおいて通じる為に割愛、ケース1に対して考察を続けます。
②ドリル
ケース1の場合は単純な質量問題です。自身の質量とドリルの保持力が破壊対象の質量と保持力が負けた場合果たして回転するのはどちらであるか?という単純な話です。なんなら単純に力で負けている場合、回転する前にドリルを捕まれた。結果自分が大回転、やっぱり腕支点です千切れるじゃないすか腕。
結果、パイルバンカー同様に格下相手にしか通用しない、回転前ならば単純に力負けしてたらアウト、パイルバンカーよりも敗北条件はキツい。
③蛇腹剣
ケース1の場合、単純に腕力依存に近い為完全な自己満武器だったよ、他に伸びた半径の遠心力だけで鞭と剣持ってた方が製造が楽だね。元々二種類の武器扱うようなもんだし2個持てば良いじゃない。
結果、やはりロマン武器で見た目だけだった。
生存権は得られる...得られるけど使い勝手は物凄く悪い。やはり物理法則までも完全に無視出来ないと武器としては確立出来ないと判断、夢がないね。