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Chapter6生徒会選挙編♯11 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海

向日葵が教えてくれる、波には背かないで


Chapter6生徒会選挙編 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海


登場人物


滅びかけた世界


ナツ 16歳女子

ビビリな面も多く言葉遣い荒い。勤勉家。母親が自殺してしまい、その後は一人で旅を続けていたがスズと出会い行動を共にするようになった。


スズ 15歳女子

マイペース、ナツと違い勉強に興味なし。常に腹ペコ。食べ物のことになると素早い動きを見せるが、それ以外の時はのんびりしている。

ナツと共に奇跡の海を目指してやって来た。


老人 男

ナツの放送を聞いて現れた謎の人物。元兵士の男。緋空浜の掃除を一人でしている。Narumi Kishiと彫られたドッグタグを身に付けているがその正体は・・・






老人の回想に登場する人物


中年期の老人 男子

兵士時代の老人。


中年期の明日香 女子

老人ともう一人の兵士を見送りに来た、中年期頃の明日香。


七海 女子

中年期の明日香と同じく、老人ともう一人の兵士を見送りに来た少女。年齢は15、16歳。


老人と同世代の男兵士1 男子

中年期の明日香、七海に見送られていた兵士。中年機の老人、レキ、男兵士2と同じ隊に所属している。


レキ 女子

老人たちと同じグループの若い女兵士で、年齢は25歳前後。中年期の老人、男兵士1、男兵士2と同じ隊に所属している。


老人と同世代の男兵士2 男子

中年期の老人、男兵士1、レキと同じ隊に所属している兵士。


アイヴァン・ヴォリフスキー 男子

ロシア人。たくさんのロシア兵を率いている若き将校。容姿端麗で、流暢な日本語を喋ることが出来る。年齢は20代後半ほど。


両手足が潰れたロシア兵 男子

重傷を負っているロシア人の兵士。中年期の老人と出会う。






滅んでいない世界


貴志 鳴海(なるみ) 18歳男子

波音高校三年三組、運動は得意だが勉強は苦手。無鉄砲な性格。両親を交通事故で失っている。歳の離れた姉、風夏がいるが仕事で忙しいため実質一人暮らし状態である。文芸部副部長。 Chapter4の終盤に菜摘と付き合い始めた。


早乙女 菜摘(なつみ) 18歳女子

波音高校三年三組、病弱で体調を崩しやすい、明るく優しい性格。文芸部部長。鳴海と付き合っている。


白石 嶺二(れいじ) 18歳男子

波音高校三年三組、鳴海の悪友、不真面目なところもあるが良い奴。文芸部のいじられキャラである。高校卒業後は上京してゲームの専門学校に通うことを考えている。


天城 明日香(あすか) 18歳女子

波音高校三年三組。成績も良くスポーツ万能、中学生の時は女子ソフトボール部に所属していた。ダラダラばかりしている鳴海と嶺二を何かと気にかけては叱る。文芸部部員。夢は保育士になること。最近は響紀に好かれて困っており、かつ受験前のせいでストレスが溜まっている。


南 汐莉(しおり)15歳女子

波音高校に通っている一年生、文芸部と軽音楽部の掛け持ちをしている。明るく元気。バンド”魔女っ子少女団”のメインボーカルで歌とギターが得意。20Years Diaryという日記帳で日々の行動を記録している。Chapter5の終盤に死んでしまう。


一条 雪音(ゆきね)18歳女子

波音高校三年三組、才色兼備な女生徒。元天文学部部長で、今は文芸部に所属。真面目な性格のように見えるが・・・


柊木 千春(ちはる)女子

Chapter2の終盤で消えてしまった少女で、嶺二の思い人。


三枝 響紀(ひびき)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のリーダー兼リードギター担当。クールで男前キャラ、同性愛者、 Chapter3で明日香に一目惚れして以来、彼女に夢中になっている。


永山 詩穂(しほ)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のベース担当。おっとりとしている。


奥野 真彩(まあや)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のドラム担当。バンドの賑やかし要員。


早乙女 すみれ45歳女子

菜摘の母、45歳には見えない若さ美しさを保つ。優しい、とにかく優しい。愛車はトヨタのアクア。


早乙女 (じゅん)46歳男子

菜摘の父、菜摘とすみれを溺愛しており二人に手を出そうとすれば潤の拳が飛んでくること間違いなし。自動車修理を自営業でやっている。愛車のレクサスに“ふぁるこん”と名付けている。永遠の厨二病。


神谷 志郎(しろう)43歳男子

波音高校三年の教師。鳴海、菜摘、嶺二、明日香、雪音の担任。担当教科は数学。文芸部顧問。Chapter5の終盤に死んでしまう。


荻原 早季(さき)15歳女子

Chapter5に登場した正体不明の少女。


貴志 風夏(ふうか)24歳女子

鳴海の6つ年上の姉、忙しいらしく家にはほとんど帰ってこない。智秋と同級生で親友関係。仕事をしつつ医療の勉強をしている。


一条 智秋(ちあき)24歳女子

雪音の姉。妹と同じく美人。謎の病に苦しんでいたがChapter3の終盤にドナーが見つかり、一命を取り留めた。リハビリをしながら少しずつ元の生活に戻っている。


双葉 篤志(あつし)18歳男子

波音高校三年二組、天文学部副部長。


有馬 (いさむ)64歳男子

波音町にあるゲームセンター“ギャラクシーフィールド”の店主。千春が登場したゲーム、”ギャラクシーフィールドの新世界冒険”の開発者でもある。


細田 周平(しゅうへい)15歳男子

野球部に所属している一年生。Chapter5では詩穂に恋をしていた。


貴志 (ひろ)

