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魔女アリシアと秘密警察  作者: 虹江とんぼ
8/19

魔女アリシアと秘密警察 (7)

分割しました。

ご不便ご迷惑おかけいたします。2016/10/18

「これまでに得られた情報から、[血盟旅団]による攻撃計画が現実味を帯びてきた」

 保安局では夜を徹した捜査活動が行なわれた。パブの周辺住民への真夜中の聞き込み調査。現場に残された遺留品からも鑑識による検分が行なわれ、あらゆる情報を分析官達が吸い上げてそれをを討議し、寝る間も惜しんで[血盟旅団]の足取りを追っていた。

 彼らが血眼になる理由は、明確な危機感を覚えたからだ。

 情報を整理し、整合性を求めれば求めるほど、攻撃は有るのだと彼らは確信を強めていった。

 そして、疲れ切った表情の彼らが一同に会する頃には、夜が明けていた。

 捜査開始から間も無く丸一日が経過するという保安局始まって以来の全力捜査に、職員達は疲労困憊である。だが、彼らを嗾ける獣使いたるクリスは、休むことを許さなかった。

 それでも誰一人文句を言わないのは、各々が持ち合わせる使命感に加え、指揮官であるクリス自身が現場を駆けずり回り、誰よりも精力的に働いていることを皆が知っているからだった。頭が堅いと揶揄されることもあるが、公明正大にして正義を指針とする彼の信念に多くの者たちが賛同する結果であった。

「レイン、説明してくれ」

 会議室に集まった各班の代表者たちの注目がレインに集まる。

 全体会議も考えたが、これからの事を考えれば少しでも現場の者たちに休息を与えた方が良いとの判断である。

「これまでの捜査で集めた多くの情報を精査し、プロファイリングによって犯人たち――旅団の標的が割り出せたかもしれません」

 彼女の弱気な言葉尻を捕えてトトが口を挟んだ。

「かもしれませんってのはどういう事だよ」

「仕方ないでしょ。私たちの手元にあるのは外堀を埋める欠片だけ。ドナルドソンが危害を加えた少年はまだ目を覚まさない。話しを聞けたとしても、弁護士が待ってるわ。それに、敵の内部情報を掴めた捜査官が居たのかしら?」

 予期せぬ逆襲に遭いトトは不満そうに息をはいて顔を逸らした。

「話しを戻します。分析班の意見としては、直近で旅団の標的となり得るのは『フェアリランド民間交流二00周年記念式典』がもっとも可能性が高いと思われます」

「その理由ってのは?」

 ヒラヒラと手を挙げて尋ねるのはエリックだ。人なつっこい笑みでいつも明るく、クリス、トトに次いで有能な捜査官であるが、女にだらしない側面がある。かく言うレインも彼に口説かれた事があるし、クリスとの関係を囁かれている今でも口説かれている。

「今から説明します」

 彼を一瞥することも無く、気のない返事だけをして資料を捲った。

「旅団の資金源が麻薬売買であることは周知のところ。ですが近年、その収益の大半を占めていた麻薬の生産拠点が次々と潰されています。言うまでも無く、その拠点を叩いているのは我々アルビオンです。しかし、反麻薬闘争の旗手はフェアリランド。そして彼の国は、世界中に流通する麻薬の代替品として〈妖精香〉の流通を拡大させています。この薬物も既存の物と同様、使用者の多幸感や高揚感を増幅させ、幻覚、幻聴、依存性などの副作用があります。ですが、こちらは違法化されていません。フェアリランドは麻薬ビジネスに代わり、自分たちの〈妖精香〉ビジネスの為に、麻薬の生産拠点をアルビオンと協同して潰しているということです」

「あこぎな商売の尻ぬぐいってことかよ」そうぼやくのはトトだ。

 隣に座るエリックも神妙な顔つきで応える。

「クスリまみれのいけ好かない闘争だが、起きたことに対処するのが俺たちの仕事。将来的にはわからないけど〈妖精香〉は規制されていない。大義はこちらにあるさ。まあそんな物が無くても、麻薬組織なんざ滅ぼして構わないけどね」

 会議室の面々が得心いったとうい顔つきになる。

「もうわかっていると思いますが、このような経緯から交流式典に出席する、エルフの代表団が[血盟旅団]の標的であると結論に達しました。これは報復テロです」

「ひとつ加えても良いだろうか」

 それまで黙って話を聞いていたクリスが立ち上がる。

「[血盟旅団]の件だが、ドナルドソンがエギル・ローエンから入手した情報がある。彼によれば、いま実行犯の指揮を執っているのは元[王国の庭師]に所属していた工作員、バルドゥ・グスタフだということだ。この男を調べた。庭師に問い合わせた情報によれば三年前、ルーシャ共和国の工作員大量粛正によって処刑されたことになっている。事の真偽の程は定かではないが、頭の片隅にでも入れておいてくれ。写真は追って配布する」

