↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/142

Chapter6卒業編♯39 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海

向日葵が教えてくれる、波には背かないで


Chapter6卒業編 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海


登場人物


滅びかけた世界


ナツ 16歳女子

ビビリな面も多く言葉遣い荒い。勤勉家。母親が自殺してしまい、その後は一人で旅を続けていたがスズと出会い行動を共にするようになった。


スズ 15歳女子

マイペース、ナツと違い勉強に興味なし。常に腹ペコ。食べ物のことになると素早い動きを見せるが、それ以外の時はのんびりしている。

ナツと共に奇跡の海を目指してやって来た。


老人 男

ナツの放送を聞いて現れた謎の人物。元兵士の男。緋空浜の掃除を一人でしている。Narumi Kishiと彫られたドッグタグを身に付けているがその正体は・・・


中年期の明日香 女子

老人ともう一人の兵士を見送りに来た、中年期頃の明日香。


七海 女子

中年期の明日香と同じく、老人ともう一人の兵士を見送りに来た少女。年齢は15、16歳。


老人と同世代の男兵士1 男子

中年期の明日香、七海に見送られていた兵士。老人、レキ、男兵士2と同じ隊に所属していた。


レキ 女子

老人たちと同じグループの若い女兵士で、年齢は25歳前後。老人、男兵士1、男兵士2と同じ隊に所属していた。老人とは親しかった様子。


老人と同世代の男兵士2 男子

中年期の老人、男兵士1、レキと同じ隊に所属している兵士。






滅んでいない世界


貴志 鳴海(なるみ) 18歳男子

波音高校三年三組、運動は得意だが勉強は苦手。無鉄砲な性格。両親を交通事故で失っている。歳の離れた姉、風夏がいるが仕事で忙しいため実質一人暮らし状態である。文芸部副部長。 Chapter4の終盤に菜摘と付き合い始めた。


早乙女 菜摘(なつみ) 18歳女子

波音高校三年三組、病弱で体調を崩しやすい、明るく優しい性格。文芸部部長。鳴海と付き合っている。生徒会選挙の直後に原因不明の病に襲われ、現在は入院中。


白石 嶺二(れいじ) 18歳男子

波音高校三年三組、鳴海の悪友、不真面目なところもあるが良い奴。文芸部のいじられキャラである。高校卒業後は上京してゲームの専門学校に通うことを考えている。


天城 明日香(あすか) 18歳女子

波音高校三年三組。成績も良くスポーツ万能、中学生の時は女子ソフトボール部に所属していた。ダラダラばかりしている鳴海と嶺二を何かと気にかけては叱る。文芸部部員。夢は保育士になること。最近は受験前のせいでストレスが溜まっている。なんだかんだで響紀とは良い関係。


南 汐莉(しおり)15歳女子

波音高校に通っている一年生、文芸部と軽音楽部の掛け持ちをしている。バンド”魔女っ子少女団”のメインボーカルで歌とギターが得意。20Years Diaryという日記帳で日々の行動を記録している。Chapter5の終盤に死んでしまう。


一条 雪音(ゆきね)18歳女子

波音高校三年三組、才色兼備な女生徒。元天文学部部長で、今は文芸部に所属。真面目な性格のように見えるが・・・


柊木 千春(ちはる)女子

Chapter2の終盤で消えてしまった少女で、嶺二の想い人。


三枝 響紀(ひびき)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のリーダー兼リードギター担当。クールで男前キャラ、同性愛者、 Chapter3で明日香に一目惚れして以来、彼女に夢中になっている。


永山 詩穂(しほ)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のベース担当。基本はマイペースだが、キツい物言いをする時もある。


奥野 真彩(まあや)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のドラム担当。バンドの賑やかし要員。


早乙女 すみれ45歳女子

菜摘の母、45歳には見えない若さ美しさを保つ。優しい、とにかく優しい。


早乙女 (じゅん)46歳男子

菜摘の父、菜摘とすみれを溺愛しており二人に手を出そうとすれば潤の拳が飛んでくる。自動車修理を自営業でやっている。永遠の厨二病。


神谷 志郎(しろう)43歳男子

波音高校三年の教師。鳴海、菜摘、嶺二、明日香、雪音の担任。担当教科は数学。文芸部顧問。Chapter5の終盤に死んでしまう。


荻原 早季(さき)15歳女子

Chapter5に登場した正体不明の少女。


貴志 風夏(ふうか)24歳女子

鳴海の6つ年上の姉、忙しいらしく家にはほとんど帰ってこない。智秋と同級生で親友関係。いつの間にか看護師の仕事を始めている。


一条 智秋(ちあき)24歳女子

雪音の姉。妹と同じく美人。謎の病に苦しんでいたがChapter3の終盤にドナーが見つかり一命を取り留めたものの、再び体調を崩し現在は入院中。


双葉 篤志(あつし)18歳男子

波音高校三年二組、天文学部副部長。雪音とは幼馴染み。


有馬 (いさむ)64歳男子

波音町にあるゲームセンター“ギャラクシーフィールド”の店主。千春が登場したゲーム、”ギャラクシーフィールドの新世界冒険”の開発者でもある。なお現在の”ギャラクシーフィールド”は儲かっている。


細田 周平(しゅうへい)15歳男子

野球部に所属している一年生。Chapter5では詩穂に恋をしていた。


貴志 (ひろ)

鳴海の父親、事故で亡くなっている。菜摘の父、潤と高校時代クラスメートだった。


貴志 由香里(ゆかり)

鳴海の母親、事故で亡くなっている。菜摘の母、すみれと高校時代クラスメートだった。


神谷 絵美(えみ)29歳女子

神谷の妻。Chapter5では妊娠していた。


波音物語に関連する人物






白瀬 波音(なみね)23歳女子

波音物語の主人公兼著者。妖術を使う家系『海人』の末裔、そして最後の生き残り。Chapter4の終盤、妖術を使い奈緒衛の魂を輪廻させ、自らの魂も輪廻出来るようにした。


佐田 奈緒衛(なおえ)17歳男子

波音の戦友であり恋仲。優れた剣術を持ち、波音とは数々の戦で戦果をあげた。Chapter4の終盤に死んでしまった人物。


(りん)21歳女子

波音、奈緒衛を慕う女中。緋空浜の力を持っており、遥か昔から輪廻を繰り返してきた。波音に輪廻を勧めた張本人。体が弱い。奈緒衛と同じくChapter4の終盤に死んでしまった人物。


明智 光秀(みつひで)55歳男子

織田信長と波音たちを追い込み凛を殺した。


織田 信長(のぶなが)48歳男子

天下を取るだろうと言われていた武将。


一世(いっせい) 年齢不明 男子

ある時波音が出会った横暴で態度の悪い男。

Chapter6卒業編♯39 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海


◯1419滅びかけた世界:道路(昼過ぎ) 

