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九画目・戦術を練れ

コメントや反応をください。是非、知り合いに広めてください!よろしくお願いします。


〜次の日・字操師訓練施設〜


広場には、慧一たち8人(慧一・紗織・桜木・日輪・城ヶ崎・菱形・柊・追鳥)そして雪咲・一二三・校長がいた。


校長「皆のもの、よくぞあの襲撃に耐えてくれた。

誰一人命を落とさなかったことに感謝する。そして校長であるワシが君たちを守ることができなかったこと謝罪する…申し訳ない。」頭を下げた。 


城ヶ崎「気にすんなって、おじいちゃん」


菱形「しっ!失礼でしょ!」城ヶ崎の頭を叩く。


校長「今日からこの施設の地下で戦術の訓練をする、自分にあった戦術を理解し習得するのじゃ。」


桜木「戦術ってどんなものがありますの?」


校長「ふむ…戦術は字操師の数だけ存在する。じゃが大きく分けて4つじゃな。」


校長「墨で身体能力を強化する"体術"・墨から自分の部首を含む漢字を具現化し操る"操術"・自分の部首からなる漢字を含む生物を召喚する"召喚術"・古来から伝わる墨の特殊使用技"書法"この4つじゃな。」


桜木「たくさんありますのね…」


校長「体術・操術・召喚術の3つはおぬしらならすぐに使えるはずじゃ。」


日輪「書法はどうやるんですか?!」


校長「書法は古来から一部の字操師にのみ伝えられてきたものじゃ、1日2日でできるものではないのぉ」


日輪「僕!書法が良いです、体術には自信がないし、自分の部首があまり強くないって感じるから…」


校長「そうか…他に書法を会得したいものはいるか?」


「はい、やりたいすっ。」城ヶ崎が手を挙げる


菱形「えっ?!じゃあ私も!」城ヶ崎が好きな菱形は続けて手を挙げた。


柊「僕も…」控えめに手を挙げる柊


校長「そうか…なら書法を学べる字操師道場を紹介しよう、ここから遠く西の方にある。」


校長「雪咲ちゃん、この子達を道場まで連れて行ってあげてくれ。」


雪咲「はいっ!」(え〜一二三と離れたくない〜…


校長「よいな?一二三」


一二三「もちろんです。」


雪咲(引き留めろよ…!!


校長「では道場へ向かう4人は雪咲と行動じゃ、後の3人はわしらと訓練じゃぞ。」


慧一・紗織・桜木「「「はいっ!!」」」


追鳥「俺もいますっ!!汗」必死に手を挙げる追鳥。


校長「あっ見えんかったわ…」


追鳥「うっ…どうせ俺は影が薄いよ…」追鳥は傷ついた…


桜木「みなさんお気をつけてー!」


紗織「日輪くん柊くん頑張ってね〜」


慧一「寂しくなるな!また会おう〜!」


日輪「うん!またね!」


柊「元気でな〜」


雪咲「しっかり訓練するのよーっ!」


みんなで手を振り別れの挨拶をした。

城ヶ崎と菱形は手を繋ぎ2人の世界に入っていた。


―――――――


〜5人が道場に向かった後〜


校長「では残った者たちで訓練を始める…その前に、お腹すいたから飯でも食べるかのぉ」


桜木「お腹空きましたわ!」


紗織「私も!」追鳥「おれもだ」


校長「よし、わしが作ってやろう…一二三よ食糧庫から食材と調理道具を持ってきてくれ。」


一二三「はい」


―――――――


食材と道具が揃い、校長が慣れた手つきで料理をはじめるッ!


紗織「すごーい!」桜木「素晴らしい手つきですわ!」


校長「座っておれ、もうすぐにできるからな」

校長の爽快な料理音を聞きながらみんなで机に座る。


紗織「ねぇ慧一、訓練がひと段落したらデートに行かない?…」目を輝かせながら紗織が聞く。


慧一「もちろんだよ…」慧一は女の子から誘わせてしまったことを反省した。


桜木「デートなんて羨ましいですわね…」


紗織「弓ちゃんは好きな人いないの?」


桜木「いませんわねぇ…子供の頃から親に"悪い男に気をつけなさい"と言われてましたから、警戒心があるかもしれないわ…」


紗織「そっか…弓ちゃんの家お金持ちだもんね。」


桜木「皆さんのご家庭はどうですの?」


慧一「俺は中学を卒業してから親には会ってないよ、父さんはどっか行ったし、母さんはなんか忙しいんだって…」


紗織「私の家は、お父さんはいないけどお母さんと二人暮らしで仲良くやってるよ!」


桜木「そうですの…」


桜木「追鳥さんはどうでして?」


追鳥「えっ!?俺がいることに気づいてたの?!」


桜木「当然ですわよ、仲間じゃないですか!」


追鳥は驚いた、影が薄く今まで自分に話を振ってくれる人なんていなかったからである。


追鳥(すっ……好きっ!……

  一瞬で桜木に恋した。


追鳥「おっ…俺は兄貴が1人いるよ、最近連絡取ってないけど…」


慧一「顔赤いぞ?」


追鳥「うっ…うるせっ!」桜木「?…」


校長「ほいっ!飯ができたぞ!いっぱい食べ!」

机に豪華な料理がたくさん並ぶッ!


紗織「おいしそ〜!!」慧一「うまそ〜!」


校長「さぁ手を合わせて…」


「「「「「いただきまーす」」」」」

 お腹が空いていたのでがっつく4人。


校長「ゆっくり食べ、飯は逃げんからな」


校長「さぁ一二三も食べろ。」


一二三「はい、いただきます!」


桜木「校長先生!大変美味ですわ!」


追鳥「最高だよこの飯っ!」


紗織「後でレシピ教えてください!」


校長「ハッハッハッ可愛い奴らじゃ!」髭を揺らし豪快に笑う幸せな顔だ。


こうして6人は美味しいご飯を食べて心と体に力をつけた。


―――――――――――


食事の後は訓練だ。


〜つづく〜



〜用語解説〜

"戦術"(せんじゅつ)

戦術とは、字操師の数だけ存在する戦い方の事である。大きく分けて、(墨で身体能力を強化する"体術"・墨から自分の部首を含む漢字を具現化し操る"操術"・自分の部首からなる漢字を含む生物を召喚する"召喚術"・古来から伝わる墨の特殊使用技"書法")の4つである。だが漢字の力は未だ未知数であり例外的な戦術も存在するであろう。


"書法"(しょほう)

書法とは古来から伝わる戦術の一つである。漢拳体術の"八法"、筆に墨を込めて墨霊を召喚する"筆法"などがあるが一部の人間にのみ伝承されるものであり、全容は不明で未知の書法も存在するであろう。

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