第弐章 本書を読む前に知っておくべき事項
<弐の壱 本章について>
ここでは,本書を読む前に存在ぐらいは知っておいた方がいいものを紹介します.読むべき専門書などはたくさんあるでしょうが,とりあえず,自分はそんなに専門書を読まずに以下の書籍や施設に見学に行った程度で本書を書いています.本書を読む前にこれらを読んだり施設に訪れたりする必要はないように本書を書いているつもりですが,ガイドライン等についてはページ数を記載しておりますので,分からないところがあった時に参考にすると良いでしょう.
<弐の弐 参考資料>
本書を書く際に参考にした資料です.
〇 弐の弐ア WHO飲料水水質ガイドライン第4版(日本語)
前書「WHO飲料水水質ガイドラインから考える異世界での飲み水確保」にて記載したため省略.本書でページ数を記載する際は「WHOp(ページ数)」という書き方にて記載します.
〇 弐の弐イ 水道施設設計指針 2012 厚生労働省(浄水施設抜粋版)
水道施設の設計について書かれた指針です.上記のWHOのガイドラインに比べ専門用語も多く,ある程度の知識がないと理解するのも難しいため,存在だけ知っていれば良いかと思います.公益社団法人日本水道協会の出版物で,価格は16500円(税込)という中々の価格.ただ,一部抜粋版が厚生労働省のHPで何故か公開されていたので,本書ではそちらを参考に書いています.本書でページ数を記載する際は「設計p(ページ数)」という書き方にて記載します.
〇 弐の弐ウ 水道維持管理指針 2006 (浄水施設 水質管理抜粋版)
水道施設の設計について書かれた指針です.こちらもWHOのガイドラインに比べ専門用語が多く,存在だけ知っていれば良いかと思います.こちらも公益社団法人日本水道協会の出版物で,最新版の2016年版の価格は21250円+税という中々の価格.ただ,2006年版の一部抜粋版が厚生労働省のHPで何故か公開されていたので,そちらを参考に書いています.本書でページ数を記載する際は「管理p(ページ数)」という書き方にて記載します.
<弐の参 施設見学>
本書を書くときに,参考に訪れた施設です.無料・事前予約必要なしという,ファミリーや自由研究に来た小中学生ばかりの中で一人見学に行ける強いメンタルさえあれば,手軽に行ける施設です.また,今回行った横浜水道記念館は平日のせいか人がいなかったですし,水道関連施設は人気ないですから,1人で施設見学できる程度のメンタルの強さは水道関連を調べる際には必要かもしれません.東京都水の科学館と横浜水道記念館の技術資料館では撮影OKで,おそらく他の施設も撮影は問題ないとは思いますが,スタッフに聞いたり,館内の表示を確認するようにしましょう.
〇 弐の参ア 東京都水の科学館
前書「WHO飲料水水質ガイドラインから考える異世界での飲み水確保」にて記載したため省略.
〇 弐の参イ 虹の下水道館
前書「WHO飲料水水質ガイドラインから考える異世界での飲み水確保」にて記載したため省略.
〇 弐の参ウ 東京都水道歴史館
前書「WHO飲料水水質ガイドラインから考える異世界での飲み水確保」にて記載したため省略.
〇 弐の参エ 横浜水道記念館
近代水道を日本で初めて創設した横浜市の記念館.横浜駅から相鉄線で15分程度の「上星川駅」から徒歩15分程度と,アクセスは悪くありません.横浜市の西谷浄水場が隣接しており,申し込めばそちらの見学も一緒にできるようなので,周辺施設の点でも良いですね.
中の展示物は歴史と水道についての話で,上に書いた東京都の施設と規模や詳細こそ違いますが,特筆すべきことはなかったです.
しかし,3階のギャラリーや敷地内にある技術資料館は技術的な資料も多く,本書を書く際には非常に参考になりました.特に,日本最初の浄水施設である野毛山貯水場のフローシートが見られたのは,よかったです.