第二十七編
「今日はどうしますか?」
「明日オークションだったよな?」
「はいそうですが」
「なら今日はのんびりするか」
「分かりました」
俺はゴロゴロベットを転がっていた。
コンコンっとドアが鳴った。
「何だ?」
「まりです。御主人様お客様です」
「客?誰だ?」
「ゆいと名乗る少女です」
「ゆい?知らん名だな」
「どうしましょう?」
「まぁーよい。通せ」
「はい。では応接間にお通しします」
「ああ。ありがとう。あと飲み物も出してやってくれ」
「はい、御主人様」
「お兄ちゃんお久しぶりです」
「なんだ君だったのか」
それは、前にぶつかった少女である。
「はい。仲間を集めてると聞いたので」
ん?って事は仲間になりに?」
「はい。あの時からお兄ちゃんにお仕えしたい思ってたのです」
「仕えるとかは置いといて、ゆいちゃんだっけ?仲間になてっくれるのは嬉しいが、幼すぎないか?」
「年齢は関係ないと思います。強ければいいのでは?」
「確かにそうだ。では試すか」
「試すってどうやってです?」
「明日はオークションだから、明後日に迷宮で強さを測るから頑張ってくれ」
「はい。では明後日またここに来ます」
「ああ。待ってるよ」
そして、一日が過ぎいよいよオークションの日となった。




