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07.慮外千万(りょがいせんばん)の勝者

彼女は自分自身を知らない、自分自身の過去を知らない。

彼女が本当はどこの誰なのか、真実知っているのは女王だろうか?

神官がそうだと言って連れてきた彼女を保証したのは、二人の女性。


慮外千万りょがいせんばん

きわめて意外なこと。思いもかけないひどいこと。

「慮外」は、思いがけないこと。もってのほか。「千万」は、程度がはなはだしいこと。



 私は今、宮殿の奥にある懐かしい女王陛下の宮で腹部に手を当てながら物思いにふけっております。

 本来でしたら、私の様な一女官がその様な事を赦される立場にあるわけではありませんが、女王陛下とは少々複雑な関係で実の娘の様に幼少期から可愛がって頂いているので……つい、甘えてしまうのです。

 悲しい事に、女王陛下を筆頭に皆様には優しくしていただいておりますが……私には、皆様にある様な幼少期の記憶はございません。ある程度の年齢には教会の様な所で一時期お世話になりましたが、いつから。どうして存在していたのか、とんと記憶にはないのです。

 故に、私には両親の記憶がございません。教会までお連れいただいたと言う高位の神官様ならば、私の過去を少しなりともご存知ではないかと思いましたが、残念ながら探す事は出来かねました。権力もない、たかが一女官の出来る事など限られていると言う事でございます。

 女王陛下は、どうやら私の過去に関して何らかの事をご存知でおいでの様です。かつて、一度「貴方の家族についてなんだけど……」と仰られた事がありましたが、私にとっては記憶のない家族や故郷よりも女王陛下のお側に仕えさせていただけるのであれば、それ以上の幸せはございません。

 どこか、少しばかり安堵と残念であるかの様な複雑な面持ちをされてはおいででしたが、いつでも知りたい事があれば答える支度はしてあると言うお言葉だけで、十分幸せでございます。


 マーシャ、と私は呼ばれております。

 幼少期は女王陛下の恐れ多くも侍女の一人として仕えさせていただき、覚えも目出度く高い学習機会を与えていただき、女王陛下の女性の地位向上改革の一端を担う存在として法務省では大臣閣下のお一人の筆頭女官としてのお仕事をさせていただきました。

 女王陛下をはじめとし、国王陛下、王妃殿下、側姫様にも優しくしていただきました。勿論、すでに嫁がれた第一王女殿下や第二王女殿下、王太子として立太子なさいました第三王女殿下にも声をかけていただいた事は幾度となくございます。

 第一王子殿下に関しましては……大変申し訳ない事ではございますが、お忙しいお方でございますので幾度かお見かけした程度でございます。声をかけていただいた事はございませんが、女王陛下や国王陛下が私を引き合いにして第一王子殿下へもの申される事がある為ではないかと思われます。


 王家の皆様には後見までいただき、お力添えをしていただき、私に返す事が叶いきれぬ恩を返す為には王家の皆様のお役に立つ事が一番だと思いました。

 侍女として取立てていただきました時も、女官のお話を頂きました時も……ご期待に沿えるほどの力はございません。女王陛下に至りましては私が侍女の真似事をさせていただいている時も「貴方がそんな事をする事はないのに……」と御心を痛めてしまったほどでございます。正直、確かにお役に立てる事は無かったと思います。


 そんな私でも、いっぱしの男性陣に負ける事がないと自負出来る事がございます。

 些少ではございますが、記憶力に関しては心得が……教科を問わずご教授いただきました皆様のおかげを持ちまして宮殿内部全ての書庫に足繁く通わせていただきまして、おおよその本の種類及び内容は全て記憶しております。

 女王陛下は……苦悶の表情を浮かべながら私に「女性の地位向上をする為の手を貸して欲しい」とおっしゃられました。私は、いつか恩を返せればと思い天にも昇る心地で即座に是非させていただきたくお願い申し上げたほどでございます……女王陛下は、より表情を陰る事となりましたが、恐らくは失敗に関して思われていたのでしょう。