 ◯1208、◯1209、◯1211、◯1220、◯1221、◯1226、◯1233、◯1235、◯1239、◯1241、◯1243、◯1246、◯1251、◯1253、◯1255、◯1259、◯1261、◯1263、◯1265、◯1275、◯1277、◯1290、◯1294、◯1296、◯1297、◯1298、◯1299、◯1415と同日

 ナツ、スズ、老人が乗っている荷台のある黒くて大きなピックアップトラック型の車が波音高校に向かっている

 ナツとスズは後部座席に乗って外を眺めている

 老人は運転をしている

 老人の隣の助手席には老人のライフルが置いてある

 車の荷台にはショッピングモールから盗んだ楽器、スポーツ用品、様々な電化製品、映画のDVD、海で遊ぶ道具、スケートボードと、波音博物館から盗んだ日本刀、槍、薙刀などが山のように積まれている

 車の荷台に積まれた日本刀は、◯1248、◯1250、◯1252で千春が見ていた物であり、◯1389で波音が使用していた日本刀と同じ物

 建物の多くは損壊していて、草木が生い茂っている

 道路はガタガタで、時々車が大きく揺れる

 外を眺めるのをやめるスズ


スズ「じ、ジジイ〜・・・」

老人「(運転をしながら)何度言わせたら分かるんだ。スズ、俺は君たちが期待しているようなことは何も出来ない」

スズ「そ、そうじゃなくて〜・・・(少し間を開けて)た、助けてよ〜、なっちゃ〜ん」

ナツ「(外を眺めながら)スズ、もうやめなって・・・何回頼んでも頑固な爺さんの意志は変わらないよ・・・」

スズ「うぅ〜・・・」


◯1420貴志家リビング(日替わり/朝)

 外は快晴

 時刻は七時半過ぎ

 リビングのテレビではニュースが流れている

 リビングで立って話をしている鳴海と風夏

 鳴海は制服姿


字幕「3月1日 三年生を送る会本番当日」

風夏「忘れ物は?ちゃんと台本持ってる?」

鳴海「持ってるよ、姉貴」

風夏「家の鍵も?」

鳴海「当たり前だ」

風夏「よし!!若者よ!!頑張ってこい!!」

鳴海「おう!」


◯1421波音博物館(朝)

 ◯1420と同日

 一人波音博物館の中にいる制服姿の早季

 波音博物館は開館時間外で暗く、展示物を照らすための照明しか明かりはない

 波音博物館の中は広くたくさんの物が展示されている

 展示物は波音、奈緒衛、凛が生きていた時代の生活用品や、戦いの道具、波音町にまつわる資料など

 波音博物館は早季以外に誰もいない

 早季は波音の手記を見ている

 波音の手記は巻物のような和紙に書かれており、綺麗に展示されている

 展示ガラスには”波音物語(波音の手記)”と書かれたプレートが貼られている

 プレートには波音物語の説明が書いてある


早季「(波音物語/波音の手記を見ながら 声 モノローグ)本気ですか・・・」


◯1422通学路(朝)

 ◯1420、◯1421と同日

 ◯1420の続き

 快晴

 波音高校に向かっている鳴海

 たくさんの生徒が波音高校に向かっている

 少しすると波音高校が見えてくる


早季「(声 モノローグ)白瀬波音の手記を伝えれば・・・未来が変わると思っているんですか・・・」


 鳴海は波音高校の近くで菜摘、汐莉と出会う

 鳴海たちは挨拶をして、一緒に波音高校に向かう


◯1423通学路(朝)

 ◯1420、◯1421、◯1422と同日

 波音高校に向かっている千春

 千春は刃のかけた剣を持っている

 たくさんの生徒が波音高校に向かっている

 千春の姿は誰にも見えていない


早季「(声 モノローグ)その程度の過去を学んで・・・人間が成長すると信じているんですか・・・」


◯1424森(500年前/日替わり/夜)

 曇り空

 月が雲に隠れていて、周囲は薄暗い

 山の道を進んでいる波音、奈緒衛、凛

 森の中にはたくさんの大きな木が育っている

 山の道は険しく、太く大きな木の根が地面から盛り上がっている

 凛のペースに合わせてゆっくり歩いている波音と奈緒衛

 奈緒衛が一頭の馬を連れている

 馬には荷物が乗せてある

 波音たちは話をしている


早季「(声 モノローグ)全ての生物が人類に期待しています・・・」


◯1425滅びかけた世界:波児商店街(昼過ぎ) 

 ◯1208、◯1209、◯1211、◯1220、◯1221、◯1226、◯1233、◯1235、◯1239、◯1241、◯1243、◯1246、◯1251、◯1253、◯1255、◯1259、◯1261、◯1263、◯1265、◯1275、◯1277、◯1290、◯1294、◯1296、◯1297、◯1298、◯1299、◯1415、◯1419と同日

 ナツ、スズ、老人が乗っている荷台のある黒くて大きなピックアップトラック型の車が波音高校に向かっている

 ナツとスズは後部座席に乗っている

 外を眺めているナツ

 老人は運転をしている

 老人の隣の助手席には老人のライフルが置いてある

 車の荷台にはショッピングモールから盗んだ楽器、スポーツ用品、様々な電化製品、映画のDVD、海で遊ぶ道具、スケートボードと、波音博物館から盗んだ日本刀、槍、薙刀などが山のように積まれている

 車の荷台に積まれた日本刀は、◯1248、◯1250、◯1252で千春が見ていた物であり、◯1389で波音が使用していた日本刀と同じ物

 車は波児商店街の中を通っている

 波児商店街の中は薄暗い

 波児商店街の中のお店はシャッターが降りているか、荒らされているかのどちらか

 車はゲームセンターギャラクシーフィールドの目の前を通る

 ナツはギャラクシーフィールドを見る

 ギャラクシーフィールドはシャッターが降りておらず、店内にあった旧式のゲーム機たちは全て破壊されている

 ギャラクシーフィールドのほこりだらけの床に、かつて千春が配っていたビラらしき紙が落ちている

 かつて千春が配っていたビラらしき紙は、ビリビリに引き裂かれている

 ギャラクシーフィールドの看板は崩れ落ちており、ロシア語で落書きがされている


早季「(声 モノローグ)地球の未来を救うことを・・・」


◯1426波音博物館(朝)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423と同日

 ◯1421の続き

 一人波音博物館の中にいる制服姿の早季

 波音博物館は開館時間外で暗く、展示物を照らすための照明しか明かりはない

 波音博物館の中は広くたくさんの物が展示されている

 展示物は波音、奈緒衛、凛が生きていた時代の生活用品や、戦いの道具、波音町にまつわる資料など

 波音博物館は早季以外に誰もいない

 早季は波音の手記を見ている

 波音の手記は巻物のような和紙に書かれており、綺麗に展示されている

 展示ガラスには”波音物語(波音の手記)”と書かれたプレートが貼られている

 プレートには波音物語の説明が書いてある


早季「(波音物語/波音の手記を見ながら 声 モノローグ)菜摘・・・もう終わりです・・・」


◯1427滅びかけた世界:道路(昼過ぎ) 

