第19話
「今年の年越し俺は望月レオンとともに過ごす!プランはこうだ。彼女をスケート場に誘って、スケートをレクチャーしてイイ感じになったところで年越しに2年越しのチューだ!」
と意気込んでいる男子高校生Aが同じクラスにいた。
ご愁傷様です。そのプランには欠点が…。スケート場なんて寒いところに好きこのんでレオンちゃんが行くわけない!
案の定、誘っていきなり断られたらしい。
そうだろう。寒いもん。
「レオンちゃ~ん、年越しにうちで過ごさない?コタツでテレビ見るの。ああ、年越しそばも食べようね!」
「油揚げ……」
「好きそうだなぁ、と思ったんだ。ちょっと多めに用意したよ!店屋物じゃないもんん。好きなだけそばに乗っけちゃおうよ?味もお好みに。あ、お母さんが心配だよね?ご家族揃ってどうぞ!」
「父さんは仕事って言ってた。母さんは年開け早々神社でバイトって言ってた。志和神社って」
「うちじゃん。私も年が明けたら仕事しなきゃなんだよね。レオンちゃんは家の中にいる?」
レオンちゃんは首を左右にフルフルと振った。そんなに力一杯振ったら首痛めるよ?
「レオンちゃんも巫女服着る?寒そうだけど、実は足袋の上にはレッグウォーマー履いてるし、服の上にいくつも貼るカイロを貼ってるんだよ?最近は暖かい下着とかも増えて助かってるなぁ」
「……私もやる」
「うん、がんばろうね!」
レオンちゃんに振られた男子高校生Aもレオンちゃんの巫女服姿を見るためにか今年はうちの神社に来た。
というか、今年はSNSで美少女が巫女服を着るという情報が流れたらしく、参拝する方がたくさんいらっしゃいました。
「あ、社長!」
と、社員の皆様。桧山さんとかいいのかな?ガチガチのクリスチャンだけど…。
「私は日本人としていいのです」だそうです。
お賽銭、小銭だと思っていたのですが……。
「ここ、聖ちゃんの実家なのよね?途中の道で何度足をくじくかと思ったか」
社長がそんなピンヒールだからだと思います。周りのみなさん着物を着ていたりするので逆に目立っています。
「途中の道も石畳なの?歩きにくいわ!そうね、バリアフリー化するといいんじゃないかしら?神社もそういう時代よ!」
そう言って賽銭箱に百万円の束をバサバサと入れてくれました。
「聖ちゃんのお父様にも既に話を通してあるわ。そっちの方にもお金を渡してあるわよ」
社長はこの神社にいくら持ってきたんだろう?
皆さん、おみくじを引いたようです。私謹製のとても当たるおみくじです。
社長:何事も上手くいき、今後の事業も成功していくでしょう。
「まぁ、当然よね。私に失敗の二文字はないもの!」
リヒトさん:近くにいる女性に注意。実力をなかなか発揮できないかも。
「……」
近くにいる女性ってやっぱり社長でしょうか?
桧山さん:ライバルが活躍するでしょう。じっと見つめているのが吉。
「私のライバルとは誰の事でしょう?誰が活躍しようとも気にしませんけども」
そういうスタンスの方ですよね。
ネロさん:部下に仕事を邪魔されることが多くストレスが溜まります。
「既にたまっているがな」
アウラさん:上司に使われることが多いがその分得られるものも増えるでしょう。
「私は社長の魔力が得られればいいのよ」
大神君:努力が報われます。好き嫌いをなくしましょう。
「小学生向けみたいだな」
再試験受けなくていいように努力してくださいね。あと、レオンちゃんと仲良くしてほしいな。
ミシェル:上司に存在感をアピールしましょう。本来の場所に戻れません。
「鬼気迫る一文ですね。頑張りましょう」
手作りおみくじ…ちょっといいな。私も欲しい。




