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二限目・魔法

              ~一月目・九日~


「おはよう君たち!」


「あーし待ちくたびれたよ!」


「……zzz」


「そうかそうか! そんなギョクロに合わせてって訳ではないけど今日の授業はこれだ!」


 ホワイトボードに大きく文字を書く。


「やったぁ! 魔法じゃん!」


「魔力操作な」


「一緒っしょ」


 実際魔力操作は魔法とイコールではないが、もちろん通ずるところはある。土台作りみたいなもんだ。


「とにかく今日はこれだ! この『リング型コントローラー』を使って練習する!」


「どうやんの?」


「まずはハンドルみたいに両手で掴んで、自分が思うように魔力を流し込む! 最初は右手の魔力と左手の魔力がぶつかると思うが、この中で循環できるようになるのが目標だ! そんじゃ、頑張れよ!」


 この透明な輪っか型蛍光灯みたいな物は魔力を出力しやすくかつ目に見えるようにするもので少々希少な素材を使っているため日本円にして一本1000円だ。


「ぬぬぬ……」


「おー、見事にぶつかってるなぁ。まぁ最初はそんなもんだ」


 ライチは苦戦しているようでうまく循環できていない。俺がこの世界に来た頃はそんな感じだったなぁ何て考えていると一つの破裂音が聞こえた。


「あちゃー」


「大丈夫か!? 怪我してないか!?」


「大丈夫大丈夫! それよりこれ割っちゃったわ~、メンゴね」


 使い回そうと思ってはいたが、割れたこと自体に関してはこの際よしとしよう。それよりこのコントローラーちょっとやそっとじゃ割れないはずなんだが……


「ギョクロ、お前魔法使えるんじゃ……」


「そりゃ当然っしょ! あーし初級魔法使いライセンス持ってるし、言ってなかったっけ?」


 聞いてねーよ!? だとしたらこんな新設校に来る必要ねーだろ! ……まてよ、だとすればなんでコントローラー壊した?


「ちょっと俺に向けてなんか魔法打ってみ」


「いや……その……」


「いいから!」


「どうなっても知らないかんね! ファイア!」


「どわっ! ちょ、何すんだよ!」


「メンゴね~」


 俺に向けたはずのファイアはいたって真面目に練習していたライチに当たりかけた。


「はぁー、まさかの『暴発癖』だな」


「あははは……」


「じゃあもう魔力操作はいいから、的に当てる特訓な!」


「うぃーっす」


 どんなに威力が高くても当たらなければ宝の持ち腐れに他ならない。しっかしよく初級を合格できたもんだなぁ。


               ◆◆◆


「よし! 今日はここまで! ライチはそれ貸してやるから無理の無い程度に練習するとして、ギョクロはやろうと思うなら風呂で軽い水魔法くらいにしとくこと! 以上! 何か質問はないか?」


「質問ってことじゃないけどさっき先生がギョクロに暴発癖がどうこう言ってたけど、もしかしてギョクロもあのでっかい学校の入試受けに行った?」


「そーそー! よく分かったねライチン!」


「ら……らいちん!? まぁ何かあらぬ方向から爆発音してたからもしかしてと思って」


「お前たち何気にガッツリ爪痕残してるよな」


「そういえばそうだね」


「でも、そりゃ良いことだぞ」


「良いことじゃないっしょ」


「いやいや、そんなことしたってことはその試験官の眼中にはなくても記憶の片隅には残ってるだろ? そんなやつらに切り捨てられたお前たちを立派に大成させることでそいつらにひと泡吹かせられる! モチベーションにもなるだろ?」


「モチベーコン? 美味しそう!」


 なんなのこの娘、バカなの? もしくは難聴系? それはさておきギョクロに関しては一番実力はあるだろう。一応ライセンスも持ってるようだし。一方ライチはまだまだこれからだが、それはつまりのびしろがあるということだ。この「魔法組」をどう活かすかで戦闘のバランスが決まると言っても過言ではない。

どうも!ロカクです!

みなさんは魔法が使えたら何をしたいですか?私は世界平和を……(本当はどこでもドアがほしいです)願いたいと思います!

どこでもドアでレッツ世界平和!

あれ?これって魔法じゃない?それはさておきまた次回!

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