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梅雨

作者: 荒地野菊

 嫌な季節だ。ジメジメとした、雨の季節。

 自宅の縁側から、庭先に咲く紫陽花を眺めている。雨脚は強くなる一方だ。ああ、憂鬱だ。かれこれ一週間は降り続いている。この雨では洗濯物も乾かない。外に出るのも億劫だ。唯一の救いは、雨の滴る紫陽花の美しさだろうか。美しい紫陽花を眺めるだけで、多少気分が楽になる。


 ・・・雨は止まない。あの暑苦しく憎たらしい夏が待ち遠しい。あの暑さも、煩い蝉の声も、突然襲ってくるあの夕立でさえも待ち遠しい。

 ・・・いや、やっぱり夕立は勘弁してほしい。急いで干してある洗濯物を仕舞うのは妙に疲れる。あれだけは勘弁してほしい。


 ああ、夏が待ち遠しい。

あめ、きらい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 雨。同感です。心の動きが直接に伝わってくる文章ですね
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