第26話
あの首相、これまでに‘ツクヨミセキュリティ’にというか社長にというか50億近く支払いあるけど大丈夫なのかなぁ?政治家として安泰だったハズなのに、まさかの借金生活になるんじゃ…って私が心配することじゃないか。
社長がテイムした中東の伝説の生き物は‘うさちゃん’と呼んでます。
あ、でもヒト形態の時は中性的だなぁ。うーん、可愛くすればできそうだけど、中性的な魅力の方が…。男装の麗人みたいな?私は新たな扉を開いてしまいそうだったのを全力で抑えました。
食費がかからないのが魅力的だと社長は言います。大神君はめっちゃ生肉食べますからね。食べ盛りの男子高校生だもの。あんまり言うと、大神君が不貞腐れますよ?
「今回はレオンちゃんと大神君で私を守ってくれてありがとう。お札だとどうしても一撃必殺みたいにならなくて…」
「聖はそれでいいのよ?私が守るから~」
「俺だ!」
「私よ!」
なんでしょう?私をどっちが守るかで喧嘩をしているようです。
「社員一丸で頑張りましょうね!」
と言っておいた。本当にレオンちゃんと大神君は仲悪いなぁ。
「私の矢だって、アウラ様が魔法をかけて下さらなければ魔族には石ころが当たったくらいのダメージだったでしょうね?」
ほらぁ。そういうことだからみんなで一緒に頑張りましょうよ!
「桧山が聖書を読むときに突然読み始めるから俺にもダメージがくるところだった」
…桧山さん。
「不可抗力です」
あれ?リヒトさんて何をしてたの?
「相手が魔族だと分かったんで傍観していました。俺がわざわざ出なくてもこのメンバーなら圧勝だろうと思ってたし、何よりも魔族の血は不味い!」
そのような理由で休んでいたんですか。私は結構頑張っていたのでリヒトさんがいなかったことに気づきませんでした。他の方々は気付いていたようです。大方の理由が「気配がしなかった」なんだけど、大神君は「匂いがしなかった」との理由でした。……フェンリルって何だろう?
「あら、リヒトはサボっていたの?減給でいいのかしら?そうよね?」
哀れリヒトさん。もらえるはずのお給料での社長の血が減るようです。
「今月は他の事業では他の連中を出し抜いて働く!」
「ホホホっその意気よ!」
なんだかリヒトさんが社長にうまく操られているようです。そんなに社長の血がいいのか……。
今回は現金での報酬もあって社長も機嫌がいいです。320億円の収入です。
「あぁ、なんか中東の連中が体制を整えてまた来るって言ってたわ。いちいち収入があると尚いいわね」
うさちゃんがプルプル震えています。ヒトの形態だけど、ペットみたいな感じだからなぁ。
「ちょうどいいわ、聖の家でうさちゃんを飼育してよ。餌代はかからないわよ。なんか陽の光を浴びているだけでいいんですって!」
動物だよね?私に懐いてくれるかなぁ?
「居候という形になるんでしょうか?」
「そうねぇ、うさちゃんは日本語も話せたから、うまくすると志和神社に馴染む可能性もあるわよ?」
中東育ちなのに?肌が日に焼けて褐色なのに?
うさちゃん。名前可愛い。