 いまいちピンと来ないのか、唐突な登場人物に一同からの反応は薄かった。

 トトも別の所に意識が向いたらしく、クリスの変節を指摘した。

「お前がアリシアの話を真に受けるのか? なんか意外だな」

「別に真に受けた訳じゃない。彼女のしたことを受け入れる事は出来ないし、するつもりもない。しかし、エギル・ローエンからもたらされた情報なら、耳に入れておいて損は無い筈だ。それに、|視野を狭めたくなかった(・・・・・・・・・・・)だけさ」

 意趣返しともつかない答え。トトはらしくないと思いながらも、彼なりに柔軟になろうと努力しているのだろうとと好意的に受け止めた。

「とにかく、うかうかしている時間はない。式典は本日午前十時から執り行なわれる。警備計画の説明を、この後予定している全体会議で行なう」

「待ってくれ。式典自体を取り止めるべきだろう!」

「たかだか民間交流じゃないのか? 日付をずらすくらいなんだってんだ」

 至極当然の声が会議室に溢れる。徹夜明けで気が立っている所へ、こんな馬鹿げた提案はとても受け容れがたかった。攻撃目標と判断していながら、危険を冒して式典を強行する意味がわからない。

「それぞれ思う所は大いに有るだろう。だが、当然ながらこの会議を始める前に政府への報告は済んでいる。これはフェアリランド代表団にも伝わっているんだ。そして式典の決行を強く推したのは代表団のエルフ達だ。彼らはこれを麻薬闘争の避けては通れぬ道と見ている。これは政治的意図に基づく決定となった。我々は、従うしかない」

「ああ、見える、見えるぞ。ここで攻撃されれば、大陸へ攻め込む大義名分が得られるかもしれないっていう腹黒耳長一族の魂胆が丸見えだ! 俺たちアルビオンも付き合わされるんだぜ」

 エリックに茶々を入れられながらもクリスはぶれる事無く続けた。

「邪推に割いている時間は残念ながらもうない。六時間後には式典が始まってしまう。我々は、我々に出来る最善を尽くす。疲れているだろうが、みんな気合いを入れてくれ。

ケチが付き続けた事件だが、ここいらで終わりにしよう。犯人達に引導を渡すぞ」


∴ ∴

 室内は静かだった。今が昼なのか夜のなのか、それすらもわからない。

 ここは外界から隔離された勾留室。結界魔術の専門家が施した遮断結界により、室内へのマナの流入が妨げられている。これにより魔術師は体内外マナを使役できなくなり、力は極度に制限されてしまう。

 このような魔術師らしい悪影響などは、魔術を当てにしないスタンスの彼女にとっては微々たるもの。だが流石に一晩も喚き続ければ、精も根も尽き果てる。

 机が一卓、椅子が二脚。唯一の灯りは天井からぶら下がる電球のみ。質素な部屋の片隅で、アリシアは膝を抱えて丸くなっていた。

 自分に出来ることはやったつもりだった。バルドゥの事を伝えようと、大声で訴え続けたが、それが捜査官達の耳に届いたかは定かではない。この部屋に遮音魔術も施されている可能性も否めないが、縦しんば聞き届けられているとしても、素行不良捜査官と認識されてしまった影響は決して小さくない。攪乱するためとはいえ、信用を自ら貶める事ばかりをしていればこうなるのは時間の問題だった。

 自分のやり方は、限界に達する前にどれだけ前進できるのかというチキンレースである。今の自分は、これを見極められず全て失った無様な工作員の末路と言えよう。

「失敗したな。ブランクの所為かな……関係ないか」

 頭を傾けて壁にもたれ掛かる。もう眠ってしまおう。後は保安局に任せて、自分は退場する。出来る限りの事はやったのだ。マスタングの意に背く結果となるが、あの男の意に沿う必要も感じられない。元々、自分を駒程度にしか思ってない気に食わない奴だ。

