最も普通の家庭
俺はライチを引き連れて近くだというライチ宅へと向かっている。
「先に聞いとくけど普通の家庭か?」
「そうっすねぇ……うちは母も含めて騎士一家っすよ」
「なるほど、くっころってやつだな」
「何ですかそれは?」
「たぶんこれは知らない方がいいやつだわ、うん」
変な予備知識を与えるのはよくないってことでその場はお茶を濁しておいた。
「着いたっすよ」
「ほー、ここか」
外観はいたって普通の一軒家、これは期待できそうだ。
「ちょっと呼んできます」
そう言うとライチは家のドアを開け、ただいまーから始まって中で誰かと話している。しばらくして……
「先生いらっしゃいませ、ライチの母です」
「どうも、海老沢と申します」
「今お茶をお持ちしますので」
「お構い無く……」
高校生と言われればそうとも見えるライチ母はこっちの遠慮も聞かずドアを開けたまま奥へと行ってしまった。それにしても普通の学校で毎回これだと思うと大変だよなぁ、小規模で良かったと言うべきか。
「お待たせしました、どうぞ」
「いただきます」
「ところで先生、うちの子はどうでしょうか?」
「今のところ順調に実力を付けてきてますよ。リーダーシップに富んでいるので学校全体を引っ張ってくれている感じですかね」
「そうですか、うちの子考えなしに突っ込んでいってしまうところがあるので特に友人関係が心配で……」
「その点は問題ありません。うまくやってますよ」
「それはよかったです」
それからしばらく心配性らしいライチ母の話を聞き、そろそろ切り上げようかと言うところでライチが木刀を持って出てきた。
「母さん、ちょっと行ってくる」
「いってらっしゃい」
「どこ行くんだ?」
「師匠のところに特訓しに行くんっすよ」
師匠がいる上に特訓までしてるのか。
「そうか、気を付けてな」
「先生も!」
生徒に気遣われ、時間を思い出した俺は締めに入る。
「というわけなので現時点では心配ありませんよ、時間も時間なんでこれで失礼します。困ったことがあればいつでも対応しますんで」
「長々とお引き留めしてすみません」
「いえいえ、では」
俺はライチ母に見送られて住宅街を抜け、帰り際にふと自分と自分の学校の行く末について考えていた。
(俺はあまりだらだらとここに居続けるわけにはいかない、かといって帰る手段もまだ分かってないわけで……子供たちを送り出すまでは帰るつもりもないけどな……)
最近平和ボケからか真の目的を見失いがちだ。今度の大事とやらでなにか手がかりが掴めればいいが……
どうも!ロカクです!
土曜二本投稿セカンドでございます!
そのせいで今回短くなってるんじゃないかって?そういうわけではないんですが、内容が薄いのは承知しております。
実を言うとあんまり書くこと無かったんですよね~wwガチの家庭訪問ですww
そんなわけで20時の分もよろしくお願いしまーす!




