第11話
そして3日後、ネロさんと社長が二人で現場に向かいました。
「やっぱり、この瘴気。ネロの配下?」
「恥ずかしながらも、管理不行き届きと言われても仕方がないかと……」
社長は鉄扇でネロさんの顎を上げて言いました。
「だったら、なんとかしてくれるんでしょ?」
「はい、ただいま!おい!お前、いい加減にしろ!」
血みどろのネロさんに言われても説得力が……。
「ハハハッ、やっぱり魔王ネロなんて昔の話!今なんてヒトの犬になり下がってるもんな。ネロ、お座り!なーんてな」
「余程あの世を見たいみたいだな?だいたい犬とかツクヨミセキュリティには大神がいるから、犬はないな。俺の武器は鞭なんだが、シバかれたいのか?」
「出来るもんならやってみやがれ!わんちゃん!」
腐っても魔王。ネロさんの鞭は生きているかのように動き、いきがってる配下をシバいた。
「私も一撃いいかしら?私の犬になってる?違うわよ?どっちかというと下僕って感じかしら?犬なら大神君で間に合ってるわ」
そう言って社長は鉄扇で一撃。配下は気を失った。
「ネロ?自分の城に行ったら、私の事をしっかりと言っておくようにね?血迷ってまたこういうコトするやつが現れないともしれないから」
「さて、他種族が嫌いな首相さんは偏頭痛とか治ったかしら?訪問治療費など締めて、12億いただきますわ。ほほほっ。分割でもよろしくってよ?」
「法外だろう?その治療費!」
「いいのよ?私は首相が他種族が嫌いという証拠をたくさん持っていますから。先日の電話も録音していますし?」
「わ、わかった。12億だな?来週には入金しよう」
「毎度あり♡」
社長は笑ってその場を去った。
社長はなぁ、笑顔とプロポーションだけならそこらの男を魅了して止まないんだろうけど、その鉄扇が……。どんな地位の人だろうとも平等にひれ伏せさせる。
そもそも、あの鉄扇はどこで買ったんだろう?
「ない!ないのよ!私の相棒ともいえる鉄扇が!」
社員一同「今なら社長は弱くなってる?」と思ったが、誰も挑戦しなかった。完全に社長が自分より上の存在という事が体に染みついているようです。
ちなみに、私と大神君はこの時高校にいました。
「大神君の嗅覚で探してもらえたら……アウラ!なんとか魔法で大神君に私の鉄扇がなくなったから、早退してくるように言って!」
「わかりました!すぐに」
((((大神に早退するうまい言い訳ができるだろうか?))))
案の定、大神君の嘘はバレバレで早退は不可能に。
「あー!大神君に知能がないことを忘れてたわ。緊急事態で落ち着いていないのね。ここは落ち着きましょう。深呼吸ね、ヒッヒッフーってこれはラマーズ法じゃないの!もう、どうすればいいのよ!」
「あの~」
「何?アウラ」
「私が魔法で探すというのはどうでしょうか?」
「いいわよ!探してちょうだい!」
アウラさんの魔法で嗅覚のように社長の匂いが付いているところが浮かび上がった。
「アウラ……恥ずかしいじゃない!」
魔法で鉄扇の行方を追っていくと、外へ。
社長の意外な弱点なの?狼狽えてるけど??誰も社長に挑戦しないからわかんない。