 ◯1208、◯1209、◯1211、◯1220、◯1221、◯1226、◯1233、◯1235、◯1239、◯1241、◯1243、◯1246、◯1251、◯1253、◯1255、◯1259、◯1261、◯1263、◯1265、◯1275、◯1277、◯1290、◯1294、◯1296、◯1297、◯1298、◯1299、◯1415、◯1419、◯1425と同日

 ナツ、スズ、老人が乗っている荷台のある黒くて大きなピックアップトラック型の車が波音高校に向かっている

 車は波児商店街を抜け、一般道を走っている

 ナツとスズは後部座席に乗っている

 外を眺めているナツ

 老人は運転をしている

 老人の隣の助手席には老人のライフルが置いてある

 車の荷台にはショッピングモールから盗んだ楽器、スポーツ用品、様々な電化製品、映画のDVD、海で遊ぶ道具、スケートボードと、波音博物館から盗んだ日本刀、槍、薙刀などが山のように積まれている

 車の荷台に積まれた日本刀は、◯1248、◯1250、◯1252で千春が見ていた物であり、◯1389で波音が使用していた日本刀と同じ物

 建物の多くは損壊していて、草木が生い茂っている

 道路はガタガタで、時々車が大きく揺れる


スズ「いつ着くの〜・・・?」

老人「(運転をしながら)もうすぐだ」

スズ「もうやばいよ〜・・・」


 外を眺めるのをやめるナツ


ナツ「やばい?」


 頷くスズ


ナツ「何が・・・?」

スズ「おしっこ・・・」


 少しの沈黙が流れる


老人「(運転をしながら)この辺りにトイレは・・・」

スズ「(老人の話を遮って)く、車止めてよ〜!!」


 老人は車を止める

 スズは慌てて車の扉を開けて外に飛び出す

 スズはそのままどこかへ走って行く 

 車から降りて車の扉を閉めるナツ

 ナツはスズが向かった方へ歩いて行く 

 老人はナツの歩く速度と同じ速さでゆっくり車を走らせる

 老人はギアの横にあったボタンを押し助手席の窓を開ける


ナツ「私はスズを追いかける・・・あいつ、多分学校の方に向かったと思うから・・・」

老人「(運転をしながら)だったら車で追えば良いだろう」

ナツ「他の場所に寄ってるかもしれないし、入れ違いになったり、学校にいなかったってなるのが嫌なんだ」


 少しの沈黙が流れる


老人「(運転をしながら)分かった。俺は先に波音高校で待っているから、ナツはスズを連れて来てくれ」

ナツ「うん」


 老人は車の速度を上げる

 老人が乗っている車は再び波音高校を目指し始める


◯1428波音高校体育館/三年生を送る会会場(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426と同日

 ◯1422、◯1423の続き

 体育館の上手側のステージ袖にいる鳴海、菜摘、明日香、嶺二、汐莉、雪音、響紀、詩穂、真彩

 体育館の中には全校生徒が集まっており、その中には三年の双葉や一年の細田周平もいる

 体育館には大きなテーブルとパイプ椅子が並べられており、テーブルの上にはお菓子やジュースが置いてある

 一般生徒たちはテーブルに向かってパイプ椅子に座り、飲み食いをしながらステージを見ている

 ステージの上では吹奏楽部のクラシックコンサートが行われている

 生徒会に所属している何人かの生徒たちと、神谷を含む教師たちが体育館の壁際に集まっている

 生徒会の生徒と、教師たちの何人かはマイクを持っている

 千春が体育館の後ろの方でステージを見ている

 千春は刃の欠けた剣を持っている

 千春の姿は誰にも見えていない

 鳴海、明日香、嶺二、汐莉、雪音は朗読劇用の波音物語を持っている

 話をしている鳴海、菜摘、明日香、嶺二、汐莉、雪音、響紀、詩穂、真彩

 

真彩「やばいなー・・・」

詩穂「やばい・・・?」


 頷く真彩


菜摘「き、緊張するよね・・・」

真彩「き、緊張もそうなんすけど・・・」

嶺二「こ、こーゆー時は手のひらに人って書くと見せかけて、入るって書くといーぞ」

鳴海「どこに入る気なんだ・・・」

嶺二「緊張しねー場所に入るんだよ!!」

雪音「ないでしょそんなところ」

明日香「ゆ、雪音も緊張してるの?」

雪音「全然」

明日香「じゃあ何でないって断言したのよ・・・」

雪音「適当に気まぐれで言ってみただけ」

響紀「明日香ちゃん明日香ちゃん!!私も緊張してないです!!」

明日香「あ、あんたは何があっても緊張しないでしょ・・・」

響紀「うん!!」

汐莉「カオスですね、鳴海先輩」

鳴海「あ、ああ・・・お前らまずは落ち着いて・・・」

真彩「(鳴海の話を遮って)な、鳴海くん!!」

鳴海「な、何だよ?」

真彩「トイレに行きたいっす!!」

鳴海「す、ステージの近くにトイレは・・・」

真彩「ないっすね・・・」


 少しの沈黙が流れる


鳴海「何であらかじめ行っておかないんだ!!」

真彩「い、行ったっすよ!!た、ただ緊張には勝てなくて・・・」

嶺二「まあやん、そーゆー時は手のひらに入るって書くと楽になるぜ」

真彩「は、入るってトイレに!?」

嶺二「どこでもいーと思うぞ、緊張がほぐれるば・・・」

鳴海「(嶺二の話を遮って)嶺二は黙ってろ!!」

嶺二「(小声でボソッと)また黙らなきゃいけねーのかよ・・・」

鳴海「奥野は今すぐトイレに行け」

真彩「りょ、りょーかい!!」


 真彩はステージ裏に走って行く

 詩穂が真彩と同じようにステージ裏に行こうとする


鳴海「な、何故永山までステージの裏に行こうとしてるんだ」

詩穂「トイレです」


 再び沈黙が流れる


汐莉「鳴海先輩、私も行って良いですか?」

鳴海「良くはないが早く行って戻って来い!!」

汐莉「は、はい!」

 

