セスト章
どうも、ユウタです。
今回からちょびっと投稿式に変更したいと思います。
では本編をお楽しみ下さい。
また目が覚める、最近寝てばっかりだな。
外は朝日が昇り太陽の光が病室に入ってくる、外では子供たちの遊び声が響いている。
「お目覚めですか?」
そう言って一人の若いナースがドアを開け入ってくる。
「はい、ご迷惑をお掛けしました」
「ここは病院ですよ?怪我人が「ご迷惑を」なんていっても意味ないですよ、「迷惑を」と思うなら怪我をしないでください」
ナースはムスッとした表情で言う。
「す、すいません」
「ふふ、冗談ですよ。酷いやられようでしたし何か事件にでも巻き込まれたんですか?」
「ま、まぁそんなことです」
「あんまり無茶はいけませんよ?」
「はい」
俺はベッドから起き上がる。
「怪我の方はもういいんですか?」
「そうですね、絶好調とはいきませんが問題はないです」
「そうですか」
俺は近くにあった綺麗にたたんである服を取り着替えようとした時ナースの事が気になった。
「あのう、着替えるんで向こう言っててもらっていいですか?」
「あ、ごめんなさい」
ナースはそう言うと病室についている白いカーテンを閉めてドアの方へ行く。
「ども」
俺は急いで着替えてカーテンを開ける、ナースは少し笑みを浮かべて病室を出て行った。
「?」
俺もベッドの横にある荷物を取り病室を出る。
「あれ?さっきのナースさんどこ行ったんだ?」
辺りを見渡したがどこにも姿が見当たらない、あのナースさんが俺の世話をしてくれていたのだろうか?
「なら礼くらい言っておきたかったな」
俺はポケットに手を入れ歩き出す、とポケットに何か違和感がある。
「ん?なんだこれ?」
出してみるとそれは紙だった、そういえばレイジがこの紙に書いてある所に行けって言ってたな。
「行ってみるか」
俺は紙に書かれている住所に歩いて行った。
しばらくして紙に書かれている住所と同じところに着く、紙を見ながら下を向いて歩いていたせいでその存在に気が付かなかった。
「なんじゃこりゃ...」
顔を上げるとそこには巨大な基地?要塞?のようなものが異常な威圧感と共に現れる、本当にここで合っているのだろうか?
「貴様何者だ?」
建物の存在感に目を奪われていた俺は近くに居た門番に声をかけられる。
「え、えっとレイジに言われてここに来たんですが...」
「レイジ?それはあの英雄レイジの事か?」
「はい...!」
「貴様はあの方の何なのだ?」
「友人です!」
「私はそう言ってここに入ろうとした愚か者を何人も見てきた」
「ほ、本当ですよ!」
「ふん、信じられんな」
「俺デントって言います、デント・ハルバート!嘘だと思うならレイジに連絡してみてください!」
「他人の名前を使っている可能性もある」
「俺の声を聞かせれば!」
「声帯を変えている可能性もある」
くっそ!全然話聞いちゃくれねえよ!てかここそんなに重要な所なのか?声帯交換って...そこまでして入りたい奴が過去にも居たって事だよな?どういう事やねん...
「っち!」
「さあ!帰れ帰れ!アホに付き合っているほど俺は暇じゃない」
「アホはあんただろ!?全く話を聞いちゃくれねーし!」
「なにを!?」
門番が構える。
「げっ!」
「やめろ、ログスト。それはこの基地の新しい仲間だ」
そう言って門番の後ろから長い茶髪の綺麗な女性が現れた、赤い服を着て赤いマントを羽織り短いチューブ・スカートのようなものを着た美しい女性。
「校長!しかし...」
「これは本物だ、レイジに貰った写真の奴そっくりだからな」
「顔を整形している可能性も...」
「その時はその時だ、私が直々に対処する」
「しかし...」
「聞こえなかったのか?私が直々に対処すると言ったのだが」
物凄い威圧で窓が割れるのではないかと言うほどの破壊力だ。
「わ、わかりました」
「わかればいいのだ」
女性は威圧をやめ俺に手を差し出す。
「ようこそ、『聖童神滅軍事基地アーストレボス』へ」
「へ?」
「歓迎するぞ」
聖童神滅軍事基地って確かやばい奴らがわんさといる国の自衛隊みたいなやつだよね?まじで?嘘でしょ?
「まじ?」
「まじ」
俺はその一言と共に人生をすべて失ったようなそんな絶望感が頭に過る。
「ええええええ!!!!???」
どうしてこうなったんだ?俺はそんなことを考えながら校長に連れられ基地内へ入って行くのだった...
END
どうでしたか?
ハーメルンではここまで来るのに14話もかかったのにまとめるとあっけないものですね
ではまた次章でお会いしましょう。