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自作他演

「申し訳ですがモンスターペアレントに教育方針を伝えるのも教師の仕事なんでねっ!」


「そう簡単には引き下がれんのですわ、来るとこまで来ちまったもんでねぇ」


 ついに一対一の勝負となり、俺が手を下す好機が巡ってきた。しかし気になることが一つ。


「俺はあなたに粛清を加えます! が、その前に聞きたいことがあるんですが」


「お答えしましょうかねぇ」


「なぜロアンをさらったんですか? そもそもロアンの解放に対して王の首を賭けるのはおかしい、こうは言いたくないですが王が愛してないロアンのために首を差し出すとは思えませんし、ましてや俺たちが城を襲撃して王の首を取ったところで間違いなく極刑、リスクが高すぎます」


「そこまで分かっているなら答えは出てるのではないですかぁ? 先生?」


 (もっぱ)ら俺たちと直接対決するように仕組んでいた。とすると俺たちの中の誰かを……


「俺を……?」


「その通り、あなたを消せば全て思い通りなんでねぇ」


「どういうことですか?」


「まず第一に我々がさらった子供が力をつけるのを防ぐことができる。第二に歪みから生じる災厄がなかったものとなる。第三にこの一件が成功すれば私はあらゆるものを手に入れられるのですよぉ、最も私が手を出す必要はないと思ってたんですがねぇ……」


 どれも核心をついた答えじゃない、まだシラを切るつもりか?


「言うなれば最初からあなたを潰すための策だったわけですよぉ!」


「くっ……そういうことか」


 隠し持っていたらしい短刀によるギョクロ父の攻撃を軽チタン弓で防ぎながら俺は察した。これは王による自作他演だったわけだということを。


「理解はしましたが、ここで消えるわけにはいきません! 窮鼠猫を噛むイーブンアワームウィルターン!!」


「手を抜いていては私は殺れませんよぉ?」


 俺の一撃は軽く弾かれた。研究段階の技を使ってみたが、やはり本来の言葉の意味通りだとすればまだダメージが足りないらしい。


「それでは次の手を……来い! グレイ!」


「ほぉ」


 新技二つ目、使い魔的なのが欲しいと思っていたとある日の実験最中に突如キレイな灰毛の狼が顕現した。その感覚を忘れる前に術式を組み込むことで好きなように召喚できるようになったわけだ。


「頼むぞ!」


「ワン!」


 狼のはずなのになぜかワンと鳴くところはどうにかならなかったのか……


「ワウッ!」


「くっ、この犬め……」


「いいぞグレイ!」


 さすが狼! 獲物を狩るのに特化してる!


「油断しましたねぇ? 締め上げる(スクリューアップ)!」


「キャウゥン!」


「しまっ……」


「エビスさん!」


 油断した訳じゃないが、一瞬のうちにグレイも俺も縛り上げられた。


「さぁて、この世から消えてもらいましょうかねぇ……海老沢末広先生?」


 まだ終わりたくないが、気持ちとは裏腹に手段がない。テトラに助けてもらうか? いや、あいつはからっきし戦闘には向いてない。大声であっちのやつらを呼ぶか? それも間に合わないだろう。 何か、何かこの状況を打開する策は……!?

どうも!ロカクです!

家庭訪問編終盤ですね!(前も言ったような……)

エビス先生は消されてしまうのか!?

計算上あと一、二話で「終わり」ですが、果たしてこの「終わり」はどういう意味なのか!?

20時の部もお楽しみに!

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