 汐莉と詩穂はステージ裏に走って行く


 時間経過


 汐莉、詩穂、真彩はトイレから戻って来ている

 吹奏楽部がクラシックコンサートを終える

 生徒、教師たちから拍手が沸き起こる


生徒会の二年生男子生徒「吹奏楽部一年生、二年生による、クラシック演奏会でした」


 ステージの幕が降りる

 吹奏楽部の生徒たちが楽器と譜面台を片付け始める


鳴海「つ、次だな・・・(少し間を開けて)菜摘・・・今日はお前が俺たちに一言頼むよ」

菜摘「(驚いて)えっ!?わ、私!?」

明日香「あんたは部長でしょ?」

菜摘「そ、そうだけど・・・い、良いのかな・・・」

汐莉「菜摘先輩じゃなきゃダメですから」

菜摘「し、汐莉ちゃん・・・」

鳴海「みんな待ってるぞ、菜摘」


 菜摘は鳴海、明日香、嶺二、汐莉、雪音、響紀、詩穂、真彩の顔を順々に見る


菜摘「えっと・・・(少し間を開けて)最後にもう一つだけ・・・お願いがあって・・・」

汐莉「何でも言ってください、菜摘先輩」

菜摘「あ、あのね・・・みんな・・・今日の朗読劇を全力で楽しんで欲しいんだ」


 少しの沈黙が流れる


鳴海「(呆れて)何を言ってるんだよ菜摘は・・・」

菜摘「え・・・?」

明日香「ほんと、菜摘は抜けてるんだから・・・」

嶺二「だよな。しっかりしてるよーで、意外とそうでもねーのが菜摘ちゃんだ」

汐莉「だから私たちが菜摘先輩を支えるんですよ」

鳴海「ああ」

菜摘「(混乱しながら)な、何の話をしてるの・・・?」

鳴海「俺たちはもう、菜摘に頼まれる前から全力で今日を楽しんでるよ」

菜摘「そ、そっか」

真彩「本番直前にトイレに行く余裕があれば、どんな状況だって楽しめるっす!!」

詩穂「うん!」

鳴海「いや・・・本番直前にトイレには行くなよ」

雪音「鳴海、私もトイレ行っていい?今」

鳴海「一条はいつまでふざけ続けるんだ・・・」

雪音「私・・・こういうみんなで頑張りましょうみたいな雰囲気・・・苦手だから・・・」


 再び沈黙が流れる

 生徒会の二年生女子生徒が鳴海たちのところへやって来る


生徒会の二年生女子生徒「文芸部と軽音部は準備をお願いします」

鳴海「あ、ああ」

 

 鳴海はチラッとステージを見る

 ステージの上では吹奏楽部の生徒たちが楽器と譜面台を片付け終えようとしている


響紀「お通夜みたいな空気ですね。ここは私が軽い下ネタを言って・・・」

鳴海「(慌てて響紀の話を遮って大きな声で)み、みんな準備を始めるぞ!!!」菜摘「うん!!」


 時間経過


 千春は変わらず体育館の後ろの方にいる

 ステージの幕は降りたままの状態

 千春は体育館二階の調整室を見ている

 体育館二階の調整室には嶺二がいる

 千春の位置からはちょうど体育館二階の調節室の窓ガラスが見えている

 時々体育館二階の調節室にいる嶺二の姿が千春に見える


千春「(体育館二階の調整室を見ながら 声 モノローグ)嶺二さん・・・」


 生徒会の生徒が体育館の電気を消す


生徒会の二年生男子生徒「お待たせしました。続いてのプラグラムは文芸部と軽音部一年生による合同朗読劇、波音物語です」


 開演を知らせる大きなブザーが鳴り、幕が上がる

 千春はステージを見る

 ステージの上に鳴海、明日香、汐莉、雪音が朗読劇用の波音物語を持って立っている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の後ろにはリードギター、サイドギター、ベース、ドラム、その他機材が置いてある 

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の前にはマイクスタンドが置いてある

 鳴海、明日香、雪音のことを白色の照明が照らしている

 上手側のステージの袖に菜摘がいる 

 下手側のステージの袖に響紀、詩穂、真彩がいる

 菜摘、響紀、詩穂、真彩は袖からステージを見ている

 

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)この物語は、白瀬波音が書き残した手記を基に作られている」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら)数は多くないな」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)うむ」

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)時は500年前・・・世は混沌を極め、皆が天下統一を目論んでいた。(少し間を開けて)白瀬波音、佐田奈緒衛が率いる織田軍の武士たちは、上杉謙信の家臣たちと一戦を交えようとしていた」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)聞こえるか奈緒衛、あの声だ」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら)ああ」

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)上杉軍の家臣たちは、刀を構え闘志を燃え上がらせている。彼らの叫びは、空を真っ二つに切り裂きそうだ」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)この世で最も美しい音色、心地良いわ」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら)そうか?俺にはやかましいだけだが」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)死の音だよ、坊や。あれは死の音なんだ」

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)波音は薙刀を、奈緒衛は槍を構える。二人は敵陣から漂う破滅的な殺気と、生き血の香りに身を任せ、戦国戦場最前線で舞い始めた」


 鳴海たちは朗読を続けていく


千春「(鳴海たちの朗読を聞きながら 声 モノローグ)波音物語とは・・・多くの始まりなのです・・・」


◯1429◯940の回想/有馬家勇の自室(十数年前/夜)

 散らかっている有馬勇の自室

 勇の部屋にいる千春、勇、制服姿の早季

 部屋の中にはゲームにまつわる本やプログラミングの教材、古い旧式のパソコン、工具などが散乱している 

 勇は机に向かって椅子に座っている

 勇はノートに何かを走り書きしている

 勇には千春と早季の姿は見えていない

 勇の机の上にはノートの隣に波音物語が置いてある

 机の上の波音物語を見ている千春と早季


千春「(声 モノローグ)波音物語がなければ・・・私は・・・存在していません・・・」


◯1430回想戻り/波音高校体育館/三年生を送る会会場(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428と同日

 ◯1428の続き

 体育館の中には全校生徒が集まっており、その中には三年の双葉や一年の細田周平もいる

 体育館には大きなテーブルとパイプ椅子が並べられており、テーブルの上にはお菓子やジュースが置いてある

 一般生徒たちはテーブルに向かってパイプ椅子に座り、飲み食いをしながらステージを見ている

 朗読劇用の波音物語を持って体育館のステージの上に立っている鳴海、明日香、汐莉、雪音

 鳴海、明日香、汐莉、雪音は波音物語の朗読を行っている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の前にはマイクスタンドが置いてある

 鳴海、明日香、汐莉、雪音のことを白色の照明が照らしている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の後ろにはリードギター、サイドギター、ベース、ドラム、その他機材が置いてある 