 全部放り出そう――目を閉じようとした時、二つの視線に気付いてしまった。

「おい、見てみろ。柄にもなくしょげてやがる」

「本当ですね。意外と可愛いところもあります。くふふふ」

 ほんの少し開かれた扉の隙間から、ディンゴとヘイリーが上下に顔を並べてこちらを見ていたのだ。思わぬ彼らの登場に、アリシアは暫し唖然として口の締まりが悪くなった。

 ほんの少しの間であったが、まるで数年ぶりに感じる再開だった。

 凸凹コンビはアリシアの気持ちなど気にすることもなく、ずけずけと勾留室に入ってきた。コソコソしていない点を見るに、一応許可を取ったのだろう。

 久しく感じる二人との再開に、心が揺れる。彼らがいつも通りだったからだ。

 仏頂面のディンゴに、脳みそに花畑が広がってそうな笑顔のヘイリー。

 そんな彼らに、掛ける言葉も合わせる顔も無く、アリシアは俯いた。

 自己中心的な考え方で周囲をかき乱す振る舞いを行なってきたが、それは元より必要性が認められたからそうしていたまでのこと。誰も好きこのんで孤独や孤立を欲してきたわけじゃない。社会一般の常識だって自分は持ち合わせているし、常識が自分に向けてくる冷たい視線の意味もわかる。だからこそ、冷淡な視線で見られるのが嫌だ。自らの過去という恥部に対する、世間が下す評価がどのようなものか何てわかりきっている。

 薬物中毒で精神疾患を抱えた社会不的合者だ。

 今がどうであれ、連綿と続く時間軸上ある限り過去からは逃れられない。

 渦巻く感情に心がかき乱れる中、室内は依然として静かだ。どうして彼らは何も言ってくれないのか。いっその事罵倒するなり嘲笑するなり好きにして欲かった。でもそれは嘘だ。もっと女々しい感情が追い縋る。他者の心を求める情けない自分が居た。

 気付けば、沈黙に耐えられずに口を開いていた。

「失望したでしょ。麻薬とか、精神病院のこととか……エギルの事も。あなた達の力にも大してなれなかったわ。ごめんなさい」

 酷く気落ちしながら吐き出される悔恨の言葉に、ディンゴとヘイリーは顔を見合わせた。

「そんなの今更だろ」と何でもない事のようにディンゴが吐き捨てる。

「カウス・ボランニの一件で、お前がどんな奴かなんてわかってるんだよ。確かに捜査官として、社会人として、人間として、お粗末な輩だよお前。やり方だって問題大有りさ!でもな、捜査は進展した。お前が進めたんだ」

「そうですそうです! 元気出してくださいアリシアさん。私たち友達じゃないですか。ね、ディンゴさん!」

 ヘイリーの相づちから振られた「友達」というキーワードに、ディンゴの顔が歪む。直接的な友好の表現が苦手な彼は、こそばゆさを隠す為に顔を背けた。

「友達かは知らん。でも、お前が居ないとチームが動かない。この丸めがねだけじゃ、まともな捜査一つできやしないんだ」

「そんなぁ! ひどいですよぉ!」

 泣いたり笑ったりコロコロと表情を変えるヘイリーに、仏頂面を貫くディンゴ。

 いつも通りの二人に、アリシアも自然と顔が綻んでしまった。それを見逃さず、ディンゴはヘイリーを軽くあしらって言葉を掛けてくる。

「なあ、もしお前が自分の過去を引け目に感じるっていうなら、それは間違ってるぜ。お前が反省すべきは、独りで勝手にやっちまったことさ。誰にも言わず、全部一人で抱え込んじまったことだ」

「そうです、水くさいです。私たちは三人でチームなんですから。アリシアさんってアレですよね。『一人になりたがりの寂しがり屋さん』です」

「面倒臭え女だな」

「まったくです」

 辛辣な言葉も、今は心地よく感じる。不器用な自分を、ここまで寛大に受け容れてくれる彼らに心の中で感謝した。もっと直情的に言えば、誰かと関わることが出来て、嬉しかったんだ。だからこの関係を大事にしたい。こちらも信頼を示したい――そのような欲求が膨れ上がり、自分の立場を見据えながらも、なお彼らに重きを置いた。そうしたかった。

「ありがとう二人とも」

 この二人にならと――そう思えた。

「大事な話があるの。あなた達を心から信じるわ。聞いて欲しい」


 アリシアは、全てを明かした。

 自分が[王国の庭師]から派遣された内偵であることを。そして、国家保安局の内部に潜伏しているスパイを炙り出し、テロリストと共謀して行なわれようとしている陰謀を阻止こそが自分の任務であると。

