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お姉ちゃんは異世界人  作者: こってりン
1/3

日常ですか

ここはどこにでもある普通の住宅街

そんな場所に普通に暮らしていた青年がいた。その青年の容姿はモテたいのか、髪の毛を遊ばせている。少しナルシスト気味であるが周りの評価は普通だった。


「う〜ん、どうしたらモテるかなぁ」


そんなことばかり考えている普通の青年だった。


「どうしたの?忍ちゃん」


この青年の名前は土屋 忍17歳。高校への通学中不意に声をかけられた。


「ちゃん付けはやめてよ。未香姉ちゃん」


青年は振り返って文句を言った。


「ぶつぶつ言って歩いてたら危ない人みたいだよ。そんなんだから弟みたいに放っておけないんじゃない」


そうこの人は近所に住んでいる姉弟同然に育った女の子で、名前を東雲 未香という。


(いつ見てもグラマラスな体つきだなぁ顔も綺麗だし。姉弟同然に育ったから恋愛感情はないけど、未香姉ちゃん目立つからそのせいでモテないのかなぁ)


「何か失礼なこと考えてるでしょ」


「ギクッ⁉︎」


「顔でわかるんだからね」


(昔から鋭いんだよなぁ未香姉ちゃんは、あんまり変な事考えないで今はモテる事を考えるかな)


「もぅ!また考え事してる。お姉ちゃんにはわかるんだからね」


「どうやったらモテるか考えてただけだよ」


「またそんな事考えてたの。それはお姉ちゃんで解決してるでしょ」


「そうならないようにがんばってるんじゃないか」


「そんなに私じゃダメなの」


泣きそうな顔で見つめる彼女は、上目遣いでモジモジしていた。そんな姿を周りが見逃すはずもなく見惚れていた。


(こうなるから嫌なんだよなぁ)


周りから見たら贅沢な悩みである。だがしかし新しい恋をしたい忍は周りが見えなくなっていて、嫉妬の視線をスルーしていた。


「じゃあ未香姉ちゃん。俺は先に行くから」


そう言って忍は走り出した。


「あっ!?待ってよ〜 一緒に行くのに声掛けたのに〜」


こうして忍の1日は今日も始まった。






と思ったが、忍にはもう一人の姉がいたのだった。


「よっ! 忍 ま〜た未香を巻いてきたのかよ」


門に背中を預けて気だるそうにしているのは黒井 昴。二人目の姉だった。


「スーさんか。だって未香姉ちゃんが一緒だと目立つからさ」


「まぁあいつは綺麗だからなぁ。でもあいつと一緒にいてやらないとナンパ地獄だぞ」


「もう慣れてるから平気でしょ。怒らせると恐いしさ」


「お前が一緒にいてやらないから不機嫌なんだろ。いつまでたっても弟離れできない奴だな」


(スーさんも似たようなもんじゃないか)


「ん?何か言ったか?」


「別に何も言ってないよ」


「本当か〜? まぁいいや。

おっ!未香が見えてきたな」


「やべっ!じゃあスーさん俺先に行くから後よろしく〜」


「おぅ。あんま未香困らせんなよ〜」


こうしてやっと忍の1日が始まるのだった。







適当に書いてるので不定期です。なので感想や指摘は受付ますが、催促は勘弁して下さい。

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