 体育館の電気はステージの照明以外消えている

 上手側のステージの袖に菜摘がいる 

 下手側のステージの袖に響紀、詩穂、真彩がいる

 菜摘、響紀、詩穂、真彩は袖からステージを見ている

 嶺二は体育館二階の調整室にいる

 千春は体育館の後ろの方で鳴海たちの朗読を聞いている

 千春の位置からはちょうど体育館二階の調節室の窓ガラスが見えている

 千春は刃の欠けた剣を持っている

 千春の姿は誰にも見えていない

 生徒会に所属している何人かの生徒たちと、神谷を含む教師たちが体育館の壁際に集まっている

 生徒会の生徒と、教師たちの何人かはマイクを持っている


汐莉「(朗読劇用の波音物語を読みながら)戦はいかがでしたか?」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら)いつもと変わらぬ。凛の予知した通りの敵が現れ、其奴らを葬るのみ」

汐莉「(朗読劇用の波音物語を読みながら)私めも一度で構いませんので、戦に行ってみたいものです」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)そなたには向いておら・・・」

千春「(鳴海たちの朗読を聞きながら 声 モノローグ)雪音さんは・・・波音物語に・・・人生を狂わされています・・・奇跡の力に恋い焦がれているのです・・・」


◯1431◯1284の回想/波音図書館前(昼過ぎ)

 波音図書館の前にいる千春と雪音

 雪音は白色のマフラーと手袋を持っている

 雪音に背を向けて歩いている嶺二

 嶺二は紺色のマフラーと手袋をしている

 嶺二、雪音のマフラーと手袋には小さくペンと音符が刺繍されている

 千春が嶺二のことを見ている

 千春は刃の欠けた剣を持っている

 千春の姿は誰にも見えていない


雪音「(大きな声で)私は生まれた時から姉と比較されてきたの!!!!だから傷ついた分だけ復讐させてよ!!!!私だって人間なんだから勝ちたいって思うのは自然でしょ!?!?私のこの考えのどこが間違えてるの!?!?ねえ!!!!嶺二ってば!!!!戻って来てよ!!!!今までみたいに私の味方でいて欲しいの!!!!お願いだから!!!!」


 嶺二は雪音の言葉を無視して、図書館から離れて行く

 千春は嶺二のことを見ている

 少しの沈黙が流れる

 嶺二は振り返ることもなくそのままどこかへ行く

 雪音は白色のマフラーと手袋を地面に叩きつけ俯く

 

雪音「(俯いたまま小さな声で)信じてたのに・・・私の想いを馬鹿にして・・・(少し間を開けて)あんな分からず屋は・・・死ねば良い・・・後悔して死ねば良いんだ・・・みんな早く死ねよ・・・クソ・・・」


 千春は嶺二のことを見るのをやめて、俯いている雪音のことを見る

 

千春「(声 モノローグ)波音物語を読んでいなければ・・・雪音さんの人生も違ったでしょう・・・(少し間を変えて)天文学部をやめて文芸部に入ることも・・・菜摘さんが体を犠牲にすることも・・・嶺二さんに裏切られることも・・・なかったと思います・・・」


◯1432回想戻り/波音高校体育館/三年生を送る会会場(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428、◯1430と同日

 ◯1430の続き

 体育館の中には全校生徒が集まっており、その中には三年の双葉や一年の細田周平もいる

 体育館には大きなテーブルとパイプ椅子が並べられており、テーブルの上にはお菓子やジュースが置いてある

 一般生徒たちはテーブルに向かってパイプ椅子に座り、飲み食いをしながらステージを見ている

 朗読劇用の波音物語を持って体育館のステージの上に立っている鳴海、明日香、汐莉、雪音

 鳴海、明日香、汐莉、雪音は波音物語の朗読を行っている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の前にはマイクスタンドが置いてある

 明日香、雪音のことを白色の照明が照らしている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の後ろにはリードギター、サイドギター、ベース、ドラム、その他機材が置いてある 

 体育館の電気はステージの照明以外消えている

 上手側のステージの袖に菜摘がいる 

 下手側のステージの袖に響紀、詩穂、真彩がいる

 菜摘、響紀、詩穂、真彩は袖からステージを見ている

 嶺二は体育館二階の調整室にいる

 千春は体育館の後ろの方で鳴海たちの朗読を聞いている

 千春の位置からはちょうど体育館二階の調節室の窓ガラスが見えている

 千春は刃の欠けた剣を持っている

 千春の姿は誰にも見えていない

 生徒会に所属している何人かの生徒たちと、神谷を含む教師たちが体育館の壁際に集まっている

 生徒会の生徒と、教師たちの何人かはマイクを持っている


雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)我らがその戦に行け良いのだな」

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)そうだ」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)しかし、なぜ信長殿はその役目を私に回したのだ?本来は明智殿の務めであったのだろう?」

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)わしらには別の役目を与えられてな。細かいことはわしにもよう分からん」

千春「(鳴海たちの朗読を聞きながら 声 モノローグ)波音物語とは・・・人間によく似ているのです・・・良い面と悪い面を備え持ち、他人に強い影響を与えています・・・」


◯1433滅びかけた世界:道路(昼過ぎ) 

 ◯1208、◯1209、◯1211、◯1220、◯1221、◯1226、◯1233、◯1235、◯1239、◯1241、◯1243、◯1246、◯1251、◯1253、◯1255、◯1259、◯1261、◯1263、◯1265、◯1275、◯1277、◯1290、◯1294、◯1296、◯1297、◯1298、◯1299、◯1415、◯1419、◯1425、◯1427と同日

 ◯1427の続き

 老人が運転している荷台のある黒くて大きなピックアップトラック型の車が波音高校に向かっている

 老人の隣の助手席には老人のライフルが置いてある

 車の荷台にはショッピングモールから盗んだ楽器、スポーツ用品、様々な電化製品、映画のDVD、海で遊ぶ道具、スケートボードと、波音博物館から盗んだ日本刀、槍、薙刀などが山のように積まれている

 車の荷台に積まれた日本刀は、◯1248、◯1250、◯1252で千春が見ていた物であり、◯1389で波音が使用していた日本刀と同じ物

 建物の多くは損壊していて、草木が生い茂っている

 道路はガタガタで、時々車が大きく揺れる


千春「(声 モノローグ)人間には悪いところも少なくはありません・・・人間は弱く・・・傷付きやすい生き物なのに・・・破壊や殺戮を繰り返します・・・その上で過ちを犯した人間は後悔し、学び、より良い未来を築こうと精進してきたからこそ、今日も栄えているのです」


◯1434波音博物館(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428、◯1430、◯1432と同日

