日常ですか
ここはどこにでもある普通の住宅街
そんな場所に普通に暮らしていた青年がいた。その青年の容姿はモテたいのか、髪の毛を遊ばせている。少しナルシスト気味であるが周りの評価は普通だった。
「う〜ん、どうしたらモテるかなぁ」
そんなことばかり考えている普通の青年だった。
「どうしたの?忍ちゃん」
この青年の名前は土屋 忍17歳。高校への通学中不意に声をかけられた。
「ちゃん付けはやめてよ。未香姉ちゃん」
青年は振り返って文句を言った。
「ぶつぶつ言って歩いてたら危ない人みたいだよ。そんなんだから弟みたいに放っておけないんじゃない」
そうこの人は近所に住んでいる姉弟同然に育った女の子で、名前を東雲 未香という。
(いつ見てもグラマラスな体つきだなぁ顔も綺麗だし。姉弟同然に育ったから恋愛感情はないけど、未香姉ちゃん目立つからそのせいでモテないのかなぁ)
「何か失礼なこと考えてるでしょ」
「ギクッ⁉︎」
「顔でわかるんだからね」
(昔から鋭いんだよなぁ未香姉ちゃんは、あんまり変な事考えないで今はモテる事を考えるかな)
「もぅ!また考え事してる。お姉ちゃんにはわかるんだからね」
「どうやったらモテるか考えてただけだよ」
「またそんな事考えてたの。それはお姉ちゃんで解決してるでしょ」
「そうならないようにがんばってるんじゃないか」
「そんなに私じゃダメなの」
泣きそうな顔で見つめる彼女は、上目遣いでモジモジしていた。そんな姿を周りが見逃すはずもなく見惚れていた。
(こうなるから嫌なんだよなぁ)
周りから見たら贅沢な悩みである。だがしかし新しい恋をしたい忍は周りが見えなくなっていて、嫉妬の視線をスルーしていた。
「じゃあ未香姉ちゃん。俺は先に行くから」
そう言って忍は走り出した。
「あっ!?待ってよ〜 一緒に行くのに声掛けたのに〜」
こうして忍の1日は今日も始まった。
と思ったが、忍にはもう一人の姉がいたのだった。
「よっ! 忍 ま〜た未香を巻いてきたのかよ」
門に背中を預けて気だるそうにしているのは黒井 昴。二人目の姉だった。
「スーさんか。だって未香姉ちゃんが一緒だと目立つからさ」
「まぁあいつは綺麗だからなぁ。でもあいつと一緒にいてやらないとナンパ地獄だぞ」
「もう慣れてるから平気でしょ。怒らせると恐いしさ」
「お前が一緒にいてやらないから不機嫌なんだろ。いつまでたっても弟離れできない奴だな」
(スーさんも似たようなもんじゃないか)
「ん?何か言ったか?」
「別に何も言ってないよ」
「本当か〜? まぁいいや。
おっ!未香が見えてきたな」
「やべっ!じゃあスーさん俺先に行くから後よろしく〜」
「おぅ。あんま未香困らせんなよ〜」
こうしてやっと忍の1日が始まるのだった。
適当に書いてるので不定期です。なので感想や指摘は受付ますが、催促は勘弁して下さい。