プロローグ 『やっぱり幼馴染みの中であぶれるのは気分悪い」
4Nドロイドです。
昔思いついたことを書き留めてたノートが見つかって、面白そうなやつを見つけたので続けたいと思います。
誤字脱字などを報告してもらえれば幸いです。
書きかけの小説の合間に書いていきたいと思いますので、アップは不定期になると思います。
もし、このストーリーの方が評価が上だったら、こっちに専念します。
俺は飛行機の窓側の座席に座ってた。俺たちは高校の卒業旅行で学年全員と先生達で飛行機に乗っていた。沖縄の4泊5日の旅行を終えて、東京に向かって帰宅中だった。
俺は窓の外をボーッと眺めながら音楽をイアホンで聴いていた。
ツンツンっと隣に座る幼馴染みの愛華が肩を叩き、イアホンを外す動作をした。イアホンを外すとー
「ねぇ〜隆史、どうして最近私たちとの付き合いが悪いの?」
愛華の隣に座るもう一人の幼馴染みの健斗も彼女の質問繰り返す。
「そうだぞ、タカ。お前、沖縄の旅行でもほとんど一緒じゃなかったじゃねえか」
実はこの二人旅行する前にお互いに6年半の両思いがやっと実った。二人からの相談受けてた俺はバカ二人をくっつける為にいろいろ手を尽くして、やっと二人がお互いに高三のバレンタインで告白した。そこまでは納得できる。素直におめでとうって言える。なのに。なのに。こいつらと来たら。
最初は些細な事だった。俺と健斗そしてクラスの中のいい男子数人で地区の格ゲーの大会に行く約束があった。この約束は三ヶ月前にした物だが、全員楽しみにしていたので、忘れたってことは絶対ない。この話題はほぼ確実に俺らが集まると出る。
それなのに、あいつは愛華とデートするって、当日入場する約束の時間の一時間半、受付が開始から一時間で閉まるので、遅れるあいつの分の安くない登録費と入場費を払った後に連絡しやがった。
俺らはデートならしょうがない。そう割り切ってた。なのに、学校で格ゲー大会のこと話すと、あいつは俺ら(ほぼ全員年齢=彼女いない歴)デートの自慢したりする。初めての彼女で浮かれたんだろうと大目に見てた。それでも、健斗の付き合いは続いてた。
俺と愛華と健斗の家は近所で、大体登校と下校は一緒だった。
二人が付き合い出してからは、俺がいるにも関わらず(向こうが「隆!一緒に帰ろう!」って誘ったくせに)バカップルトークや惚気を振りまいてた。しかも、俺がいると話しづらいと言って話さなくなったり。
とにかく、俺はこいつらの空気を読んで、「隆!一緒に帰ろう!」なんて誘いを断って、朝は早く出かけていた。教室で本を読んでると、あの二人が腕組んで入ってくる。すると俺の元に来て、「なんで今日はいなかったの?」などとふざけたことを聞いてくる。お昼なんて地獄だ。弁当を「あ〜ん」ってお互いに食べさせるのを三十分見せられることだってあった。こっちはこいつらまって購買の売れ残りのパン一つしかないのに。
とにかく、俺はもう二人にとって邪魔でしかないのだ。それなのに二人は俺に一緒にいろって言うんだ。
最近健斗と話が合わなくなったり、愛華とギクシャクするようになった。俺も正直、他の奴らといる時の方が断然楽しい。
「はぁ゛〜〜〜」
俺は二人の前で深く、大きな溜め息を吐く。
「タカどうした?」
「隆史どうしたの」
「お前らさ、ひょっとして無自覚?」
「えっ、ナニ?」
「お前ら本当に俺に付き合い悪いことを聞いてるのか?」
「モチロン。隆史が心配なんだよ」
「はぁ゛〜〜〜」
再び俺は二人の前で深く、大きな溜め息を吐く。
「お前らさ、俺がお前らと一緒にいてどんな気分か知ってて聞いてるのか?」
「いつも通りじゃないの?」
「もういい。俺は寝る。着陸したら起こしてくれ」
「おっ、おう」
その時だった。飛行機が大きく揺れて、シートベルトしてない同級生達が天井に叩きつけられて、落ちない。
あ、今墜落してるな。
そして俺の18年の人生は終わった。