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03 戦日の破壊
壊れていた
陰惨な小部屋
破滅する生き死に
名も無い花は返り血を浴びて
手向ける花はまだ足りていない
いつからだ
この胸の痛みは
穏やかな木漏れ日だけが
矛盾していた
刃を受けてまた切り返す
繰り返す
いつからだ
わからない
暴虐と忘却
記憶の狭間
そうだ……
世界はとっくに壊れていたんだ……
覚えていた
守るべきもの
失ってしまったもの
名も無い花はとうに枯れ
手向ける墓など何処にもない
いつからだ
時が錆び付いたのは
無意味な言い訳ほど
ただ心地よかった
言葉を受けてまた言い返す
突き放す
いつのひだ
わかっている
覚醒と隔世
世界の継ぎ目
そうだ……
声はとっくに渇ききっていたんだ……
争い 失い 世界は壊れ
それでも醜くしがみついた果て
高らかに声を!
高らかに声を……
過ちを今また繰り返す
裏返す
いつまでだ
わかろうとしない
理解と利害
安易な論理
淘汰の彼方……
終わりはとっくに
壊れていた……