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漢字創成  作者: 見習いジョブ


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八画目・振り出しに戻る

コメントや反応をください。是非、知り合いに広めてください!よろしくお願いします。

――――――――


慧一(こっ…ここは何処だ…)

目を開けると真っ白な天井が目に入る。


慧一「俺、死んだのか?」


「いや死んでないぞ」顔を覗き込む白髪の老人


慧一「かっ…神様!?」


校長「違うわ!校長じゃ、あまり動くな…まだ回復しとらんからな」


慧一がベットに横たわる側で狐が体を回復させている。


慧一「一二三先生の狐…」


慧一「みんなは無事なの?!あの後どうなった?!ここは何処!?…」


校長「落ち着け、みんな無事じゃ今は寝込んで治療中じゃがな…あの後4つ目の墨霊は上空に飛び去っていた…そしてここは山奥の字操師訓練施設じゃ」


この間の訓練で使った場所である。


慧一「学校はどうなったの?…」


校長「墨霊襲撃の時点では、まだ半壊じゃったが

おぬしの漢字創成で跡形もなく吹き飛んだ。」


慧一「え……」唖然としてしまう。


校長「わしが抑えなかったら、おぬし以外のあの場にいた全員が全滅だったわ…、学校は無くなったがの…ハッハッハ」大きく口を開けて笑う。


慧一「ごめんなさい…」


校長「謝ることはない、建物は老朽化していたしな…そろそろ建て替えたいと思っておったんじゃよハッハッハッ」優しく慈悲深い笑顔で言った、慧一に罪悪感を、待たせたくないのだ。


校長「今は休みなさい…」校長は部屋を出た。


慧一(漢字創成を使ったあと何があったのかわからない、でも凄まじい力が働いたと身体が感じた…)


慧一は目を閉じて寝ようとしたが無理だった。


慧一「ダメだ!みんなの顔が見たい!会いたい!」

ベットから跳ね上がり部屋を飛び出した。


〜隣の部屋〜


桜木「みなさん生きてらっしゃる?…」


日輪「あぁ…一応ね」


紗織「うん…身体中が痛いけど…」


柊「すぅ〜(柊はぐっすり眠っている)」


4人は点滴に繋がれベットの中だ。


桜木「あの4つ目の墨霊が何か言葉を発した後、ものすごい衝撃で後ろに吹っ飛ばされましたわ…」


日輪「僕もそこまでは覚えているよ…」


紗織「慧一はどうなったんだろう…」


紗織と慧一は両思いだッ!


[ドタドタドタ]「みんな大丈夫かっ!?」


慧一が部屋に走り込んでくる。


紗織「慧一!!」


桜木「良かった元気なのですね!」


日輪「安心したぁ…」


柊「んっっ…?なんだぁ?」足音で柊が目を覚ます


慧一「4人とも無事だなっ!」満面の笑顔になる慧一。


?「おい、俺もいるんだが…」


男がしきりのカーテンをシャッと開ける。


彼の名前は"追鳥 司"(おどり つかさ)


慧一と同じクラスで"城ヶ崎・菱形・柊"と同じチームである。


柊「追鳥!ここにいたのか!本当に影が薄いな

ぁ…」


追鳥「悪かったなぁ!」彼は影が薄い。


「おっ!揃ってるね〜」「やっほー」


城ヶ崎と菱形が部屋に入ってくる。


桜木「お二人は無傷ですの?!」


城ヶ崎「当たり前だろ?大した敵じゃなかった」


菱形「2人でカバーし合ったもんね!」


2人の周りは甘い雰囲気である。


そしてこの場で一二三の受け持つクラスの生徒が全員揃った。物語は彼らを中心に進む!


桜木「とにかく!みなさん生きてて良かったですわ。」手を叩いて喜ぶ。


日輪「そうだね!」


部屋全体が安心に包まれた。


――――――


〜別の部屋〜


一二三「すいません、何一つろくに守れませんでした…」相当落ち込んだ様子の一二三


校長「そうじゃな…」珍しく厳しい態度をとる校長


雪咲「でっ…でも生徒は無事だったんだし"結果よければすべてよし"よっ!」必死に一二三をフォローする雪咲、彼の落ち込んだ顔は見たくないのだ。


校長「わしが昔お前の担任だった時、生徒を失った…、私もお前も辛い思いをした。だからこそ生徒から目を離すなと言っておったじゃろ?…」


一二三「はい…」


校長「墨滅会は相当な戦力を抱えているようじゃ、

それに"墨霊と部首の関係"にも気づいているようじゃの…こちらもより戦力を上げねばならん。明日から修行じゃ…雪咲、準備をしておけ!」


雪咲「はっ…はい!!」


校長(あの時の4つ目の大型墨霊…あれは普通ではないの…)真剣な顔で考え込む校長。


一二三(強くなりたい…)眉毛をひそめ悔しがる。


―――――――――


〜墨滅会活動拠点〜


筒井「大塩様、ご報告です。墨客学校への奇襲は成功しました。学校施設の破壊は完了です。」


大塩「よくやった…」


筒井「それからもう一つ、学校内で教師と戦闘を行いましたが脅威になるほどの強さではありませんでした。」


大塩「ほぅ…そいつの部首は?」


筒井「けものへんです。」


大塩「…一二三か……。」


大塩は意味ありげな顔で外を見た。


筒井「お知り合いでしたか?」


大塩「まぁな…」静かに葉巻の煙を吐き出す。


筒井「では、次の命令をいただけますか?」


大塩「まずは、生徒と教師を引き剥がし、教師から潰す。ただ問題なのが校長だあいつは強い…」


筒井「どうやって校長を抑えるのですか?」


大塩「俺が行く、話したいこともあるんでな。」


筒井「こちらは私と大塩様だけですか?」


大塩「いや、蒜山とソウセイあともう1人連れて行く。」


筒井「あいつですか…」


?「呼んだー?!」勢いよく部屋に入ってくる男。

派手な髪色に大きく開いた目が力強い。


彼の名前は"陽毬 優雅"(ひまり ゆうが)

墨滅会所属の字操師である。


筒井(うぅ…来たよ…


大塩「陽毬、お前も今度の作戦に入ってもらう」


陽毬「いーよー、暴れたいし!」


筒井「はぁっ……」


陽毬「なんだよ筒井っち〜仲良くしようぜ」


筒井「黙れ」筒井は陽毬の高いテンションについていけない。


大塩「作戦決行は3日後だ、準備しておくように」


筒井「はっ!」陽毬「はーい」

―――――――


〜つづく〜

〜人物紹介〜

"追鳥 司"(おどり つかさ)

慧一のクラスメイト 年齢25歳/髪を結んでいる/身長172cm/保有部首は"鬼"/影が薄くよくいないと思われる。


"陽毬 優雅"(ひまり ゆうが)

墨滅会所属の字操師 年齢18歳/派手な髪色/身長180/保有部首は不明/大きい目が印象的、声がデカい。

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