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高3の夏

楽しんでいったくーだ・サイ!

皆さん!こんにちは!私は、岡崎ふみ子(18)、身長は155cm、体重は、68kgのぽっちゃ……スレンダーなLJKです!!


 そんな私は、高校最後の夏休みを迎えています。


 今日は、友達の渡邊恵ちゃんの家に遊びにきています。


 「いいなぁ!恵ちゃんは。大学に行けて。私は親に反対されて、働かなきゃ行けないのに……」

 「まあ、私は、大学には、学びたいことがあるから、行くんだけどね」


 そう!恵ちゃんは、勉強ができる!それは、学校から推薦がもらえるレベルで……


 当の私は、小中高と勉強の成績は、下から5位以内をキープしてきました。


 昔から、色んなことをめんどくさがってやってこなかったツケが、こんな形で花開くとは思いませんでした……花開くんだったら、就職っていう地獄のマグマの中でも咲くような鬼のように強靭な花ではなく、もっと桜のような綺麗な花を咲かせてほしかった……今からでも間に合う!花咲か爺さんや!何処におられるのかー!


 「ああ!昔話みたいに、犬が財宝でも掘り当てないかな?うちの犬にでもきた……あ、無理だ!うちの犬は私に似てしまって、散歩すら嫌がって、ご飯も私が手づかみで膝枕して食べさせてるんだった!10年くらい一緒にいるけど、自分から動いたところ見たことないや!」


 恵ちゃんは、「はぁ……本当に大丈夫かしら?」


 私を心配してくれる恵ちゃんはとても優しい。


 思えば、恵ちゃんとは、小学生の頃からの仲がよかったな。本当にお世話になった……


 恵ちゃんと過ごした日々を思い出す。本当にずっと一緒だった。そんな恵ちゃんと、これからは、別々になっていく未来を想像すると。


 「嫌だぁ!恵ちゃんと離れたくない!ずっと一緒にいたいよー!」


 と、泣いてしまう。


 恵ちゃんも感動して、「ふみ子……」とうっすらと涙を浮かべる。


 「うぅぅ……こんな私のことを理解して、率先してパンを買いに行ってくれるパシリがいなくなる生活なんて考えられない!恵!今すぐ海外に行って、男になってくるから、結婚しよう!そして、一生俺を養ってくれ!」


 その一言で、「誰がパシリだ!安定のクズが!誰が養うか!」と酷いことを言われてしまう。


 「そんな!俺のどこが悪いっていうんだ!あんなにも尽くされてあげたのに!」

 「尽くされてあげたのにってどういう事だ!それじゃ、私が尽くしたかったみたいな言い方じゃない!」


 え?違うの?パシリちゃん?


 「え?違うの?パシ……恵ちゃん」


 ブチっ!パシリちゃん……恵ちゃんの額に青筋が現れる。


 やべー!やりすぎた!青・鬼子さんを目覚めさせてしまった。


 「今、完全にパシリちゃんって呼ぼうとしたよな!」


 胸ぐらを掴まれて、ゆすられる。


 ふっ!今日も立派な一本ツノが生えてやがるぜ!


 「おい!何が!…ふっ!だ!こら!」


 こえー!恵ちゃんを怒らせるとやっぱりめっちゃこえー!こんなやつと結婚出来るかぁーー!


 「もう耐えられません!実家に帰らせていただきます!」


 私は、荷物を持って青・鬼子さんから逃走する。


 へっへー!鬼さん!こっちら!手の鳴る方へ!


 「実家じゃなくて、ただ単に、バイトの時間なだけだろーー!」


 無情にも、青・鬼子さんの声がこだまする。


 青・鬼子さんから、無事に逃走した私は、あることに気づいた。


 「そうか!養ってくれる相手を探せば良いのか!」


 かくして、私の一生無職を貫く!計画が始動する……


 つづく……

次回もよろー♪

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