第25話
久しぶりに全力で暴れられる。周りに社員がいたからなかなかできなかったのよね。
「へぇ、中東の伝説の生き物大集合しちゃったんだ。この生き物を殺すのは惜しいなぁ。私の方にへりくだったら、いただいていいかしら?優勝賞金とは別に」
「そんなことが出来たらな」
所詮は生き物、私の全力の気の放出に耐えられるかしら?私の方に遜るなら許してあげてもいいわよ?耐えてしかも私に遜る気がないなら私が全力で相手してあげるわ。
そういう思いで、伝説の生き物の方を私は見た。
何てことなの?伝説の生き物ってプライドは?お腹見せちゃってるよ。私に。
「そんなわけで、この子たちは私が頂くわ。他にはないの?」
「ちっ、体制を整えてまた来る」
「それはいいけど、優勝賞金は忘れずに振り込んでね~!っとさて、この子たちの食べ物は何かしら?毎食フォアグラとかトリュフだったら殺すわよ~」
伝説の生き物たちは一人のヒトになった。
「服を着なさい。あー、今はないわね。仕方ないわ、私のジャケットでも腰に巻いていなさい」
聖ちゃんに電話をした。
「聖ちゃん?メンズの服下着から上着まで一式こっちまで持って来てくれない?このさい大神君のお古でもいいわ。大神君、そこにいるんでしょ?下着はコンビニで調達。服は大神君のお古で構わないから一式を持ってくるように。わかったわね!」
NOと言えない日本人。果たして大神芯矢は日本人なのだろうか?
「で、何を食べるの?」
「自分は太陽にあたっているだけで満足です」
「ふーん、植物みたいねぇ。ま、食費がかからなくていいわ」
その頃の首相官邸。
「どうする?首相さん?めっちゃたくさんの魔族から俺達‘ツクヨミセキュリティ’の面々がここを守ったんだ。いくら出すつもりだ?」
「1億」
「え?マジで一兆っすか?いやぁ嬉しい限りですね」
「2億」
「え?耳が変なのかなぁ?なんか変な感じ。この感じは社長が近づいてる?」
「にににににににに20おくうううううううううううう」
「では、20億円で落札ということで。当方は分割での支払いも受け付けております。またのご利用をお待ちしております」
社長に電話連絡。
「社長、首相にふっかけて20億円で落札しました。もっとふっかけても良かったのにって?そうですね、今回は前よりも大量の魔族が相手でしたし」
内心40億とか60億でもよかったかもしれないなぁと思ってるとは言わないでおこう。こっちも結構働いた~って感じだなぁ。
なんだか悪徳金融……。あ~、でも労働の対価だし。命懸けの労働だしなぁ。




