思念よ願う正常な思考
向かう先は一番近い公園だ。そういえば、あの公園の名前はなんだっただろうか、少し前に調べて集合場所としたのに既に記憶は無い。問題ない、場所だけはわかっている。
途中、数人とはすれ違う。全員が口も無い顔で悪口を言ってくる。コロシテヤル
やめてくれ、自分のことかも相手かもわかってこない、心が磨り減る
簡単に言えばそう言う事なんだ。無垢すぎて、馬鹿すぎて、自分が何を振り回しているのかも解らないんだよ。
「ようやく来てくれたんだね。俺がワンだ」
目の前に居るのがワン・ビョントゥか。確かに違うかもしれない。
「何もしなければ何もならない。そう思うだろ」
そうだよ違うんだよ。無いということは有ることを証明しているんだ。プラスやマイナスじゃない、ゼロと言うことはゼロじゃないを証明しているんだ。もし、無いのならゼロを認識できないように、それが無いのにゼロなのに何でゼロを認識出来る、出来るわけ無いんだよ。アタリマエこそが理解の範疇を越えている、等速直線運動は認識できないんだよ、何で解らないのか。僕がレーであって、何故レーかを説いても意味がない。あれ、何かずれてる。いや、僕は僕を正常だと思っている、だから僕は正常だ。つまり問題はない。
思い出せないものは思い出せない。記憶は劣化していくものなんだ。とても虚しいね。
「何を言いたいのか良く解らないけど、まあいいや。トリックアート事件って知ってるか?」
トリックアート事件なんて知らない、知るすべがない。2次元を立体に見せるんだって。
というか、画像や映像を2次元とか言う人が居るみたいだけど。安易な頭だね、2次元というものを知ってるかい、2次元とは縦と横しかないんだよ。君達の言う2次元を見てみなよ、それらは縦と横しか無いのかい。僕には3次元に見えるんだよ。いや、正確には擬似3次元かな。外側だけで中を見れてない。だってさ、映像だろうが現実だろうが脳が認識している映像なんだから違いが有るわけがないんだよ。目が1つしか無かったら現実も2次元だね
というか2次元なんて想像できないよね、縦と横だけの世界なんてどうやって持続してるんだろ。
まあ、画面が2次元に見えるのは仕方ないけど、あれって厚みもあるから3次元なんだよね。気がつかないことに不思議
話が逸れすぎた
「逸れすぎだろ。話を戻すけど、犯人は三ツ岐彩伽だよ」
ああ、異常者は嫌いだ