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俺の聖獣が初めてのバトルでヤバイ

「アオノリ!」


 俺がそう言うと頭の中にステータスが表示された。


 よかった日本語だ。一瞬謎の言語で表示されたらどうしようか悩んでしまった。


 ステータス

 武器スキル

 魔法スキル

 JOBスキル

 錬成スキル

 生活スキル



 6個の項目が表示された。どうやら選択して中身を覗かなくてはならないらしい。


 ステータスの表示と思うとステータスが表示された。


 名前  サガワ ヤマト  

 種族  エルフ

 性別  男

 年齢  20

 JOB   聖操者

 レベル 3

 HP    2/60

 MP    5/15

 STR   11

 DEX   7

 VIT   13

 INT   5

 MND   7


 ギフト

 無し


 スキル

 無し


 称号

 理の破壊者(フラグブレイカー)


 なんとHPが残り2しかなかった。どう考えても原因はミーサの肘打ちだろう。


 危なく少女に殺されてしまうところだった。



 奇妙だが、何故かレベルが上がって3になっていた。もしかしたらだが、一緒にいたミーサが兎を倒したからだろうか?


 転移者は何もしなくてもレベルが上がる。そんな上手い話はありえない。いやあり得るかもしれんが。



 冒険者ギルドの水晶で見た時と変わらず、女神のギフトは消えていた。


 ギルド水晶には映らない隠しスキルかもしれないと考えていたが違う様だ。


 魔王ウサギにはスキルを奪う能力があったか、レオに乗っている時だけ発動するスキルのどちらかだろう。


 俺は前者だと確信している。理由は簡単だ。俺は魔王ウサギから三回攻撃を受けた。消えたスキルも三個。間違いない。確定的に明らかだ。



 武器スキルの項目には、片手剣や両手剣など多種類の武器が表示されていたが、どれも薄いグレーで内容を見る事すら出来なかった。


 魔法スキルも同じで全てグレーになっていた。


 その反面、JOBスキルはどの職業のスキルでも選べるみたいだ。現在のスキルポイントは120と表示されていた。


 よく考えてからスキルを覚えるとする。幸い頭の中まではアップゥも手を出せまい。



 錬成スキルは鍛冶や彫金、木工など生産系スキルがならんでいた。今は必要なさそうなので生活スキルを表示する。


 生活スキルを表示して俺はガッツポーズを取る。選べそうな項目の中に語学スキルがあったからだ。


 ヴァチ国語、モアリオ語、サオカオ語、獣人語、古代語があった。



 アップゥはヴァチ国語で話していた様なので、ヴァチ国語を選択するとさらに表示が続いた。


 幼児レベル 5P

 子供レベル 10P

 大人レベル 20P


 言語にもレベルがあるんだな。早速覚える事にしよう。説明書きに[読み書きにも影響する]とあったので、俺は迷わず大人レベルを覚えた。


 もしかしたらアップゥは幼児レベルのヴァチ国語しか話せないのかもしれないな。


 俺は他に二つスキルを覚えるとメニューを閉じた。



 覚えたスキルは不意打ち(バックスタブ)短距離高速移動(とんずら)だ。


 不意打ち(バックスタブ)は50P


 短距離高速移動(とんずら)も50P


 残りスキルポイントが丁度0Pになった。


 選んだ理由は不意打ち(バックスタブ)で兎を仕留めてみたかったのと、もし魔王が現れた場合に短距離高速移動(とんずら)で逃げる為だ。


 深く考えた結果なので後悔はしない。絶対にだ。


 早速覚えたての短距離高速移動(とんずら)で森まで走った。



 いや~スキルって便利ですね。


 連続で短距離高速移動(とんずら)を使おうとしたら頭の中にリキャストタイム00:04:56と浮かんで来た。


 どうやら5分毎にしか使用出来ない様だ。


 なーんだスキルも不便だな。




 幾度か短距離高速移動(とんずら)を繰り返し、やっとのことでレオの前まで辿り着いた。


 レオヴァイザーへ乗り込もうとしたその時、森の中に女の子の悲鳴が響き渡る。



 慌ててレオヴァイザーに乗り込むとナビを確認する。MAPには救難信号の発信源が表示されていた。


 中心の緑の点にはミーサと書いてある。


 ミーサは街に向かっている様だが、赤い点がミーサを追いかけていた。何者かに追われている。


 俺はレオヴァイザーを立ち上がらせ救難信号の方へ走らせる。



 信号が近くなったので木の影から様子を見る。ミーサだ。


 そしてその側にはレオと同じくらいの大きさのカバの形をした機獣が居た。


 赤い目を光らせてミーサを狙っており、恐怖に怯えたミーサは腰を抜かして座り込んでしまった。


「た、助けて・・・」


 ミーサを助けたい。助けなくてはいけない。だが、レオヴァイザーでの攻撃方法がわからない。


 武器、武器は無いのか……だめだ。


 ドスドスドスッ!


 BUOOOOO!!


 そうこうしている内にカバ機獣がミーサに向かって突進を開始する。


「こうなったら一か八かだ!うおぉおおおおおおおおおおおお!!」


 俺は不意打ち(バックスタブ)短距離高速移動(とんずら)を使い、疾風の様に加速して、カバの死角から脇腹に体当たりした。


 プッピッガン!


 どこかで聴いた事のある様な衝撃音がさく裂する。カバの機獣は回転しながら空高く吹き飛んだ。


 ズッガーン!ズッガーン!


 回転しながら何回かバウンドした後、街の城壁を突き破って止まると、激しい光を放ちながらカバ機獣は爆発した。




 街のど真ん中で。




「うわぁ・・・大変な事になっちやったぞ(2回目)」


 恐怖のあまりミーサは失禁し、気絶していた。


 ミーサに見られてないよな?


 タイミング的にはカバに襲われた時に気絶した様に見えたが。


 ミーサが「う・・・カバを・・・白いライオン・・・街に吹き飛ばして・・・」とうなされていた。




 俺はヴァチ国語を理解出来る事とガッツリ見られてた事を確認した。

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