空への憧れ
友人が死んだ。
と言っても、私の友人ではない。
私の友人の、友人だ。
突然の訃報に、涙を流す友人の肩をさすりながら、
(あぁ、この人は、当たり前に生きる事を信じている人なのだ)
と、思った。
明日も
明後日も
明々後日も……
空へ行った、見ず知らずの彼女を、心のどこかで、良かったね、と思う私の気持ちを、隣の友人は知る事はないだろう。
目を真っ赤にして、必死に涙を堪える友人は、ちゃんと最期まで生きる人なのだろう。
美しいよね。
……一生、開く予定のなかった心の扉を、開いてしまった私は、今後どうしたらいいのだろう。
吐き出し続けたら変わるのだろうか。
自分の意思とは関係なく現れる、この不思議な気持ちとは、今後、どう付き合えば良いのだろう……。
もう付き合いが始まってニヶ月余り。
そんなに悪い奴ではないと思う。
執着がない世界線も、自分を表現する身としては、良いものだ。
だが、無邪気に、「大好き大好き」と言ってくれる子供達の言葉は、フワフワとしている私の足元を視線を、スッと地面に戻してくれる。
彼女達は、何かを感じ取っているのかもしれない。
あぁ、疲れているのだな。
私は。
ずっとずっと、疲れていたのだ。
それが溢れたのだ。
多少ふらついても、仕方ないのだろう。
ゆっくりと、付き合って行こう。
休むのだ。
今は、とりあえず。
話は、それから。
新しい視点を得れた事は、表現を続ける身としては、良いものだとも思います。しんどいですが。




