正義の願う正常な思考
何やら聞こえてきた。ビルドランノボセネコ、コヒツジサイコガス。頭を振って振り払う。
さて、約束の時間まで余裕があるものだから、久しぶりにテレビをつける。とうやら名も知らぬ誰かが死刑判決のようだ。最後の最後まで否定していたものの結局は覆らなかったようだ。
恐ろしく酷く平等で正義的な裁判だ。何はともあれ多数決、正確な証拠などは二の次。この国は多数派というカルト宗教に飲み込まれているんだ。
まあ、実際のとこはわからないし、いいんじゃない不安ならさっさと殺しちゃいなよ。多数派はみんな殺人犯になるだけだから。
もう表現方法がわからないモヤモヤする何か大切なことを忘れている。時間は止まらないんだ忘れちゃいけない、それなのに今も無駄な時間を使用している、命を浪費している。イライラする黙れ笑うな
カッターナイフを振り回してもそれを切ることはできない、壁がボロボロになり不満を言われるだけだ
床を紅く染め上げる、置物が落ちてきた、内乱だ戦争だ愉快だな、笑えねえよバカ。耐えられなくなったのか、テレビがゲラゲラと笑い始める。
寝不足で意識がフラフラする。朦朧としてふらつくクラクラする。
わかってはくれないわかってはくれない表現方法がもわからない形容のしようがない心のなかがわからない
冷静にならなければ。痛みで眼が冴える。僕は正常だ、自分の中で自問自答。僕は自分で自分が正しいと思うことをやっている。つまり、僕は正しいんだ
よし、問題はない。
ノートパソコンはどこに置いたっけな、テーブルのすみで埃を被っている。たまには掃除しないといけないが、めんどくさいな
バックの中に突っ込む。小さいから簡単に入る。メモリーは4ギガ、ハードディスクは320ギガ、USBは8ギガ。2ギガのSDカードは5枚とも全部壊れている
多分ね
さて、不機嫌そうな扉を開いて外に出ようか