 幼少の(みぎり)より、女王陛下には将来を踏まえて私に婚約の話を提示していただきました。婚儀については成人の後に直ぐと言う話でございました。私も一度だけ、婚約者の方にお会いした事はございます……正直、あまり記憶には明るくないのですが。女王陛下のお言葉によると、私が女官として出仕させていただくことになれば成人して直ぐに婚儀と言うのは難しくなると言うのが表情を陰る事となった原因でございました。

 ですが、私に何を思い悩む事があるのでしょう。

 お世話になり可愛がって頂きました、王家の皆様が……全てとは申し上げる事は出来ませんが、この国でさえ決して良いとは言えない女性への扱いについて地位を向上させると言う目的の元に懸命になられておいでです。本来ならば、男性の立場から国王陛下は女王陛下を諌める立場にあるのではないかと思えましたが、幾つかの事情により現在の女性への扱いに関しては思う所がおありなのだと伺った事がございます。それが王妃様や、側姫様に関わっているところがあるのか否かは、私のような者の知る所ではございません。

 女王陛下による女性の地位向上に関しては、長い将来的には王妃様や側姫様のお立場に関わりが生じるかも知れないと言う予測を立ててはおります。ですが、それもまた今すぐと言うお話ではなく意見を女王陛下より求められているわけでもない私の身の上では何とも申し上げる事も出来ないと言うのも、また事実でございます。

 また。なにやら、その件に関しては側姫様や私の生まれにも関わってくる事の様でこれ以上を伺う事は心情的にも出来かねました。

 正直に申し上げて、私の出生よりも今の王家の皆様への方が大切に思う私は……薄情なのでしょう。

 父母の事も、家の事も記憶にはございません。女王陛下のお言葉では私が幼すぎた事や衝撃的過ぎる事象が起きたためではないかと言う話でございますが……何があったにせよ、私にとっては見たことも聞いた事もない方々となります。私にとって大切なのは王家の皆様であり、家族などと不遜な事を申し上げる事は出来ませんが、私の心にあるのは王家の皆様への忠誠心であるのは言うまでもございません。

 恐らく、そんな私の矮小な心根を女王陛下はご存知で。それ故に、婚約者を仕立ててくださったのでしょう。


 女王陛下のお言葉通り、暫くして私は女官として取り立てていただきました。

 侍女とは異なった環境にありましたが、男性であるとか女性であるとか言う以前の問題として環境改善を行った行き、次第に私の役職は上がっていったのでしょう……同時期に女官として取り立てられた筈の皆様は、いつしか姿を見る事はなくなりましたが。その様な事に気が付く事が出来たのは辛い時に側にいて下さった神官のシリー様のおかげ、と申し上げる事が出来ます。

 男性でも体を壊す様な環境の中に放り込まれた私は、自らの肉体の限界を考える事なく職務をこなして結果的に体を壊してしまいました。その時、治療に当たっていただきましたのがシリー様でございます。

 今でこそ笑顔で会話を楽しむまでの仲となりましたが、当時は周囲への人間不信に近い状態でしたのでシリー様には随分とご迷惑をおかけしたものであると思われます。それでも、根気良く私の話にお付き合いをいただき、職場に復帰した私を以前より柔らかく迎えていただいたのは良い思い出と言えるでしょう。

 ただ、それも長くは続きませんでした。


 我が国だけではありません、いっそ世界が丸ごとひっくり返るような事態がじりじりと刻一刻と迫ってきていたのでございます。

 何か特別な存在……我が国に攻撃を仕掛けてくる国や組織があると言うのであれば、挙兵し国王陛下が対応をされた事でしょう。もしくは、女王陛下が先陣を切ったやも知れません。何でも、麗しき女王陛下は祖国では紅薔薇姫(べにばらひめ)と呼ばれておいでだったそうで……それは、見目の麗しさに気を許した的に情け容赦なく刺を刺し、その返り血を浴びる事を厭わぬと言う意味だと言うお話です。

