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異性界物語  作者: めばるちゃん
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プロローグ的なやつ

 諸君らは「性」についてどうお考えだろうか。私は気が狂うほどに大好きだ。あぁいや変態的な意味では、あるのだが。昨今の時代の流れはほとほと呆れるほどに「性」について過剰ではなかろうか。男に生まれたのだから女体を欲するのはごく自然なことではないか?女に生まれたとしても私は同じ思考だったろう。

 人間なんて万年発情期だ。いつだってエロスについて思考を張り巡らせている。世界を平和に導くのだってエロスなのだ。脱線するが、みちびくってちょっと乳首ぽい発音だな。


 さて話はおおいに反れるが私は今異界の地に勃っている。なぜか?それは少し固く太く長い話になる。


 私は学生生活をマン喫中だった。学生というのは最高だ。そこらかしこにエロスが散発している。一度社会に出てしまえば世間体やら責任やらのせいでエロスについて真剣になれる時間が少なくなってしまう。でも働くお姉さんはエロいな間違いない。

 その反面、学生というのは常にエロスについて熟孝できる。形骸化した生活のなかに一縷の希望の光があるとすればそれはエロスなのだ。そんなエロスについて常に考えるとことができる。最高ではなかろうか。


 しかし、私はエロスのことについて考え過ぎてしまったようだ。常にエロスのことを考えているがゆえに周りの状況が把握できていなかった。


 そう、トラックだ。もう諸君らはお分かりだろう。私は例によって暴れ狂う暴走トラックによって轢死してしまったのだ。あぁなんとも無情!


 と思ったのも束の間、真っ白な空間に私は放り出されていたのだ。目の前には金髪碧眼のロリポップな美少女、少女というよりは幼女だ。その幼女がローブのようなものを羽織って、頭にわっかのようなものを浮かばせている。


 俗にいう天使だろう。幼女というものはいい。これは犯罪すれすれの変態的思考かもしれないが。幼女とは普通に考えればエロスの対象ではない。もしエロスの対象としている人間がいるならそれすなわちロリコン及びペドフィリアといった病気である。

 しかし、しかしだ。私には理解る。幼女というエロスが!澄みきった肌、穢れを知らぬ瞳、無知なる唇、艶やかさはなく幼さばかりの髪。髪の毛先から足の爪先まで、どこを切り取っても美しさしかなく、それは宝石のようだ。そこに性的興奮を覚えるのは致し方ないことなのかもしれない。見た目もさることながら内面もまたいとおしい。世間知らずの思考による無邪気なる性格。罪を背負うことすら知らぬ無邪気さは俗世間に蔓延る罪と罰を征することだってできるだろう。そんな幼女らといちゃこらしたい、支配したい、独占したいと思う気持ちは決して赦されることはない。そんな背徳なものが、抑えられぬ性欲となり顕現することは誰にも止められなかろう。


「おい、気持ち悪い顔してブツブツ言ってんなよ。」

「はて、幼女の口が悪いというのもまたベターな展開ではあるがほどよくマゾヒストたる精神をついてくるものだな。」

「意味わかんねぇこと言ってないでさぁ。少しは疑問に感じたりしないの?ここがどこだとか、なんで死んだはずなのに生きてるのだとか。」


 たしかに奇っ怪なことだとは思うが愛らしい幼女と二人きりならばこの状況がどれだけイレギュラーなことだろうが関係ないだろう。が、あえて口にはしないでおこう。


「ここは天国ではないのか?君も見た感じ天使のようだが。」

「天使なのは間違いないけどさぁ。ここは天国じゃねぇ。」

「ならここは?」

「うーん。何て言えばいいんだろ。異世界への入り口、かな?」


 わーお、異世界ですって。ありきたりな展開に諸君らは飽き飽きしないだろうか。近年流行りの異世界ブームに私も乗ろうということだろうか。


「異世界、ですか。私はニートでもなければいじめられっ子でもないですよ?」

「関係ねぇよそんなん。今の時代3人に1人は異世界に行けるんだわ。」

「他2人可哀想……。」

「まぁ行きたくないんだったら今から地獄に送るけどどーする?」

「異世界イキたいです!」

「んじゃ、頑張れ。」


 ということがあって私は異世界の地に勃っている。私に後悔があるとすれば金髪碧眼幼女天使ともっとおしゃべりがしたかったということと、異世界に来る際に洋服をもらってくればよかったということだろう。

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