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柿の実

作者: 人間詩人

オレンジ色の柿の実を

周りで

見かけ無くなったなぁ

民家には一本の柿の木があり

時期になれば

オレンジ色の実が

ぶら下がる風景を見掛けたものである


食べればシブいと感じながら食したものだ

平野での柿は完熟になることは難しく

いわゆるシブ柿となるのである

だから柿の完熟品を

あまりたべたことがないのである


以外にも柿の木は

台風などの強風には

弱くて

老木になれば折れやすくなってしまう

よって田舎では

倒してしまうことが

多いのである

秋の風物詩が 

だんだんと消えて行くのは寂しさを覚える


幼少の頃は

よく柿の木に登ったものである

気を付けないと

ボキッと枝が折れて

地面に落下してケガを

する場合があるから

大人の人たちは

気をつけてと言っていたのを思い出す


木登りと子供たちは

セットのようなもだったんだ

ずいぶんと風景も変わり

大木は伐採されてしまい

木登りどころじゃないよなことが現実になる

自然のフィールドは

コンクリートと

アスファルトに姿を

変えてしまい

自然の植物など皆無の

状態へと激変している

平野の里で

この具合なのだから

都会などは自然の姿は

見受けられなく

なっているはずだなぁと

感じている

人の暮らす空間じゃなくて経済活動のための

空間へと様変わりを

極端に進めている

人間たちは

自らの生存空間を

破壊しているんだ

悲しい事実なんだけれども

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