 ◯1426の続き

 一人波音博物館の中にいる制服姿の早季

 波音博物館は開館時間外で暗く、展示物を照らすための照明しか明かりはない

 波音博物館の中は広くたくさんの物が展示されている

 展示物は波音、奈緒衛、凛が生きていた時代の生活用品や、戦いの道具、波音町にまつわる資料など

 波音博物館は早季以外に誰もいない

 早季は波音の手記を見ている

 波音の手記は巻物のような和紙に書かれており、綺麗に展示されている

 展示ガラスには”波音物語(波音の手記)”と書かれたプレートが貼られている

 プレートには波音物語の説明が書いてある


千春「(声 モノローグ)波音物語のように、人は人に強い影響を与えることが出来ます。仕事、食生活、趣味、金銭感覚や思想までもが、他人に影響を受けるのが人間なのです。それついて良し悪しはありません。人間の意志が脆いと言われたら、その通りだと私は思います。(少し間を開けて)だけど・・・私は早季のような考えは持っていません」


◯1435滅びかけた世界:道路(昼過ぎ) 

 ◯1208、◯1209、◯1211、◯1220、◯1221、◯1226、◯1233、◯1235、◯1239、◯1241、◯1243、◯1246、◯1251、◯1253、◯1255、◯1259、◯1261、◯1263、◯1265、◯1275、◯1277、◯1290、◯1294、◯1296、◯1297、◯1298、◯1299、◯1415、◯1419、◯1425、◯1427、◯1433と同日

 ◯1427の続き

 ナツは道路を歩いている

 ナツはスズが向かった方へ目指している

 建物の多くは損壊していて、草木が生い茂っている

 道路はガタガタで、亀裂が入っている場所もある


千春「(声 モノローグ)何度だって過ちを犯し、何度だって学ぶのが人間なのです。長い間立ち止まったとしても、必ず前に進もうとします。それは人間に限ったことではないのです。ひっくり返った亀は、立ち直ろうとして足を動かします。でも亀一匹の力では、永遠にひっくり返ったままでしょう。(少し間を開けて)亀を助けるのは、地球、未来、過去、自然、仲間の亀ですか?いいえ・・・違います・・・ひっくり返った亀を助けるのは、他でもない人間なのです・・・」


◯1436森(500年前/夜)

 ◯1424と同日

 曇り空

 月が雲に隠れていて、周囲は薄暗い

 山の道を進んでいる波音、奈緒衛、凛

 森の中にはたくさんの大きな木が育っている

 山の道は険しく、太く大きな木の根が地面から盛り上がっている

 凛のペースに合わせてゆっくり歩いている波音と奈緒衛

 奈緒衛が一頭の馬を連れている

 馬には荷物が乗せてある

 波音たちは話をしている


千春「(声 モノローグ)人間の優しい心は変わりませんから、私は彼らを信じ続けられます」


◯1437波音高校体育館/三年生を送る会会場(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428、◯1430、◯1432、◯1434と同日

 ◯1432の続き

 体育館の中には全校生徒が集まっており、その中には三年の双葉や一年の細田周平もいる

 体育館には大きなテーブルとパイプ椅子が並べられており、テーブルの上にはお菓子やジュースが置いてある

 一般生徒たちはテーブルに向かってパイプ椅子に座り、飲み食いをしながらステージを見ている

 朗読劇用の波音物語を持って体育館のステージの上に立っている鳴海、明日香、汐莉、雪音

 鳴海、明日香、汐莉、雪音は波音物語の朗読を行っている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の前にはマイクスタンドが置いてある

 明日香のことを白色の照明が照らしている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の後ろにはリードギター、サイドギター、ベース、ドラム、その他機材が置いてある 

 体育館の電気はステージの照明以外消えている

 上手側のステージの袖に菜摘がいる 

 下手側のステージの袖に響紀、詩穂、真彩がいる

 菜摘、響紀、詩穂、真彩は袖からステージを見ている

 嶺二は体育館二階の調整室にいる

 千春は体育館の後ろの方で鳴海たちの朗読を聞いている

 千春の位置からはちょうど体育館二階の調節室の窓ガラスが見えている

 千春は刃の欠けた剣を持っている

 千春の姿は誰にも見えていない

 生徒会に所属している何人かの生徒たちと、神谷を含む教師たちが体育館の壁際に集まっている

 生徒会の生徒と、教師たちの何人かはマイクを持っている


千春「(鳴海たちの朗読を聞きながら 声 モノローグ)私の存在が今後どうなろうと、私は人間たちを見放しません。人間たちが私から離れても、私は永遠に人間たちの味方でいます」


 明日香のことを照らしていた白色の照明が消え、青色の照明が鳴海、明日香、雪音のことを照らし始める


明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)武田軍の武士たちはしぶとい。斬られた分だけで斬り返そうと執拗に迫って来ている。厄介なことに、武田軍の武士たちは弓矢を放ち続けていた。仲間諸共道連れにして波音たちの命を狩ろうとする武田軍の武士の精神には、波音と奈緒衛の体力も奪われた」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら大きな声で)矢だ!!!!矢が来るぞ!!!!死体か馬の下に隠れろ!!!!奈緒衛!!!!そなたも早く!!!!」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら)分かってる!!」

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)矢が落ちて来る音が聞こえたその刹那、奈緒衛は死体で身を守った」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら)波音・・・俺は・・・お前の側にいたい」


◯1438森(500年前/夜)

 ◯1424、◯1436と同日

 曇り空

 月が雲に隠れていて、周囲は薄暗い

 山の道を進んでいる波音、奈緒衛、凛

 森の中にはたくさんの大きな木が育っている

 山の道は険しく、太く大きな木の根が地面から盛り上がっている

 凛のペースに合わせてゆっくり歩いている波音と奈緒衛

 奈緒衛が一頭の馬を連れている

 馬には荷物が乗せてある

 波音たちは話をしている


雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら 声)な、何を言っておるのだ!戦中なのだぞ!!」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら 声)すまん・・・今言いたくなったんだ・・・」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら 声)わ、私も・・・お主のことは嫌いではない!」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら 声)惚れておらぬのか・・・?」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら 声)奈緒衛のことが好きだ・・・(少し間を開けて)さ、されど今は・・・戦に集中しろ。良いな・・・?」

鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら 声)「あ、ああ。分かった」


◯1439波音高校体育館/三年生を送る会会場(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428、◯1430、◯1432、◯1434、◯1437と同日

 ◯1437の続き

 体育館の中には全校生徒が集まっており、その中には三年の双葉や一年の細田周平もいる

 体育館には大きなテーブルとパイプ椅子が並べられており、テーブルの上にはお菓子やジュースが置いてある

 一般生徒たちはテーブルに向かってパイプ椅子に座り、飲み食いをしながらステージを見ている

 朗読劇用の波音物語を持って体育館のステージの上に立っている鳴海、明日香、汐莉、雪音

 鳴海、明日香、汐莉、雪音は波音物語の朗読を行っている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の前にはマイクスタンドが置いてある

