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エビス先生の異世界学校経営論  作者: ロカク
初級ライセンス試験編
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初級ライセンス試験~前・後衛組の場合~

 さて、とりあえずテトラを呼んで魔法使い組は任せたんで俺はこっちをちゃんと見てやることにしよう。


『ライチ君は状況判断が上手いですけど学校外で誰かに教わってたりするんですか?』


『まぁね、でも基本は独学かな。僕、魔力剣を持つまで剣らしい剣って持ったことなかったからイメージするしかなかったし。そのおかげで今はイメージを実体化するのが多少楽なんだろうけど』


『へぇ~』


 自分で聞いたんだからそこはもっと関心持ってやれよ! 男は自分の趣味を語ることでできてるようなもんなんだから! って言っても自分に興味ないことはホントにどうでもいいし、聞く気失せるよな。


『また僕の憧れの人が……この話はまた今度ってことで』


『いや、もういいです』


『試験中だっていうのにお喋りしとる余裕があるんですなぁ』


 ツバキ冷たてぇなぁと思ったら敵が出たんだな。にしてもライバルを潰すにはまだ早くないか?


『誰だ?』


『いやはや、私もあなた方とお初にお目にかかりますが先生がおっしゃるにはあなた方は我々に仇なすものだとか』


 そんなこと言うやつに心当たりはあるが確証がない以上無闇には動けんな。


『だったらどうするんだ?』


『障害は取り除いておくに越したことはないでしょう』


『やりあおうってことでいいんだなっ!?』


『話が早くて助かるねぇ』


 先手必勝いつものパターンでライチが突っ込んでいった。だが相手のあの余裕な様子を見る限り有効打を食らわせられたとは思えない。


『私がなぜ一人なのか分かるかい?』


『分からん!』


『考えてもくれないのかい、まぁいいだろう。この試験は個人戦のように見えて団体戦だ。そんな中で私が単独行動しているのは……優秀だからさ!』


『……私も一撃殴っていいですかね?』


『大いにやってくれていいと思うよ』


『では! 私は少し休ませてもらいますね! スゥよろしく!』


 スゥとライチはなんか相性悪いんじゃなかったか? だが、これがうちの火力最高コンビであるのもまた然りだ。


『えっと……あの、どうも』


『他人行儀だね、どうしたの?』


『いやいや、何でもないでふ!』


『もっと楽にしてもらって……』


『黙って!』


『えぇ~』


『リア充はその辺にしてもらおうか』


 相手もイラッとしてきてるし、時間上そろそろ拳を交えた方が良さそうだな。にしてもこれリア充か?


『私はリア充が大嫌いなんだ。こんなにイケメンだというのに女子は一人も寄ってこない、おかしいと思うだろ?』


『うん、何が悪いか教えてあげないとなっ!』


『待って! ライチ!』


『何だよ』


 斬りかかろうとしたライチをスゥが止めたみたいだな。カメラに映ってる範囲じゃ何が起きたか分からんが……


『何か来てる!』


『何かって……うわっ!』


 今の今まで戦闘体制だったのに逃げ始めた? 相手が強力な技を出そうとしてるのか?


『私の美貌に恐れおののいたようだね、まぁしょうがな……えっ!? うわぁぁああああ!?』


 相手のやつが炎に包まれた!? ライチかスゥがやったのか!? しかし、うちの生徒にこんな規模の大技持ってるやついたかな?


『あっぶね~! スゥ、君がやったの?』


『そんなわけないでしょ!』


『そんなわけないことはないと思うんだけど……じゃあ誰が?』


『し、知らないわよ!』


『うーん、まぁ虚言(きょげん)かもしれないけど本当にあいつが強かったらめんどくさかったし結果オーライかな?』


 上から来たってことはどっかから飛んできたって考えるのが普通か? 遠めから誰かが狙っていた?


『ここもそのうち火の手が回るかもしれないし、もう十分だからさっさと戻ろうか』


『言われなくてもそうするわ!』


 ホントあいつら仲悪いなぁ、そりゃ人間だから好き嫌いはあると思うけど同じ屋根の下で学んでるわけだしなぁ……まぁ怪我はないようだし、あとはうまくボールを交換できれば良いわけだな!

どうも!ロカクです!

何か最近雨多くないですか?もう梅雨に入ってるんですかね~?

さて、伏線を設置しましたんでまた地道に回収していきましょう!

では、また次回!

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