 アリシアの告白を神妙な面持ちで受け止めるディンゴ達であったが、彼女の行動原理の一つを理解することが出来て、逆に得心がいった。

「だから保安局を引っかき回すような真似をしていたわけか」

 分析官のディンゴに至っては更に一歩踏み込み、その行動を正しく分析していた。

「黙っていてごめんなさい」

「それはもう良い。それに、事情を知っちまったら怒るわけにもいかないからな」

 裏を返せば、信用しているから真実を打ち明けたということだ。そのことも良くわかっている二人は、アリシアを非難する気にはならなかった。事が事である。スパイ――つまりは裏切り者が居るからこそ、アリシアはここまで無理を通して行動を起こしてきた。

 おずおずとヘイリーが手を挙げる。

「あの、そのスパイさんって、だれなんです?」

「まだ特定出来ない。でも……尻尾を掴めそうな所までは来てると思う。六課の捜査はどうなってるの?」

「全体会議では[血盟旅団]の標的を、フェアリランド民間交流式典に出席するエルフの代表団だと断定した。バルドゥ・グスタフとか言う、お前さんの元お仲間も、実行犯の容疑者筆頭として加わってるぜ。保安局は現場で犯人を押さえる腹づもりだ。まぁ俺たちはいつも通り、お留守番だけどな」

「バルドゥの事をクリスが信じたの? あたしが言ったのに?」

 それこそ信じられなかった。あれほどまでに嫌悪の眼差しを向けて、こちらの言うことを唾棄してみせたというのに。疑心暗鬼に囚われ渋い顔をしてしまうが、ディンゴは気にしていない様子だ。

「確かにお前はクリスに嫌われてるだろうさ。でもあいつだって無能じゃない。エギル・ローエンからの情報だって言われれば、無碍にも出来ないだろ」

 釈然としない思いが蟠りとなり、胸の内でモヤモヤしてしまう。しかしそれに係っている場合ではない。保安局が動くのであれば、スパイも動く筈だ。

 何か仕掛ける可能性を考慮し、そのタネを丸裸にする一手を打ちたい。

「お願いがある。あたしは旅団の件が終るまでここから出られない。だからあなた達二人にやって貰いたい事があるの」

 挑戦的な眼差しと不敵な笑みを湛えたディンゴとヘイリーは、「待ってました」とでも言いたげな程に活力に満ちていた。ふて腐れて、泣き寝入りを決め込もうとしていた昨日までの彼らはもう居ない。

「ここまで来たら付き合うぜ」

「乗りかかった船です。沈むときも一緒です!」

 この時感じた一体感に、アリシアはやっと彼らの仲間になれたような気がした。

 それは久しく忘れていた意識だ。もしかすると、この感覚は初めての物だったのかもしれない。生まれてこの方多くの大人達に囲まれ、多くの人々と関わり、その支援を受けながら自分は独りだった。信じられるのは自分だけだと強く念じて生きてきた。

 誰かを頼ること、誰かを信頼すること―― その心強さを知ることが出来た気がする。

 この出会いに、祝福があらんことを願った。


 二人に出した指示というのは、保安局の第一線から外れる物だった。

 まずヘイリーには、[血盟旅団]アジトへの強制捜査以前に、局を出入りした者の記録を洗うこと。そして、忌々しい弁護士を保安局へと寄越した人物の特定だ。

 ディンゴには、〈ゴルゴンⅡ〉による遠見で式典の監視を任せた。バルドゥ・グスタフが現われるかもしれないと言う事を考慮して、これから式典が行なわれる聖オルゴン広場の近辺を具に監視、彼を発見したらその動向を追うようにと指示を出した。

「どうして奴にそんなご執心なんだ? 確かに、処刑された奴がなぜ生きているとか、なぜ裏切ったとかいろいろ疑問はある。でもそこまで警戒する理由はなんだ? そもそも、元工作員が公の場に姿を現すのかって話しさ。お前の口ぶりからは、俺の持ってる工作員の印象とかけ離れてるように思える」

「バルドゥは……頭がおかしいの。危険な男よ。それにあの男には、この国に復讐する動機がある。当時、ルーシェで諜報活動に従事していた彼は祖国に裏切られた。政治取引の具にされ、彼を含む潜伏中の工作員の全情報がルーシェに引き渡されたの。それがルーシェに於ける工作員一斉粛正に繋がった。その報復手段が、麻薬組織と共謀することなのかという点は、確かに引っかかる。それでもあの男が連中の指揮を執っているなら、スパイと繋がっているのもあの男だ。《千年図書館》で奴のやり口を調べてみなさい。あたしにも、バルドゥが何をしでかすかわからない。あいつは――狂ってる」


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