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第1幕 〜休暇〜

私はとても疲れていた。

弁護士として有り難い事なんだが、仕事、仕事の毎日で、まともな休みも無く働き尽くめだった。

40歳も見えてきたというのに、未だ家事をしてくれるような奥さんもいない……。今日の仕事も終わり、

家に帰り同じサイクルであとは寝るだけだと、パソコンのメールを開いた。そこには、仕事が2件同じくして、急遽キャンセルとなった事を知らせる通知があった。私はその仕事2件にとりあえず3日間を空けており、思いがけず私は3日間の連休を得る。すぐ私が思いついたのは遠くに行く。都会の喧噪を外れ、どこか遠くに、本当にもう遠くに行きたいと思った。そして穏やかな時が流れるような所。まず私は沖縄だと、ズバリ沖縄だと思っていた。南国の香り漂うパスポート要らずで、異国を感じるような遠くに来たった感。しかし、よく考えると、沖縄は今やかなりの観光地だ。私は一人旅だし、寂しい奴だし、何だか気が引ける……。もっとお一人様でも心穏やかに気兼ねなく過ごせるような……島。そうマイナーな島を探した。それが八丈島だ。こういう事を灯台下暗しというのか。東京都民でいながらその存在はあまり知られていない……ような気がする。私だけか?とにかく私はインターネットで探し出した八丈島に感動した。羽田空港から55分。東京都亜熱帯区“八丈島”海、温泉、新鮮な魚料理。名産はトビウオのお寿司。実に食べてみたい。さらに伝統文化の絹織物、黄八丈。観光としての見所も十分だ。

そして、光るキノコ、そう光るキノコ……光るキノコ?キノコが黄緑色に光っている……なんだこの神秘を地でいくような植物は……。色んな事に興味をそそられ、手早く飛行機のチケットと手頃な民宿を予約。私は八丈島へと向かう。そこで私はあかりさんと出会い、そして、いつぶりだろうか?あんな涙を流したのは……。



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