第48話
「社長!」
「何よ、桧山。いつもなら静かなのにどうしたの?いきなり」
「喜ばしくも美月が妊娠をしたようです。そう言う理由で会社の方を休むことが増えるかと思うのですが、なんとか有給休暇にしてもらえないでしょうか?これからなにかと出費も増えるでしょうし。まずは、出産費用。それから今暮らしているところは二人暮らしにはいいのですが、子供が増えるとなると手狭かと思うので、どうにかマイホームをとも思っています」
「何よ。その喜ばしい報告!マイホームがどうしたの?そんなのは私が出産祝いでドーンとプレゼントするわよ。ああ、どんな家がいいかしら?デザイナーとも相談しなきゃいけないわねぇ」
「どうしたんですか?社長。そんなにそわそわして」
「なんと美月が妊娠したらしいのよ。出産祝いに桧山に一軒家でもプレゼントしようと考え中」
「へぇ、おめでとうございます!」
そのごワラワラと社員が集まり、皆でお祝いムードになりました。
「私は安産祈願のお守り作りますね!」
「聖さんが作ったものならご利益がありそうですね」
リヒトさんとネロさんは複雑そうだった。
「精霊王として私は美月さんに祝福を!」
「あ、私も天使として美月さんに祝福を!」
「私は何をすればいいのでしょう?」
ルチアーノさんが困ってます。
「俺、『おめでとうございます』って言っただけだ。それでもいいと思う(多分)」
「桧山さん、おめでとうございます」
「桧山さん、おめでとうございます。お誕生までに赤子用のプログラムソフトを作ります。少しでも夜泣きが減るようにとかそういうやつを」
「あ、美月が喜びます。ありがとうございます。皆さんもありがとうございます!」
ネロさんとリヒトさんはどうするんだろう?
「美月の意見も聞きたいけど、私と対面とか危ないのよね。アウラ~。亜空間に美月と私を入れてくれる?」
「了解です。安全ですね」
「久しぶりね、美月。太ったわね、妊娠すると太るものなの?」
「やだ~。これは幸せ太りよ。今後悪阻で痩せる予定。亜空間でわざわざどうしたの?」
「二人に出産祝いで一軒家をプレゼントしようと思うんだけど、デザインとか希望ある?」
「うんとねー。収納スペースが多い方がいいな。憧れてるのはアイランドキッチン。広い作業台があれば手作りで餃子とかもできるわよね~」
「それだけ?」
「うん」
「欲のない子ねぇ」
「あ、掃除がしやすい方がいい。吹き抜けにファン?は格好いいけど、電気代とか掃除の仕方を考えるとどうなんだろう?って思うんだ。せっかく一軒家だから、年をとっても暮らせるような造りの方がいいなぁ」
「あるじゃない、欲」
「おねえちゃんの妹だもん」
「そうね。これを元にデザイナーさんと相談するわ」
「え?建売とかじゃなくて、完全注文住宅?」
「フルオーダーよ?任せて!このお姉様からのプレゼントなんだから」
家を誕生祝い??スケールが大きい。お金あるのはわかるけど、すごいなぁ。フィクションだけど。私が書いてるんだけど。




