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case7 謎多き二人組

祝!深夜投稿にも関わらずユニークアクセス100人突破!←志ひっく…


てな訳で…(訳か?)

作業中に聴く曲紹介その2

One Directionで

What Makes You Beautiful

Live While We're Youngの二曲をどうぞ!

一悶着あったけど、僕は今日三回目になる街門まで来た。と言うのも、この街は仮にも王都なので防衛のために、街を囲むように造られた外壁の東西南北に設置されている門を通らなければ入れないのだ。

僕の住む村も、一応王都ハイドラと言う枠に入ってはいるけれど…農業を生業としているので、土地が広すぎて外壁で囲みきれないんだ。


「えぇ…そうです。…はい、アニエスです…王命で……」


今はアニエスが街門を通過するための確認を取っているところです。本当は、身分証明や通行料金が必要らしいけど…僕は勇者として特別扱いみたいだね!


──それは…出来ない……だけどっ…

でもねぇ……こっちも都合が……──


あれ?なんか向こうの窓口から争ってるような声が聞こえる…

街門は、ちょうど引き戸をでっかくしたような構造で、中央に支柱があるんだ。その門の両端の2ヵ所が窓口になっていて、僕たちは左端で受付をしているんだけど…その隣、右端の窓口でトラブルが起きてるみたい。ちょっと見に行ってみようかな……



「…だから、お金ならあるから通してって言ってるの!貴様、我の行く道を阻む気かっ!?」

「そうは言っても、身分証明が出来ないとねぇ…出身地も言えない様じゃ……」


どうやら一組の男女が身分証明を出来なくて困ってるみたい。なんか服装が変だし、口調が…偉い人なのかな?あ、でもそれじゃ身分証明出来ないわけ無いかぁ。


「ちょっと落ち着けって。すいません、ちょっと事情が有りまして、身分証明とか出来ないんですけど…どうにかなりませんかね?」

「うーん…どうにかと言われてもねぇ、本当は通してあげたいんだけど、規則がねぇ……」

──…さぁ、確認が……れたので、行きま……クシア。あれ?ルクシ……──


何か訳アリみたい。悪い人には見えないんだけどなぁ…助けてあげたいけど、きっと僕じゃどうにも出来ないよなぁ……


「ルクシア!何やってるんですか。」

「ひゃいっ!?」

「全く、一体何をブラついてるんですか…確認が取れたので行きますよ……あら?何か問題の様ですね」


び、びっくりしたぁ〜!呼び掛けられてたの全く気付かなかったよ…僕が見に来てる間に受付終わってたんだね。

少し、後ろ髪引かれるけど…仕方無いか。


「少し様子を見てきます。…ご苦労様です、どうされたのですか?」

「あっ、お疲れ様です!はい、実はですね…」


行っちゃったよ…まぁ僕としても気になってたし、助けてあげたかったからどうにかしてくれると良いんだけど……


「成程…因みに、貴殿方はこの後どちらに?」

「えっとですね、神殿?とか言うところへ。じゃないと魔法が使えないと聞いて」

「そうですか…もしやこれは…いえ、すいませんがこのお二方を通して下さい。私名義と言うことでお願いします。

ルクシア!予定変更です。このお二人を案内したいので、先に神殿へ向かいますよ」


やった!アニエスが通してくれたよ!

良かったぁ、このままじゃ心配でどうしようかと思っちゃった。ともあれ…気にならずに済んで、準備も捗るってものだよ!


「うんっ!」



/////////////////////////


「すいません、先程は街門を通れず困っていたところを助けて頂き、ありがとうございます」

「いえ、礼には及びませんよ。私も少々思うところが…」


結局、あの後一時間と少し歩いたところでようやく街へ辿り着けたんだが…ここでまさかの検門と言う罠に引っ掛かり、途方に暮れていた時に運良くこの人に助けて貰えた。

にしてもこの人…心配症かなんかか?思うところがどうとかって、まぁ今回はその好意で助かったんだから、素直に有り難いと思っておこう。


「ふっ…やはり我の実力を前にしては、如何に王都と言えども道を空けざるをいったぁぁ!?」

「バカ野郎。下らないこと言ってないで、助けて貰ったんだから礼ぐらい言えって」

「でも…いたっ!?ごめんなさい…本当にありがとうございました…」

「あっ、暴力いけないんだよー!」


なのに夏海ときたら…全く、本当にどうしょうもないな。

それはさておいて、俺達を助けてくれた大人っぽい騎手然としたこちらの女性がアニエス=ディエシードさん。

一緒に居たこっちの子…と言っても、夏海と同じくらいか。如何にもと言った感じの村人姿に短剣をぶら下げてるのがルクシア=ロスフィエ君…どうにもこの言動のせいか子供っぽく見える。

そう言えばさっき、予定変更と言っていたが大丈夫なんだろうか?


「さっき、予定変更って聞いたんですけど…迷惑じゃ無かったですか?」

「あぁあの事ですか。構いませんよ、多少前後はしましたが…どちらにせよ今日中には向かわないといけなかったので。

っと、着きましたよ。ここが神殿です!私は先に手続きをしてきますね」


ほおぉーここが…歴史や古代の西洋なんかに興味があるわけじゃ無いし、特に信仰しているとかも無いが…こうして見ると圧巻だな。

やはりゲームなんかの画面で見るのとは大違いだ、なんと言うか雰囲気とか……と、二人も似たようなもんだな。


「うわぁ凄ーい!でっかくて、きれー…」

「ようやく我もここまで辿り着いたか…長い道のりだった、だが遂に…!」


あぁー…そうだな、ウン何も見なかったことにしておこう。同じだと思うとなんか癪だ。


「三人分、手続きしてきましたよ、今から出来るそうです。」

「やったー!私いっちばん乗り〜♪」


はぁ…全く夏海は…、まるで落ち着きが見られ…

──ドオォーーォン!!──


「キャァーーー!」

「なっ、何があった!?」

「うわっ、爆発音!?」

「ふふっ、やはりそうでしたか…すいません!少し見に行ってきます!」


い、一体何があったんだ!?アニエスさんが何か言って…ってそれどころじゃない!

爆発音の後に、夏海らしき悲鳴が…まさかあいつ、また調子乗って…ったく、つくづく迷惑な奴だ。

アレをどうにかしないとこの先大変だぞ…と、俺もいった方が良さそうだな。

いやーようやく調査団一行と転移組が出会いましたねぇ

にしても夏海たんのダメ人間っぷり炸裂

まだまだ先は長そうですヽ(;´▽`)/


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