 鳴海、明日香、雪音のことを青色の照明が照らしている

 鳴海、明日香、汐莉、雪音の後ろにはリードギター、サイドギター、ベース、ドラム、その他機材が置いてある 

 体育館の電気はステージの照明以外消えている

 上手側のステージの袖に菜摘がいる 

 下手側のステージの袖に響紀、詩穂、真彩がいる

 菜摘、響紀、詩穂、真彩は袖からステージを見ている

 嶺二は体育館二階の調整室にいる

 千春は体育館の後ろの方で鳴海たちの朗読を聞いている

 千春の位置からはちょうど体育館二階の調節室の窓ガラスが見えている

 千春は刃の欠けた剣を持っている

 千春の姿は誰にも見えていない

 生徒会に所属している何人かの生徒たちと、神谷を含む教師たちが体育館の壁際に集まっている

 生徒会の生徒と、教師たちの何人かはマイクを持っている

 鳴海、明日香、雪音のことを照らしていた青色の照明が消え、白色の照明が汐莉のことを照らし始める


汐莉「(朗読劇用の波音物語を読みながら)明智の軍勢が謀反を・・・本能寺に・・・」


 汐莉のことを照らしていた白色の照明が消え、鳴海、雪音のことを青色の照明が照らし始める


鳴海「(朗読劇用の波音物語を読みながら)皆死んでおるようだな」

雪音「(朗読劇用の波音物語を読みながら)こんなところに長居をしても仕方があるまい。社殿に戻ろう、凛の体が心配だ」


 鳴海、雪音のことを照らしていた青色の照明が消え、白色の照明が明日香と汐莉のことを照らし始める


明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)波音と奈緒衛が武田軍の残党との決着をつけ、社殿へ戻ろうとしていた頃、明智光秀がおよそ一万を超える武士たちを集めていた。(少し間を開けて)我は天下!!天下は我なり!!そなたらは我と共に天下になるのだ!!奴の家臣が戦にいる今、我らは本能寺に行かねばならぬ!!この期は逃せない!!敵は本能寺にあり!!(少し間を開けて)後に本能寺の変と呼ばれるこの事件は、戦乱の時代と波音たちの運命を大きく狂わすことになる」

汐莉「(朗読劇用の波音物語を読みながら)信長様・・・ゲホッ・・・ゲホッ・・・波音様!!波音様!!いらっしゃいますか!!(少し間を開けて)信長様の危機を・・・波音様にお伝えせねば!!」

明日香「(朗読劇用の波音物語を読みながら)その特別な力によっていち早く信長の危険を察知した凛は、弱り切った体に鞭を打ち、馬に乗って夜道を走り抜けた」


 ステージの照明が全て消える

 鳴海、明日香、雪音がステージの下手側の袖に行き、交代して響紀、詩穂、真彩がステージに出る

 汐莉、響紀、詩穂、真彩は朗読に使っていたマイクスタンドを後ろの楽器がある方に持って行く

 菜摘は変わらず上手側の袖からステージを見ている


菜摘「(ステージの上の汐莉たちのことを見ながら)頑張れ・・・みんな・・・」


 汐莉たちは楽器の準備を終える

 白色の照明が汐莉、響紀、詩穂、真彩のことを照らし始める

 汐莉たちが演奏を始める

 汐莉はリードギター、響紀はサイドギター、詩穂はベース、真彩はドラムを演奏している 

 ボーカルは汐莉が担当している


汐莉「(朗読劇用のオリジナルソング1を歌いながら)この世は戦乱 馬の目は狂乱 町はがらんどう」


◯1440波音博物館(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428、◯1430、◯1432、◯1434、◯1437、◯1439と同日

 ◯1434の続き

 一人波音博物館の中にいる制服姿の早季

 波音博物館は開館時間外で暗く、展示物を照らすための照明しか明かりはない

 波音博物館の中は広くたくさんの物が展示されている

 展示物は波音、奈緒衛、凛が生きていた時代の生活用品や、戦いの道具、波音町にまつわる資料など

 波音博物館は早季以外に誰もいない

 早季は波音の手記を見ている

 波音の手記は巻物のような和紙に書かれており、綺麗に展示されている

 展示ガラスには”波音物語(波音の手記)”と書かれたプレートが貼られている

 プレートには波音物語の説明が書いてある


早季「(波音物語/波音の手記を見ながら)時間切れですよ・・・菜摘・・・」


 早季は波音物語/波音の手記を見るのをやめる

 波音物語/波音の手記に背を向ける早季

 少しすると波音博物館の壁や角から少しずつ水が出てくる

 水はゆっくり早季の方へ流れて行く

 早季の足元には水が溜まっている

 早季の足元に溜まった水は渦を作る

 早季の足元に出来た水の渦はゆっくり宙に浮かび始める

 早季の目の前には水の渦が浮かんでいる

 宙に浮かんだ水の渦は2mほどの大きさになっている

 早季の目の前にある宙に浮かんだ水の渦の中心が開く

 水の渦の中心は波音高校の体育館のステージ裏と繋がっている

 水の渦の中心から汐莉の歌声が聞こえている


汐莉「(朗読劇用のオリジナルソング1を歌いながら 声)謀反が忘却させた3つ魂 巡り会うか」


 早季は水の渦の中心を通って波音高校の体育館のステージ裏に行く

 早季が水の渦を通って少しすると、水の渦の中心が閉じ波音高校の体育館のステージ裏との繋がりは途絶える

 宙に浮かんだ水の渦は徐々に小さくなり、ゆっくり床に流れ降りる

 波音博物館の床には水たまりが出来ている

 床に出来た水たまりは流れて行き、波音博物館の壁や角へ吸い込まれて消える


◯1441波音高校体育館/三年生を送る会会場(午前中)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428、◯1430、◯1432、◯1434、◯1437、◯1439、◯1440と同日

