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ヴィエルジュ村広場での一日

「なるほど、つまりそのナバロによってベアルネーズ国(ここ)と戦争していた国が消えたことによる戦争終了でナバロ万歳の擁護派と戦争特需に湧いていたのに相手国の消失で貧困に陥ったナバロ抹殺すべしの反対派で国が割れていると?」


「そうさね」


 国を消失させることにそんな効果及び害があったとは……戦争を止められるなら消した方がいいのか? いや、俺が国やその国民をどうこうする権利はないはずだ。ここはやはり俺のせいでどうこうなる前に撤退しなければ!


「で、ナバロはどこに?」


「それがねぇ……反対派に連れ去られちまったのさ」


「えっ!?」


 それってまだ生きてるかも怪しいんじゃないか? どういう経緯で連れ去られたかはこの際どうでもいいとして死なれちゃ困る!


「とはいえ私は占い師、信じるかどうかはさておき人間が何処にいるかは見ることができるんさ」


「じゃあ……あ、金ならあります!」


 いざとなったときのために少ない貯金をはたいてほぼほぼ持ってきた。この機を逃す手はないだろう、こういうところはぼったくりの恐れもあるが……さぁ、いくらだ!?


「いんや、今回は事も事だし金は取らんよ。ちょっと待ってな」


 そう言うと婆さんは水晶玉に触れそうで触れない辺りで手をゆっくり動かし、目を見開いた。


「ふむ……これは困った」


「何がですか?」


「ナバロはここより北、反対派が多くおるヴィエルジュ村に捕らえられておるんじゃが……」


 やっぱり反対派の拠点的なところにいるのか。


「明日処刑されるらしいんさね」


「!? それは困りますよ、今からでも向かいます!」


「待ちんしゃい、今日はもう遅いし明日の朝ここを()てば十分間に合う。それよりババの話を聞いてお行き」


 確かに街灯も少ないし間に合うって言うなら従っておくのもありだろう。と、信用してしまったがために一晩中話し相手をさせられた。俺の中での「お年寄り早く寝る説」は覆され、睡魔で気を失っていると朝になっていた。


「では、ちょっと行ってきます」


「行ってきな。そうそう、そういえば昨日の占いで見えたんじゃがナバロもお前さんもこの世界の人間じゃないらしいねぇ」


「!?」


 そこまで分かるのか!? 占い師すげぇ! と思いつつこれについて発言するとマズいらしいので黙る他ない。


「しかしまぁお前さんたちに共通して言えることは良くも悪くも何かやってくれるオーラかねぇ、それはともかく行っといで」


 そこはいい意味でって言っとくところじゃないのかよ! 婆さんが無駄に含みを持たせたことで不安が絶えない。が、そんなことを言っている場合じゃないのも事実、いざヴィエルジュ村へ!


          ◆◆◆


「ここか……」


 立て看板を横目に通りすぎるとどうやらヴィエルジュ村敷地内に入ったらしい。今思うと婆さんはこの村のどこにナバロが居るのか言わなかった。これはしらみ潰しにするしか……


「おい、早く行かねぇと始まるぞ!」


 どこかへ向かって走っていく男に声をかけられた。一体何が……まさか! もう始まるっていうのか!?


 先ほど声をかけてきた男を追いかけて行くと人だかりのできている広場にたどり着いた。人々の目線の先には遠くてよく見えないが人が磔にされている。


(こりゃほぼ間違いねぇな)


 さて、このざわついてる中どうやってあのナバロ(仮)を救出するか……


「それではこれより! ナバロ・エストゥージャの刑を執行する!」


(まずは身元が割れないように顔を隠してからの……)


 磔台の両サイドから兵士らしき二人が槍を持って中心に近づいていく。


拡声器(ラウドスピーカー)!)


『えーっ、すいませんがその男を殺るのちょっと待ってくれませんかねぇ!』


 俺ほどの実力となると音割れしにくい拡声器を顕現させることが可能だ。っと大事なのはそこじゃなく、傍観者たちが一斉にこっちを向いた。


『私はとある国で準上級冒険者ライセンスを持つもので……』


(今のうちに……)


 こっちに注目が集まっているのを利用して無駄話で間を繋ぎ、その間にグレーホールに片手を突っ込んでナバロ奪還を狙う。基本的にこういう場でも家屋と同じようにワープホール防止障壁が張られているらしいが俺には関係ない。


『実は王の命によってその男を連れ帰りに……』


(よし! 錠が外れた! あとはちょっと押すだけで……)


 グレーホールにナバロを突き落とし、広場から俺ができる最大限に遠い位置に排出口を設置した。後で回収すれば万事解決だ。


「おっと、呼び出しがかかったので私はこれでドロンさせてもらいます!」


 こうして俺は広場を後にした。そしてナバロを放置した辺りまで飛ぶ。


「この辺に……おっ、いたいた! ……はぁ?」


「ん、やはりエビスだったか」


 そこには予定通り昏睡状態のナバロと予定外のホテイがいた。まさか、国の官僚としてナバロを回収しに!?


「な、何でお前がここに!?」


「ふむ、いくつか国を消した張本人の最期ということで私こそ王の命を受けて来たのだ。それよりさっきの広場での言い方ではフクロウが……」


「待った! 今はとにかく時間がないんだ! 俺が勝手に拠点にしてるところに戻るんだが一緒に来るか?」


「あぁ、同行しよう」


 どうやらホテイがナバロを回収しに来たんじゃないかというのは思い過ごしだったようでナバロを担ぎ、ホテイを引き連れて婆さんのところに戻ることとなった。

どうも!ロカクです!

某漫画アプリでも作者さんが言っていましたが後書きで何を書こうか投稿するときにいつも迷いますw

なろうでは書いてない人も多いとは思いますし、見ていただいているか分かりませんが私は書いていこうと思っています!

では、次回もよろしくお願いしまーす!

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