 国王陛下も女王陛下に劣る事なく並び立つに相応しい、知略と人望があると見受けられる事もございます。いえ、特に思うところなどはございません。

 お二人が並び立つ姿は賞賛に値すると人々は仰られます……ええ、確かに皆様の仰せになられるように絵姿を拝見させていただく際には眼福のあまり時間を忘れてしまう事もございます。

 上に立つ者としての威厳、功績、実行力のどれ一つを取っても揺るぎなき信念の下に政治を行われておらえる国王陛下に女王陛下の力をもってしても、それに対しては何一つ対抗できる手段は持てぬのだと、思わずと言う風に仰られていたのは今でも痛々しい思いと共に思い出されます。

 その様な出来事が、我が国だけではなく他国にも同時に生じたのだと理解したのは。

 もはや、この世界そのものの未来を諦めた頃でございました。


 私の所属しておりますのは法務省……つまり、法を司る場所。

 おおよそ、法務省にまで上申されるとなると貴族に関する問題が主であると思われがちですが、実際には国内外のあらゆる情報を集約、検討し各部署へ情報を伝達し、最終的に王家の皆様に採決を仰ぐと言うのが主な仕事。それにより、各地への情報につきましては場合によりましては各地の領主よりも把握している場合があると言うのは皮肉な話になるでしょうか?

 そうしてきな臭いと言いますか、問題がどんどん跳ね上がってまいりました中で訪れたのが御子様となるミカ様と言うお嬢様でした。

 私は、御子様であると神殿が認められたミカ様のお世話係も一時期勤めさせていただいておりましたので接する機会も多少はございましたが……ミカ様は、素直で明るく前向きで大変正直な御方。中には快く思われない方もおいでになりますが、世の男性の皆様がこぞって愛を囁かれる存在でございました。

 第一王子殿下をはじめ、沢山の若い男性方……中にはそうとも限らない方もいらっしゃいましたが、世界の危機を最終的に救ったとされる御子様を毎日男性の皆様は訪れてご機嫌うかがいをなさっておられました。女性の皆様には誤解をされる事もあるのではないかと思われますが……その問題につきましては。私から申し上げる事は出来かねると言う事で、ご了承頂きたく思います。


 御子様の元に訪れる人々の中に、見知った顔がございました。

 第一王子殿下もそうですが、私の上司である法務省の大臣の中でも将来有望とされる方がいらっしゃいます。

 確かに、働きすぎの嫌いがある方でございますので一日や二日。仕事を後回しにされたとしてもお問題は先送りにする事が可能でしたし、御子様の御為にと心を砕かれる皆様の心情も予測する事は出来ます。出来ますが……。


 問題は、その後でございます。


 御子様の下に訪れる方々は、次第に公務を疎かになさる様になりました。ご自分が御子様のお側を離れている隙に他の方が御子様に触れたりお声をかけられたり、御心を傾けていただく事が赦せないと言う事だったのでしょう。実際に、武官が幾度か取り押さえる騒ぎとなりました。

 私も、御子様や皆様に進言いたしました……聞き入れていただけず、御子様のお側から元の法務省に戻りました。

 そうして、いつしか御子様の下に訪れる方々の中に第一王子殿下でもなく、上司の大臣閣下でもない見知った顔を拝見しました。ですが最初は、返す返すも不思議な事に誰だか判りませんでした。

 恐れ多くも、不機嫌な顔をして法務省へ仕事をしに戻られた大臣閣下のお言葉で思い出しました事に大変驚きを覚えました。


「お前の婚約者もミカの元に通ってきているが、お前達はまだ結婚しないのか」


 私は、その時に大臣閣下にどの様な返答をしたのか記憶にございません。ですので、大臣閣下がどの様なお顔をされていたのかも記憶にございません。恐らくは……私の氷の魔女と噂される程の表情が特に反応をせず、その姿に大臣閣下は退出を命じられたのかも知れませんが、やはり私には今もって記憶にはございません。