鳴海の父親、事故で亡くなっている。菜摘の父、潤と高校時代クラスメートだった。


貴志 由夏理(ゆかり)

鳴海の母親、事故で亡くなっている。菜摘の母、すみれと高校時代クラスメートだった。


神谷 絵美(えみ)29歳女子

神谷の妻。Chapter5では妊娠していた。


波音物語に関連する人物






白瀬 波音(なみね)23歳女子

波音物語の主人公兼著者。妖術を使う家系『海人』の末裔、そして最後の生き残り。Chapter4の終盤、妖術を使い奈緒衛の魂を輪廻させ、自らの魂も輪廻出来るようにした。


佐田 奈緒衛(なおえ)17歳男子

波音の戦友であり恋仲。優れた剣術を持ち、波音とは数々の戦で戦果をあげた。Chapter4の終盤に死んでしまった人物。


(りん)21歳女子

波音、奈緒衛を慕う女中。緋空浜の力を持っており、遥か昔から輪廻を繰り返してきた。波音に輪廻を勧めた張本人。体が弱い。奈緒衛と同じくChapter4の終盤に死んでしまった人物。


明智 光秀(みつひで)55歳男子

織田信長と波音たちを追い込み凛を殺した。

Chapter6生徒会選挙編♯11 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海


◯589滅びかけた世界:波音高校に向かう道中(夕方)

 夕日が沈みかけている

 波音高校に向かっているナツ、スズ、老人

 三人は灰の入ったビニール袋を持っている

 ビニール袋の中は灰でいっぱいになっている

 建物の多くは損壊していて、草木が生い茂っている

 道には乗り捨てられた車、自転車、バイクが置いてある

 スズは頭にサングラスをかけている


老人「黒いサンタクロースみたいだろ」

スズ「サンタ・・・?サンタって何?」

老人「知らないのか?」

スズ「うん!!」

老人「サンタは髭面で、ガキにおもちゃを配ってるんだ」

スズ「ジジイもサンタなの?」

老人「いや、俺は・・・」

ナツ「遺体とゴミをごちゃ混ぜにして燃やす奴がサンタなわけない」


 少しの沈黙が流れる


老人「だから言っただろう、黒いサンタクロースみたいだって」

ナツ「(小声でボソッと)一緒にするな、老害が・・・」


◯590回想/滅びかけた世界:緋空浜(夕方)

 夕日の光が海に反射しキラキラと光っている

 ゴミの山があった場所には、灰の山が出来ている

 たくさんの灰が宙をふわふわと舞っている

 老人はシャベルを使って、灰をビニール袋に詰め込んでいる

 老人の作業を見ているナツとスズ

 スズは頭にサングラスをかけている

 灰でいっぱいになったビニール袋を結び、灰が外に漏れないようにする老人

 灰でいっぱいになったビニール袋を、ナツとスズがいる方へ雑に放り投げる老人


老人「ほら、君たちが持って行く分だ」


 灰が入ったビニール袋を見ているナツ 

 ビニール袋の中には遺灰のような物がある

 遺灰を見ているナツ


◯591回想戻り/滅びかけた世界:波音高校に向かう道中(夕方)

 夕日が沈みかけている

 波音高校に向かっているナツ、スズ、老人

 三人は灰の入ったビニール袋を持っている

 ビニール袋の中は灰でいっぱいになっている

 建物の多くは損壊していて、草木が生い茂っている

 道には乗り捨てられた車、自転車、バイクが置いてある

 スズは頭にサングラスをかけている


老人「明日は面白い場所に連れて行ってあげよう。おそらく、君らくらいの歳の子なら楽しめるはずだ」

スズ「面白い場所!?それってどこ!?」

老人「行ったら分かるよ」

スズ「行ったら分かる場所〜?ん〜・・・なっちゃん、どこだと思う?」

ナツ「知らない、興味ない、行きたくもない」

スズ「面白い場所なのに興味ないの〜?」

ナツ「ない」

スズ「なっちゃんには面白くない場所なのかな〜・・・」


 少しの沈黙が流れる


老人「ナツ・・・まだ怒ってるのか?」

ナツ「あんたはクズだ」

スズ「なっちゃん、やめなよ。ジジイを責めたって何も変わらないじゃん」


 再び沈黙が流れる


ナツ「スズ、私はあいつのこと・・・大っ嫌いだから」


 立ち止まる老人

 ナツは振り返ることもせず歩き続ける

 スズは一瞬立ち止まり老人のことを見るが、すぐにナツを追いかける

 老人はポケットからクシャクシャになったタバコの箱と、汚れたZIPPOライターを取り出す

 タバコを一本咥え、火を付ける老人

 煙を吐き出す老人

 老人は少し笑っている

 

老人「(タバコを咥えたまま少し笑って)行かないでくれ・・・必ず戻って来る・・・か・・・(少し間を開けて)裏切り者のクズ男に信頼は無しだな」


 歩き出す老人

敢えて今回は短めの投稿にしました、そろそろChapter6生徒会選挙編の一つの盛り上がりが近づいて来ています。

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