 ◯1439、◯1440の続き

 体育館の中には全校生徒が集まっており、その中には三年の双葉や一年の細田周平もいる

 体育館には大きなテーブルとパイプ椅子が並べられており、テーブルの上にはお菓子やジュースが置いてある

 一般生徒たちはテーブルに向かってパイプ椅子に座り、飲み食いをしながらステージを見ている

 汐莉、響紀、詩穂、真彩が朗読劇用のオリジナルソング1を演奏している

 汐莉はリードギター、響紀はサイドギター、詩穂はベース、真彩はドラムを演奏している 

 ボーカルは汐莉が担当している

 汐莉たちの前にはマイクスタンドが置いてある

 白色の照明が汐莉、響紀、詩穂、真彩のことを照らしている

 体育館の電気はステージの照明以外消えている

 上手側のステージの袖に菜摘がいる 

 下手側のステージの袖に鳴海、明日香、雪音がいる

 鳴海、菜摘、明日香、雪音は袖からステージを見ている

 嶺二は体育館二階の調整室にいる

 千春は体育館の後ろの方で汐莉たちの演奏を聴いている

 千春の位置からはちょうど体育館二階の調節室の窓ガラスが見えている

 千春は刃の欠けた剣を持っている

 千春の姿は誰にも見えていない

 生徒会に所属している何人かの生徒たちと、神谷を含む教師たちが体育館の壁際に集まっている

 生徒会の生徒と、教師たちの何人かはマイクを持っている


汐莉「(朗読劇用のオリジナルソング1を歌いながら)今晩の彼女は傷心にならん 大波を背に復讐心を捨て去れん」


 菜摘は変わらず上手側の袖からステージを見ている


早季「お元気そうで・・・菜摘・・・」


 驚いて振り返る菜摘

 菜摘の後ろには制服姿の早季が立っている


菜摘「(振り返ったまま)さ、早季ちゃん・・・」

早季「あれから体は軽くなりましたか・・・」

菜摘「(振り返ったまま)う、うん。凄く楽になったよ」

早季「菜摘が学校に戻りたいと言うから、病を少し抑えたんです・・・(少し間を開けて )海人の魂を持つあなたに・・・幸福を噛み締める猶予を作りました・・・」


 菜摘はステージに背を向け早季のことを見る

 鳴海は変わらず上手側の袖からステージを見ている

 菜摘がステージに背を向けて誰かと喋っていることに気づく鳴海

 鳴海の位置からでは菜摘の喋っている相手が早季だと分からない


鳴海「(後ろ姿の菜摘を見ながら)菜摘・・・誰と喋ってるんだ・・・」


 鳴海の脇腹を突く明日香


明日香「(鳴海の脇腹を突きながら)ちょっと、ライブに集中してよ」

鳴海「(後ろ姿の菜摘を見るのをやめて)わ、悪い」


 鳴海は再びステージを見る

 菜摘はステージに背を向けたまま早季と話をしている


早季「菜摘・・・楽しい学校生活は終わりです・・・」

菜摘「断れないの・・・?」


 早季は頷く


早季「あなたと南汐莉の力は地球を守るためにあります・・・奇跡で最悪な時代を回避しなければいけません・・・それがあなたたちの運命です・・・(少し間を開けて)未来のために・・・代償を払ってもらいますよ、菜摘」


 少しの沈黙が流れる 

 菜摘は振り返り、ステージで歌っている汐莉のことを見る


汐莉「(朗読劇用のオリジナルソング1を歌いながら)名はあれど知られぬ恋 他者を想えば破滅路上」


 菜摘はステージを見るのをやめ、再びステージに背を向ける


菜摘「早季ちゃん・・・ここじゃないところで・・・話って出来ないかな・・・」


 少しすると、菜摘と早季がいるところの床の隙間から水が出て来る

 菜摘は床の隙間から水が出て来ていることに気付く

 水はゆっくり早季の方へ流れて行く

 菜摘は水の動きを見ている

 早季の足元には水が溜まっている

 早季の足元に溜まった水は渦を作る

 早季の足元に出来た水の渦はゆっくり宙に浮かび始める

 菜摘と早季の目の前には水の渦が浮かんでいる

 菜摘と早季の目の前に浮かんだ水の渦は2mほどの大きさになっている

 菜摘の早季の目の前にある宙に浮かんだ水の渦の中心が開く

 水の渦の中心は緋空寺の境内と繋がっている


早季「緋空寺に行きましょう・・・」

菜摘「うん」

 

 宙に浮かんだ水の渦の中心から見える緋空寺の境内は、雑草が生い茂り、かつて舗装されていたであろう道は砂利で荒れ果てている

 菜摘と早季は水の渦の中心を通って緋空寺の境内に入る

 菜摘と早季が水の渦を通った後すぐに水の渦の中心は閉じ、緋空寺の境内との繋がりが途絶える

 宙に浮かんだ水の渦は誰にも見えていない

 宙に浮かんだ水の渦は徐々に小さくなり、ゆっくり床に流れ降りる

 菜摘と早季がいたところの床には水たまりが出来ている

 床に出来た水たまりは流れて行き、体育館の床へ吸い込まれて消える


汐莉「(朗読劇用のオリジナルソング1を歌いながら)彼女は戦に好かれ 彼をさよなら 私は彼女と彼を想い 病と出会う」


 汐莉たちが演奏を終え、汐莉たちを照らしていた白色の照明が全て消える

 響紀、詩穂、真彩がステージの下手側の袖に行き、交代して鳴海、明日香、雪音がステージに出る

 鳴海、明日香、汐莉、雪音はライブに使っていたマイクスタンドを少し前の方へ持って行く

 マイクスタンドを移動させている際に、鳴海は菜摘がいた方を見るがそこには誰もいない


◯1442緋空寺/境内(昼前)

 ◯1420、◯1421、◯1422、◯1423、◯1426、◯1428、◯1430、◯1432、◯1434、◯1437、◯1439、◯1440、◯1441と同日

 ◯1441の続き

 宙に浮かんだ水の渦の中心を通って緋空寺の境内にやって来た菜摘と早季

 寺は人の手入れが全くされていない

 寺の屋根の一部分は壊れている

 雑草が生い茂り、かつて舗装されていたであろう道は砂利で荒れ果てている

 手水舎に水は入っていない

 寺の賽銭箱はひっくり返っている

 話をしている菜摘と早季

 早季は制服を着ている


早季「あなたは受け入れる気が全くないようですね・・・」

菜摘「何を・・・?」

早季「本当の運命をです・・・」

菜摘「早季ちゃんが言ってること・・・望んでいることは私の運命じゃないよ」


 少しの沈黙が流れる


早季「では・・・」


 早季はポケットから将棋の駒の王を取り出して菜摘に見せる


早季「(将棋の駒の王を菜摘に見せながら)また将棋をしながら納得するまで話を続けますか・・・?(少し間を開けて)それとも・・・」


 早季は将棋の駒の王をポケットにしまい、右手を正面に真っ直ぐ伸ばす

 正面に真っ直ぐ伸ばしている早季の右手のひらの近くに、細長いナイフのような物が現れる

 細長いナイフは宙に浮かんでおり、少しずつ刃が伸びて行く

 宙に浮かんだナイフはゆっくり反り始め、刃先の逆側には柄のような物が出来る

 宙に浮かんだ細長いナイフのような物は、柄を含めると90cmほどの大きさになっている

 宙に浮かんでいるのは抜刀された状態の刀

 宙に浮かんでいる刀は、刃の伸びが止まり完璧に整えられている

 早季は刀の柄を握り、菜摘に向ける


早季「(菜摘に刀を向けながら)人らしく力で勝負をし、運命を見極めますか。白瀬波音の魂を持つ者よ」


 菜摘は目を瞑る

 菜摘は右手を開き、早季の方へ真っ直ぐ伸ばす

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。