 あまりと言えばあまりの衝撃に、私は……まるで幽鬼の様に城内をさ迷っておりました。

 確か、シリー様にお会いした様な気が致します。そうして促され、恐らくは何があったのかを洗いざらいを口にしていたのではないでしょうか……シリー様には、不思議な事にその様に安心させてしまう空気をお持ちなのでございます。

 沢山泣いて、そうして私は覚悟を決めました。

 法務省に関しましては、すでに私の力ではどうにもならない程になっております。大臣閣下の仕事はそれだけ積み上げられ、私に出来る事は全て行いました。仮に私が大臣閣下の代わりとして書類を処理してしまえば、事の発覚を遅らせる事は出来たかも知れませんが、仮にも法務省の者が自ら法を犯すわけにも参りません。

 仕方がない事ではありますが、これは法務省を取りまとめる皆様及び王家の皆様へ進言しなければなりません。いずれ、私がどう動いた所ですでに王家の皆様には現状が知られているのですから言い訳は無用……ですが、ここまで放置させる事となり諌める事も出来なかった私に責任がないとは誰が言えるでしょう? 王家の皆様も法務省の皆様にも考え直す様にと言われましたが、私にはとても恐れ多い事……その瞬間には気が付きませんでしたが、皆様は(いちじる)しくお怒りでした。

 加えて、私は女王陛下に整えていただきました婚約を懇願して破棄願いました。以前より、冗談交じりではございましたが「問題があれば即座に言う様に」と申し付かっておりました。問題があれば治させるか破棄させるし、選択権は私にあると言うお言葉は遠慮なく使わせていただきました。

 それに伴い、婚約者の方の今後のお家での扱いは粗雑なものになるかも知れませんが……御子様のご機嫌伺いに日参される程の方でございます。女王陛下が御自ら私の婚約者と定められた御方ですからいずれ、何らかの功績を持ち然るべき役職へつかれる事もあるかも知れません。

 王家の皆様は、婚約破棄に関しては優しく了承を頂きました。

 それに伴い、尽きましては直接の上司です。大臣閣下に私の口から事のあらましをご報告申し上げるのが正しいのではないかと思い願いました。それには、王太子第三王女殿下の筆頭女官のエリン様が上意として通達を行うと言う事でしたので、お付き合いいただきましたシリー様ともども御子様のお部屋に伺いました。

 途中でお会いしましたエリン様には、覚悟を決める為にろくにお話も出来なかった事は大変申し訳ないことと今でも思っております。


 私は、大臣閣下に申し上げました。

 全てが遅かった事を、お諌めし大臣閣下をお守りする……いえ、お守りするのは義務ではないのだと途中で気が付きました。婚約を解消し、法務省を辞去し、そうして宮殿を出て遠くへと行くつもりだと。

 流石に、宮殿を出る話までは女王陛下には申し上げておりませんが……女王陛下も皆々様も事あるごとに休暇を取る様にと仰られておいででしたので。少しばかり長い休暇を頂くつもりだと申し上げれば、もしくは女王陛下の宮でお子様方のお世話係とさせていただくと言うのも心躍る想像でございます。現実逃避であると言われてしまわれましたら、確かにその通りですので反論は致しかねますが。


 ところで……もし、神様と言う存在がおいでになるのでしたら。シリー様……大変仲良くしていただきました、それまでお茶を飲みながらシリーと呼んでいて、軽口まで叩く様な間柄だった私達。ですが、そんな彼女が神殿で司教よりも上位にあると言う第一級神官様だったなんて! そんな彼女は神様に遣わされただなんて! どこまで神様は私の運命を(もてあそ)ぶのかと(なじ)りたくなりました……ですが、シリー様は私にとって王家の皆様や職場の皆様とは異なる大切な友人。彼女を詰る事など、どうして出来るでしょう……。


