第31話
なんてことでしょう。刀は牢の外。私達は全員牢の中に閉じ込められてしまいました。
なんでリヒトさん・ネロさん・アウラさんは余裕な顔してるの?
「やはりな、お前なら刀のところに必ず全員引き連れてやってくると思ったが、予想通りすぎてちょっと面白くない」
「そうですか」
せめて牢は男女分けるべきだと思うんですけど?っていうかココどこ?
「うちの地下牢よ。あの執事。嘘を吐いたのね?いい根性してるじゃない?」
「『仕事で留守』っていうのはあながち間違ってはいないですよ?」
桧山さん、なんで擁護意見かなぁ?
「まぁ?魔力の無い最上朔夜なんか大したことないのだとその牢の中で思い知るといい。ハハハハハ」
笑い声が遠ざかります。
「アウラ、ココは魔法使える?」
「無理っぽいです」
「亜空間には?」
「「「行けますよ~」」」
「大神君、リヒト、鉄格子は爪で斬れるかしら?」
「余裕っす」
「いけるでしょう」
大神君…役に立ちたいんだね。
「そんじゃ、作戦ね。大神君とリヒトが鉄格子斬って、ネロ・アウラで亜空間経由で志和神社に避難」
「事務所じゃないんですか?」
「事務所はお父様とミトに制圧されてる可能性高いから、とりあえず安全な場所として、志和神社。あそこは私に害をなすものは入れないことになってるから」
いつの間にそんな仕様に?
作戦は実行されました。
「今後、亜空間に逃げられないし、魔法も使えない仕様の鉄格子でも登場するのかしら?面倒よね~」
神社の入り口で叫ぶヒトが二人。
「なんなの?これ以上進めないって」
「なんの罠だ?コレは」
「はぁ、お父様とミトが早くもココに目を付けたみたいね。物理的結界も3重だし。二人とも私に害をなす気マンマンみたいね」
神社に入れない時点で…。
「その刀を下さらない?いい刀じゃない?もしかして、今までいろんなライバル社をその刀で蹴落としてたの?情けないわね、実力がなくて刀に頼りっきり。お母様がやられた原因ってお父様がお母様に嫉妬してお母様の魔力を奪ったからじゃなくって?」
あ~、それならあり得るかも。
「そんなわけないだろう?私の実力は十分だ!」
「私に一太刀も浴びせられないのに?VS.鉄扇でリーチの長い刀と引き分けてるんですもの。実力あるのかしら?私の魔力も奪ったままだし?ああ、その魔力まさか隣のミトにあげちゃったりしたの?ミトはパパ活?JKみたいなことをするオツムね~」
相手を挑発してるのか単に言いたいだけなのか、読めないところが恐ろしい。
「私に刀を渡せないくらい実力が伴わないんだもの。仕方ないわよね。私が部下に命令すればお父様もミトもすぐにあの世行きよ?どうする、刀を私に渡す?ここであの世に行く?ここは神社だもの。すぐに弔われるわよ?
社長はいつ・どこでも余裕たっぷりですね…。実力が伴ってるからOK?




