不快な記憶に対する記憶力がいいのは女、妬みが強いのは男、なので女性はいじめていた相手の断罪を望み、男性は成功者の転落を望む、男性は挫折を、女性は拒否されることを恐れる
さて、本日いただいたエッセイの感想で、女性は男性より記憶力がいいという話があってちょっと調べてみたのですが、なるほどと思いました。
全体的に記憶力のよさでは男性より女性のほうがよいのですが、特に不快な情報に対する記憶力は明らかに女性のほうがいいそうです。
女性の脳は、不快な思いを大脳皮質という部位で処理するようにできているそうで、大脳皮質は、理性、知性、言語といった高度な脳活動を司っているところです。
そして、女性は大脳皮質でネガティブな感情を捉えると、その感情を言語化し、どういうことを言われたかや、されたかというのを長期記憶として蓄えます。
これは自分や子供に対して行われた、不快な行動を忘れないようにして命を守るためだそうです。
一方、男性は感情を脳の中心の扁桃体という器官で処理します。
扁桃体は本質的な快と不快といった情動を判断する場所で、そこが司るのは短期記憶です。
これは、猛獣あるいは敵対する人間と遭遇した時に、すぐに戦ったり、逃げ出したりできるようにするためのようですね。
なので、男性の場合は不快な思いを恐怖として強く感じるため、それを打ち消すために怒鳴ったり怒り出したりしますが、すぐに忘れてしまうのですね。
女性の脳は不快という感情をどんどんため込む大きなバケツで、男性の脳は感情を少ししかためこめないコップ。
なので女性はなかなか怒りませんが、不快な記憶がたまっていくと突然ぶち切れます。
夫婦で何かがあったとき、男の側が女性に対して、今まで同じことをしても怒らなかったのに、なんで今回はいきなり切れてるんだよ、となりがちなのはこのせいらしいですね。
逆に男はちょっとしたことで怒り出しますが、たいていはすぐ忘れます。
この辺りにも既婚女性の家事や育児への旦那への不満感が大きくなっていく理由はありそうです。
あと、女性は他人の表情を読み取る能力が、男性に比べて20倍以上も高いため、男性が家事や育児に対してどう思ってるのかが、まるわかりであるというのもありそうですが。
あと、男性のほうが女性よりも同性への妬みを感じやすく、しかも、相手が脱落したとき、いわゆるざまあの快感はより大きく感じるそうです。
基本的に男性は何かをやって成果を上げることが大事です。
これは密林からサバンナに追い出されて、フルーツなどに代わる食糧を入手しなくてはいけなくなった時から、食糧確保が男性の使命だったからでしょうね。
それに対し女性は「他人、あるいはグループから拒絶される」ということを恐れています。
これは女性の役割は出産や育児が主だったからで、グループ内から孤立すること、他人に拒絶されることが、自分と子供にとって命とりになるからですね。
なので、同性の他人が失敗することに対して、自分が生き残れる可能性が高まるため、男性は大きく喜べますが、女性はそこまででもないという事のようです。
男性向け作品でチートが強くなること、失敗しなくなることに特化されているのはそれが理由なのでしょう。
男性向け作品のざまあに対して、女性作品のざまあが結構中途半端な感じがするのは、それが割とどうでもよい要素で、「他人、あるいはグループから拒絶されている」状況から「自分を認めてくれるスパダリがいる」ことへの変化のほうが大切なのでしょう。
なので婚約破棄物で相手を奪い去ったはずの相手に対して、女性はあまりその後どうなったかというのを気にしない感じがします。
そして女性の場合は今までいじめていた相手を断罪し相手が自分のもとに二度と現れなくなるするのがすき。
男性の場合は今まで成功していた相手が転落してもがく様子を見るのが好き、ということになりそうですね。