 いえ、違います。


 私はその瞬間に更に衝撃的な事を言われてしまい、頭の中が完全に停止してしまったのでございます。

 ずっと、私は王家の皆様に。特に女王陛下へいただきました温情を返す為にと思い、努力を続けて……その為に、用意された婚約も後回しにして構わないと思い、現れた御子様に疎まれて遠ざけられても目の前にある仕事をこなす為にと力を尽くして……そんな私が、騎士団長様に目の前で膝を付き頭を下げられ、(かしず)かれて手を取られ……!

 一体、どうしたらそんな事を想像が出来たでしょう!

 あんな想像など誰が出来ると言うのか、どなたかお教えくださいませ!

 いいえ、一介の女官である私には想像など欠片も出来ませんでした。

 周囲から幾つもの思いを込められた視線に対して……何を感じ申し上げればよかったのでしょうか?

 今は混乱しているからとエリン様より女王陛下の下へ送り届けていただかなければ、今頃の私はどうなっていた事か想像が出来ません。シリー様ともお会いする事はあり、女王陛下や王太子殿下、エリン様にも「マーシャがどうしたいかが重要なの。騎士団長との事は白紙にだって戻す事は出来るのだから、嫌なら嫌だとはっきり言って」といわれました。

 私は正直に「今はとても混乱しているけれど、一番衝撃を受けたのは私……婚約者の事を決して愛しては居なかった事が一番衝撃でした」と口にしたら、シリー様や女王陛下が抱きしめてくださいました。


 そうして、私は王家の皆様は驚くほど早いとおっしゃっておいででしたが、私としてはとても時間をかけて騎士団長様の事を考えました。

 世間では冷静で禁欲的、決して感情に流される事なく現場に置いては鍛え抜かれた精神と肉体で物事に対処をする方だと言う評判でございます。実際、常はその様であると言うのが周囲の評判でした。

 でも、気が付いたのです。

 騎士団長様は、私の前では決して評判通りの方ではございません。

 顔を青くしたり赤くしたり、時に焦り時に怒りながらも私の目の前に現れてくださいます。私が王宮から静養と言う名目で出られないからと言うのもございますが、王妃様や側姫様がお忙しい女王陛下や王太子殿下の分までお相手をしていただいているからだと言うのもあるのでしょう。

 ですから、シリー様が仰るには「(ほだ)されちゃったのねえ……」と言う事になるのでしょう。


 私は、周囲がとてつもない速さで動いているのを横目に見る事もせずにじっくりと考えさせていただき。

 そうして、騎士団長様の手を取りました。

 幸福の中にあった私達であるのは確かでしたが……お相手が騎士団長様ですから私にとっては盛大で、けれど皆様にとっては細やかながら開かれたお披露目の祝宴の場で私の妊娠が発覚すると、いっそ恐ろしいまでの連携を持って私は宮殿の中での出産を勧められ、騎士団長様は追い出されるかの様に連れ出され。

 時折、宮殿の外から雄たけびが聞こえる様になりながら、私が寂しさで押しつぶされそうになる機会をうかがうかの様に周囲が足りなくなった騎士団長様を補充させて下さったり、お腹の中の我が子に励まされたりする様な日々となったのでございます。


 周囲からご覧になれば過去から、私の人生は決して穏やかとは言えないものの様です。

 ですが、今。

 幸せであると、どなたにも申し上げる事が出来るのです。



終わり

過去を知らない彼女を、不安になるのは数人を除いて周囲だけ。

下手に優秀な彼女と下手に守りの厚い身内をかいくぐり、直接手を出そうと思う者は「色々」あってすでに存在しない。

実を言えば、宮殿にいるのも最初は対策の一つだったのだが今では単なる嫌がらせだったりする。

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